賢明なる投資家を聴く

読書

バフェットが書籍を出版しない理由

どこで読んだかは忘れましたが、
投資家としての神様、ウォーレン・バフェットは、
自らの投資手法に関する名言を多数残してきましたが、
著書を出版したことはありません。

その理由に挙げていたのが、これです。

以前もご紹介しましたが、
ベンジャミン・グレアムによる著書です。

必要なことはこれに全て書いてあるから、
バフェット氏は自分が何かを書く必要がない。
と、言っています。

そこまで言われたら読むしかありません。
私は2回程読みましたが、
イマイチ完全には理解できていない気がしていました。

オーディブルで聴ける

最近(2019年12月頃)Voicyの調子が悪いこともあって、
(iPhoneでのバックグラウンド再生が出来ないという問題)
ちゃんと聴けない状態が続いています。

恐らくキンコン西野さんや、堀江貴文さんがVoicyを始めたりと、Voicy自体がいろいろ拡大している時期なので、成長痛みたいなものだと思いますが。

さて、
この賢明なる投資家。
株式投資、債権投資、抵当証券的なもの、投資信託まで幅広くカバーしています。
再生時間は10時間程必要なので、
とても時間がかかりますが、
数回読んでから改めて聴くと、なかなか違った形でのインプットが図られます。

ベンジャミン・グレアム氏の魂と自分の魂が融合するような感覚というか、そんな一体感が得られます。

最近の私のポートフォリオは賢明なのか?

短期的な市場価格の変化に惑わされることなく、
当初自分が設定したパフォーマンスが出ている限り、
投資を継続していくこと。

「市場」が時に狂った価格を付ける。
その時、売買を行う。
つまり暴落していれば買う。
暴騰していたら売る。

ただこれだけのことですが、
様々な事例を交えつつ、なんども何度も同じ結論を手を変え品を変えて説明していきます。

結局大企業で安定的に稼ぐ銘柄を買っていくことになるのですが、私の不動産にせよ、株式にせよ。
似たような結果になっております。

不動産は都内もしくは千葉西部の比較的人口過密エリアにある物件。建物は古くても土地のバリューが見込める不動産。
株式にしても、割安な総合商社、過度に売られている銀行株、ただしMUFJのみ、高配当で独占企業であるJT。

アサックスと、ラサ商事だけは小型株ですが、
これはクオカード目的であり、投資規模もワンショット10万円以下で、これ以上増やすつもりはありません。

このような割安、大型、安定収益の企業に投資するというルールは、防衛的な投資と言えます。
相場を読もうとする投資は全くこの本では推奨されていません。

昨今の株高を冷静に見る。

2019年12月はダウ平均が最高値を更新し、上昇し続けています。
日本のマーケットもそれに引っ張られて上昇しています。

私の投資した銘柄もなんと「全件含み益」の状態にあり、
大体7%程度の含み益があります。
私はまだ投資家としての肝が据わっていないので、
自分が買った値段より安く買いたいと今も思っていますし、
売るにしてもまだ上がるかもしれないから売れない。

そんな状況にいました。
しかし、
久々にこれを読んで、値上がりしてもまだ割安だと思えば買えばいいし、割高と思ったら売るだけの話だ。

と、冷静に戻ることが出来ました。

私は既に勝っている

私は28歳で金持ちになることを目指して不動産を初めて買い、
その後ダブルワークで種銭をためて、
中古ワンルームマンションを買いました。

その後も車も買わず、節約を続け、
コツコツ不動産を買い増していきました。

給料を上げようと思ったことはありませんでしたが、
リーマンショックでの混乱により勤務先が倒産することで、
結果的に私の学歴に相応の年収までUP。

さらに、昔の取引先の上司がエリートなので、
そこに誘ってもらって、身分不相応な給料をもらうようになりました。

それでもなお、コツコツ節約して投資をつづけ、
40歳で資産1.6億、純資産80百万円という状況になりました。
恐らく特に冒険をしなくても50歳には資産3億、純資産1.5億円を超えると思います。

そしてピケティ氏の言う通り、

「g < r」

の法則に乗り、資産は拡大し続けるでしょう。
私の肉体は衰え、給料は増えないでしょうが、
資産は拡大していくこと、間違いありません。

賢明なる投資家が慎むべきこと

サウザーさんの言うのと同じく
「恐怖」と「強欲」
この感情を殺すことです。

カネが欲しい、
カネを得たらもっと欲しい、という強欲
得たカネを失いたくないという恐怖

これらの感情に支配された時に、
私はコツコツ積み上げた、
この小さな小さな帝国を崩壊させてしまうでしょう。

私が今後なすべきは、
この12年で築いた、小さな帝国を守り、
わずかずつ(年10%程度)成長させていくことです。
成長をさせながら、私の遺伝子を承継する3人の息子達にうまく引き渡していくことです。

帝国における最重要財産は何か?

それは皇帝が持っている「知恵」と「勇気」です。
それによって得られた財産は「恐怖」と「強欲」によって
簡単に失われてしまいます。
しかし、知恵と勇気は絶対に奪われることはありません。
私が承継するべきなのは遺伝子でも財産でもなく、
その志なのだと思っています。

そんな感想です。
投資をするために必要なのはこの1冊に尽きます。
他を読むよりこれ1冊を100回読む方が良い。
あと10回はロバートキヨサキを読みましょう!

つづく