デフレは脱却したのか?

資本主義の分析

経済は三橋貴明さんを見る、コピペだ。

恥ずかしい告白をするのだが、
私は高校時代は「筑紫哲也氏」を素晴らしい意見を言う人だと思っていた。
よくわからないことを言っているのだが、
分からないということは難しいことを言っている。
難しいことを言えるということは頭がいい人なのだと思っていた。
本当に頭がいい人は例え話を交えて、面白く言う人だと今は分かる。

社会人になってからは資本主義者になっていたのだが、
藤巻健史氏を30歳ごろまで正しいと思っていた。
外資系金融のパイオニアだったし、経歴も素晴らしい。
日本はインフレになるとずっと思っていた。
藤巻さんも不動産を買っているというので、私も大いに心を強くしたものだ。
しかし、インフレにはなりそうにない。
輸入物価の上昇による物価上昇はインフレとは異なる。
政府が通貨供給を絞って、庶民を貧困化させる政策ではインフレになりようがない。
牛肉が高ければ鶏肉を食べるし、最近の貧困層は米も食えずに菓子パンで飢えをしのいでいる。
今は藤巻さんが天下国家を思って発言しているわけではなく、
プロパガンダとポジショントークなのだとわかる。
本当に日本が沈没すると思っていたら、
自分が国会議員になって息子に譲るなどするわけがない。
私も息子がいるのでわかる、よくわかる。

全く恥ずかしい人生だ。
30代以降は三橋貴明氏の言説がどうやら正解らしいと理解した。
自分の頭では考えることも分析することもできないので、
社会をぐるりと見まわして、最も適当であろう人をフォローすることにしている。

自分の足りない頭は賢い人の意見をコピペするのがいい。

そもそも私の不動産のスタートは芦沢さんのコピペ。
加藤ひろゆきさんのコピペである。

オリジナリティは完璧な模倣の先にある。
やっているうちに自分のオリジナリティが出てくるものだ。
最終的に私も勤め人と戸建大家のハイブリッドに至った。
それでいい。
個性的であろうとしなくてもいいのである。

経済政策は見る、批判も評価もしない見るのではない、観るのだ。

経済政策、経済の動きはよく見た方がいい。
日経平均株価、為替、不動産市況、倒産企業、不祥事などなど。
当然ミクロな投資もマクロの動向の一部であるから、
マクロと逆の方向に動くにしても、順張りで動くにしても、
逆走しているのか?追い風なのか?理解して走ることだ。

リーマンショックで不動産市況が悪化するという流れがあれば、
今後不動産は下がるとわかる。
そこであえて現金を放出して低利回りの物件を買うのはバカバカしい。

大きな流れはバフェットを見ていれば大体株式市場は分かる。
不動産は著名大家がいっぱいSNSで情報発信しているので分かる。

自分なりの分析を加えて、ある程度の見方を持っておくのが望ましい。

大事なことは、私のような凡人の場合には、
意見に固執しないことである。

考え方は変わってもいいのだ。
一貫するしせいはカッコいいのだが、過ちてはあらたむるに憚るなかれ。
この姿勢でいくべきだ。
人は間違えるし、人は進歩する。

あ、こっちが正しいな。
と、思ったらさっさと乗り換えた方がいい。

嫁も、これはダメだ。と思ったら乗り換えてもいいのだ。
離婚という制度があるのだから、使えるなら使っていい。

デフレ脱却、日銀が短期金利を上げるだって!?

明らかに経済成長という観点からは間違っているのだが、
デフレ脱却と政府が言い出しそうだ。
日銀も金利を「正常化」させる。
と、言い出しかねない状態だ。

私はこの政策は再び日本を停滞に叩き落すと思う。
ゼロゼロ融資でなんとか息をしている企業が次々死ぬだろう。
コロナが終了して、私の勤め人の仕事である、
「不良企業の再建」が忙しくてしょうがない。

今でさえ元金据え置き、金利をなんとか払っているような企業がどんどん倒産するだろう。

デフレ脱却して日銀が金利を間違った「正常化」させたいのは、
増税をしたいからである。
消費税も上げたいだろうし、社会保険料も上げたいだろう。

今の日本で金持ちになっているのは、
節約して資本家が買うものを買っている人である。
本物しか勝てない。
凡人が勤め人をして普通に生きることの難易度が高すぎるのである。
庶民が普通に生きて普通に死ねる世界にすることもできるのだろうが、
日本はそれをしない。
アメリカ的な世界に向けてひた走っている。

それもひとえに戦争に負けたから当たり前なのだが。

話を戻す。

デフレ脱却(したことにして)、金利正常化(異常化)するとどうなるか?

これまでの30年と同じことが起きるだろう。
実質賃金の下落、GDPは増えない。
貧困化が進んで、インフラが死滅していくだろう。
高額の家は売れない。
安い家が売れるが、住宅ローンが出ないので、
不動産は下がる。
家賃にも下方圧力がかかる。

結局「これまで通り」だと思う。
何かの間違いで高橋是清のような名宰相が出現して、
積極財政と公共事業をやりだしたら、
私も戦い方を180度転換しないといけないかもしれない。
しかし、それは当分なさそうだ。

政府の方針は明確だ。
「庶民を貧しくさせる」
「外国人を入れる」
「出生率を下げる」
「年金は下げる」
ま、アメリカ様のいうことを聞いておけば死ぬことはないので、
変に経済力をつけて戦争でつぶされるよりも、
奴隷でも平和な方がいいのかもしれん。

そんな世界で少しだけ豊かなポジションを取って
面白おかしく生きたい。

をはり