勤め人が向いている人

ビジネスの話

勤め人マインドが悪いというわけでもない

聖帝ラジオを聞いてしまうと、
勤め人の友人がいなくなる。
社内でも孤立する可能性すらある。

危険な放送である。

アドラー心理学同様、一度知ってしまったら、
後戻りは不可能。
反発心が芽生え、捨ててしまっても、
勤め人人生の曲がり角でまたいつの間にかカバンに入り込んでしまうように、
心から離れないものである。

しかしながら、中途半端な勤め人卒業マインド程危険なことはない。
新築ワンルーム、シェアハウス詐欺、仮想通貨、為替。
これらは虎視眈々と勤め人を狙っている。

ヤマッ気を出して手を出して大やけどをする勤め人は後を絶たない。
これらに手を出すくらいならば、
「ただ勤め人をしていた方がマシ」である。

家畜のような人生だとしても、
野生に放り出したら1日後に狼に食われるレベルの家畜であれば、
牧場に居た方がマシなのかもしれない。

経営者には事務処理能力が高くて、保守的な人材が必要だ。

世の中の人間が全て経営者になれるというわけでもない。
経営者には労働者が必要である。
勤め人卒業に憧れるのは結構だが、
資本主義ゲームという荒野で生き残る方が、
勤め人という牧場で生きる方が幸せな人もいるはずである。

必ずしも誰もがオリジナルな商品を持てるわけではない。
勤め人を続けるのが悪ではないのである。
特に私のようにある程度の高学歴、ホワイト企業に潜り込めた人間には
勤め人もいいものである。

そして経営者は優秀な勤め人を欲している。
自分がすべきことを代行してくれる信用できる勤め人を配下に持たなければ、
自分が本来なすべき仕事に注力できないのである。

聖帝師匠自身。
今後は従業員を育成して、自分のビジネスモデルが自律的に回転させていく仕組みを構築していくことであろう。
その歯車を回す勤め人は必ず必要とされるのである。

誇りをもって勤め人を継続するという判断も間違っていない。
(※但しブラック企業の勤め人はダメ、絶対)

勤め人が向いている人

無知で強欲なる人であろう。
無知で強欲な人間とは即ち勤め人である。

無知が故にカボチャの馬車に引っかかる。
強欲故にカボチャを買うために借金までしてしまう。

このタイプの人間は勤め人として分相応に生きる方が幸せだと思う。
しかし、無知で強欲であるが故に勤め人をしながらも危険な投機に手を出してしまう。
分相応を弁え、勤め人の仕事に徹すべきであろう。

不動産賃貸でさえ、怖くて手が出ないという恐怖を克服できない人。
黙って勤め人を続けるべきだ。
恐怖と強欲を克服できない無知な人。
無理せず勤めるのが幸せかもしれない。
自分の能力を正しく見極めることは大事である。

そういう私も勤め人は向いている。
お勉強も得意だし、
上司にゴマすりをするスキルもある。
飲み会も断らないタイプ。
指示通り、期限内に仕事を完了するのは得意だ。
そして何より自分で商売を考えて実行するのは何より苦手である。

不動産賃貸業は極めてシンプルであり、
成功する可能性が高いからやっているだけであり、
自分で化粧品を開発する能力もない。
農業なんてものはオヤジがやっているが、儲かる気がしない。

恐怖と強欲に勝てない、無知なる人間がやっていいギリギリの資本主義ゲーム

それが、勤め人大家である。
勤め人をやりながら、
全部アウトソーシングが可能な大家業。
勤め人ができるだけのコミュニケーション能力、
事務処理能力があれば実行可能で、
失敗の可能性を最小化できるのが
「大家業」である。

アフィリエイトにしても、
転売にしても、
何にしても勤め人でHP(ヒットポイント)を削られ、
家族にMP(マジックポイント)を消費してしまう勤め人には
極めて厳しい世界だ。

しかし貸家業であれば何とかなる。
地力でリフォームしなくても相場観さえ身に着けて適切に業者に依頼できれば、
殆んど手間がかからない。

商品を持って勤め人卒業という究極の勝利の方程式は示されているものの、
勤め人+アルファという道もある。
10年以上はかかると思うが、勤め人大家で、ビビりな人でも自分ひとりの経済的独立は成し遂げられるであろう。

私のように子供3人、全員私立受験するような境遇にでもならなければ、
10年もシコシコやっていれば、
しみったれた生活で良ければ大家業だけで家族が食っていくことは可能だ。

私もしみったれた自由な生活が欲しい。
恐怖と強欲に勝てない、無知なる人は、まず無知だけ克服して
是非資本主義ゲームの本流の脇道、勤め人大家の道を歩んで欲しい。

つづく