売却を諦めて11月にリフォームをしようとしていた。
2016年1月に投資した9号物件について、
今年5月に全入居者が退去し、
サブリース契約が解除となった。
約5年にわたって毎月4.5万円ずつ回収してきたが、
ついに退去となった。
個人的にあまり好きなエリアでもないので、
リフォームして運用を継続するか?
売却するかで迷った。
投資金額よりも高値で売れるなら売ろうと思い、
まずは430万円で売りに出していた。
しかし、なかなか買い手はつかず、
360万円という、ギリギリ売っても良いと思われる価格に下げた。
これで売れないならば、
リフォームして運用を続けようと思い、
半年間の放置プレイの刑を与えていた。
11月になったら、ファイナンスの目途が立っていたので、
200万円ほどガッツリ投資して、
家賃月7万円で再募集しようと思っていたのである。
(外壁美装、水回り総とっかえ、駐車場設置)
突然家を買いにやってきた不審者
若き投資家が私の売り物件を謄本で調べ、本社(自宅)までやって来て鬼のような指値をしてきた。
— SAT@勤め人大家 (@KunimasaS) September 12, 2021
自分で直して貸すと言う。
若き日の自分と彼を重ね合わせたのだろう。その心意気に打たれて、彼に売却することにした。
これから頑張って欲しい。
とあるアンニュイな日曜日の午後のこと。
突然我が家のピンポンが押された。
「Amazonの配送か」
と、思ってインターホンのカメラを除いたところ、
「下村(仮名)と申します」
と、個人名を名乗る青年だ。
「宗教勧誘だな」
と、思い、インターホン通話だけで追い返そうと思った。
そこで、
「どんなご用件ですか?」
と、切り返すワタクシ。
どうせ聖書が云々とか、日蓮上人が云々と言い出すだろうと思っていたら、
「船橋市○○の物件の件で」
と、青年は言う。
「はてな?不動産屋か?それにしてはスーツを着ていない。」怪しいな。
と、思い質問を続ける。
「謄本を見てここに来た個人投資家ですか?」
と、聞くと、そうだ。と、言う。
なるほど。
売りに出している物件を見て、謄本から調べて住所を突き止めてわざわざやってきたようだ。
私もその昔、中古ワンルームを買うために、不動産会社を訪問し続けていたことがある。
今はボロ戸建ブーム。
私も今から徒手空拳で始めるなら、この青年のような方法を取るかもしれない。
と、思った。
マネー成立 by 吉田B作 (©加藤ひろゆき先生)
面白そうなので、入り口の門で青年と対面。
360万円はギリギリなので、値下げはしない。
リフォームしてまた貸すつもりだ。
と、伝えた。
「ところで、いくらで買おうと思っていたのでせうか?」
と、尋ねたところ。
「○○○万円」
と言う。
「鬼のような指値(©加藤ひろゆきさん、商標登録申請予定)」を頂いた。
わざわざ登記上の住所までやってきて鬼のような指値をするとは、
かなり、勉強しているようだ。
聞けば既に1件投資し、運用中とのこと。
私の9号物件を買えば2件目となる予定で、
この9号物件もセルフリフォームという労働力投入で直すと言う。
私が今青年の年齢で不動産を始めるなら同じ作戦をするだろうな‥‥。
と、思った。
当然、売却価格+得られた家賃は青年の鬼のような指値を
大幅に上回っている。
多少投資金額よりは安くなるが、5年も運用したのであるから、
その程度は許容範囲だ。
ひょっとしたら聖丁ラジオのリスナーかもしれない。
このような若き投資家にならば譲っても良いと思った。
「その値段で売りませう」
もう一回押し返して値上げをしようかとも思ったが、
あえてそれをせず、鬼のような指値を受け入れた。
是非これから頑張って欲しい。
キャッシュがタイトなワタクシ
実は私は今、財務が非常にタイトである。
昨年800万円程投資して行徳の戸建を買ったところに
1,500万円の追徴課税を喰らったのが原因であることは言うまでもない。
さらに今年から真面目に納税することにしたので、
法人税150万円、個人分確定申告で、源泉徴収では足りなかった分を追加納付して100万円。
予定納税で70万円と50万円を納付した。
16号物件を買ってスッカラカンだったところにガツンと納税させられ、
カードローンやらトモダチファイナンスで借金が膨らみ、
キャッシュフローを次々に税金に吸い取られたのだが、
住民税の追加請求を忘れてNISAのために100万円程株まで買ってしまっていた。
さらにリフォームで200万はきついな―と思っていたので、
200万円のキャッシュアウトがなくなり、
200万円以上のキャッシュインとなるわけだ。
私としても大助かりのタイミングである。
結果的にWIN-WINの取引だと思う。
ありがとう!
つづく