労働力の販売先を変更しているだけだ
転職で年収を上げるというのは全く特殊なことではない。
労働力をA社に売るか?
B社に売るか?
それだけの違いしかない。
年間600万円で売っているのであれば、
A社に留まったまま、800万円に値上げ(昇給)するように交渉もできる。
交渉の結果値上げが受け入れられなかったら、
B社に取引先を変更する。というだけの話。
つまり、自分の自由な時間は得られず、
相も変わらず平日9時から18時まで労働するだけの話。
転職について語る人はこの点を分かっていないか、
もしくは分かっていてわざと言わないのである。
ダイヤモンドを売っている人はダイヤモンドがただの炭素であるとは言わないものだ。
新入社員の諸君
この春から新卒社会人として働き始めている人も多いだろうが、
上記の事実を理解した上で、ブラック企業に勤務しているのでない限り、
転職をするのは思いとどまろう。
A社で600万円もらえて、同じ仕事をB社でするのに800万円もらえるということは、論理的におかしい。
同一業界であれば、社員一人にかけられる人件費は同じである。
にもかかわらず多く給与を払うという事は、
B社はA社よりも収益力が低いということになる。
もしくは要求される仕事のレベルが大幅に引き上げられたうえで
高い給料を払うという場合もある。
自分の労働力を「適正」な価格で売ることは大事だが、
その反面に重労働が求められる環境には自ら進んで飛び込まないように気を付けて欲しい。
よくも悪くも新卒で入社した会社が今後の勤め人人生における判断基準となるのであるから、じっくり見極めて欲しい。
まずもってブラック企業でない限りは転職しないことだ。
社会人マナーをマスターしつつ、質素倹約、貯蓄生活をして事業資金を貯めるのが先決だ。
ツマラナイ転職活動などしている時間はない。
ただ、私も転職をしている
1社目 300万円 金融系
2社目 250万円 投資用不動産販売(一攫千金を夢見る)
3社目 350万円 金融系に戻る(ブラック過ぎてきつかった)
4社目 700万円 銀行子会社に転職(前の職場が倒産した)
5社目 【非公開】 3社目の取引先の人が誘ってくれた。
こんな感じである。
特に失敗だと思っているのが2社目。
成果報酬型の仕事(保険、不動産にありがち)。
これは地獄である。
とてもツライ。
自動車であれば、自動車が欲しい人にうればいいのだが、
保険も不動産も人生には必須ではないものを売るのはとてもキツイ。
必然的にバカ探しをさせられる羽目になり、非効率な長時間労働に陥りやすい。
このタイプの転職は絶対にやめて欲しい。
良い職場は高給な職場ではない
私がおススメする良い職場の条件は
〇時間的拘束がないこと
〇仕事が低ストレスであること
この2つである。
勤め人はあくまでも生活費を賄う場所だ。
生活費が得られれば後は皆さんの時間をいかに守るかの勝負だ。
むしろ給料は安い方が、自分の副業で稼ぐ必要額が低くなるので
経済的自由は得られやすい傾向にある。
大事なことなので繰り返すが、給料は安い方が経済的自由は実現しやすいのである。
さっさと帰って、自分のビジネスに投資できる環境が望ましい。
異動や転勤などのタイミング
ここを狙って転職を煽るような広告が多くなる。
あなたの人生にちょっかいを出してひと儲けしてやろうという
あさましい企業どものカモになってはいけない。
私は4回転職をしているが、
2回目を間違えただけで、同じ業界の同じ仕事を15年もやっている。
(借金取り)
15年もやっていると、
極端な話目をつぶっていても何をすればいいかわかるし、
自分のアクションによって次に何が起きるかも予測できる。
仕事は熟練するほどに、必要な労力が減るのである。
そうやって効率化して得られた時間を副業に再投資するということだ。
をはり