訳の分からん会社で訳の分からん勤め人をやろう

Lappet-faced vulture (Torgos tracheliotus), South Africa
資本主義の分析

新卒でホワイトな企業に入るという困難

日本は新卒一括採用が多いが、
それで定年までの40年を過ごすのはもはや不可能だろう。

特に新卒社員に人気な企業を見てみれば
(とあるサイト)

1位 ソニー
2位 NTTデータ
3位 伊藤忠商事
4位 花王
5位 バンダイ

なるほど。

100位迄見ても、有名な企業ばかりだ。
私の勤め先はカスりもしていない。

どこも新卒一括採用の、狭き門だ。
そして、残念なことに、よく観てみると、決して
ホワイトな企業ばかりではない。

銀行、証券、不動産など
具体名は避けるが、オイオイという会社もある。
就労経験もない22歳の若造の独自判断で
ホワイト企業を選べと言うのは無理な話である。

有名じゃない企業、小さい企業


私の勤め先は100%ホワイト優良企業である。
事業内容は非常にわかりにくい。
私自身、
金融関係ではあるものの、一般人に説明して理解してもらう自信がない。

世の中には信じられないようなホワイトな業界、
ホワイトな企業が存在する。
数十万という企業がある上に、
ホワイトな企業なので、退職者が少なく、
新規の募集が行われてもあっという間に採用されて、
再び募集されなくなる。

このような企業に潜り込めたら、
最高である。
私は運がよかった。
妻が相続で私の年収を上回ったのも運がいい。
私は運で勤め人卒業のプラチナチケットをゲットしたようなものである。

無名のホワイト企業は常にアンテナを張って探すべきであり、
チャンスがあったら迷わず潜り込むべきだろう。

私の場合

私の場合には、新卒採用に乗れなかった。
サービサー業界という、1999年に産まれた、かなり新しい業界に入ったのが良かった。
この金融機関の不良債権の取引市場に20代前半で入り込めたことが大きい。

銀行が次々と合併して、
リストラされた中年銀行員が流れ込む業界だったため、
経験者は次々と高齢化して定年退職していく。
一方私は全く新しい業界で20年のキャリアがありながら、それでもなお40代である。
そんな人材は手前ミソだが、この業界には100人もいないのである。

結果、業界で最もホワイトな企業に入り込むことができたのである。
私が新卒で大手企業に入っていたら、
恐らく出世競争と勤め人同士のマウントの取り合いに巻き込まれて、
一生を終えたことだろうと思う。

弁護士になれていたとしても、
増加する弁護士同士の顧客獲得競争に巻き込まれて、
貧乏弁護士をやっていたと思う。

私はツイていた。

今新卒で入るならどこか。

まず税務署である。
私は税務署に入って公務員をすることを考えたい。

23年働くと税理士の資格が得られる。
普通に勤め上げれば45歳である。
これは保険になる。

税務署と言う現場で稼ぐ企業、税金を滞納する事業者の世界を見られるのは良い。
リアルな現場を経験できるだろう。
本音で生きる世界だ。
おすすめしたい。

次は専門商社である。
総合商社に入れればよいが、
専門商社も良い。
扱う商品がレアであればなおさらだ。
市場シェアの高い商社がいいだろう。
商社ではなくても、メーカーでも良い。
オンリーワンの商品を持ったメーカーであれば、
営業も楽だ。

マスターヤコバシによると、
「化学業界」らしい。
詳しくはマスターヤコバシの著書を読んでほしい。

手探りで生きてホワイト企業にたどり着いた私だが、
マスターヤコバシは戦略的にそれをやったので、
参考になるのはこちらだ。

不動産に関しても私は何となくたどり着いたが、
聖丁師匠はキツイ大企業をやめ、不動産をやるためにホワイト企業に入った。
私は一手先しか見ていないが、
マスターヤコバシ、聖丁師匠は3手先まで見ながら駒を進めている。
まったくもって私より若いのに優秀な連中である。

大家業は比較的ブラックな職場でも頑張れないことはない。
しかしホワイトな職場の方が、
物件探し、労働力投入(DIY)がやりやすいのも間違いない。
アフィリエイトなど、時間と継続努力を要する商売もやりやすいので、
しっかり探して、確実に転職することをお勧めする。

転職サイトにはいつも求人しているブラック企業も多い。
四季報から調べて、ウェブサイトにたどり着き、
そこの採用情報から入るというのもいい作戦だ。

私は今の会社で勤め人人生を終えるが、
若い諸君は頑張ってほしい。

つづく