茶道、娯楽の歴史と不動産投資

資本主義の分析

戦国武将も愛した茶道とは

画像は名器「曜変天目」です。
なぜかお茶は戦国時代、武士に愛されたようです。
後に千利休によって茶道という、道の域まで高められたこのお茶。
戦国シミュレーションゲームでも多数登場します。

茶道とは?と、いいつつ私は全く知識がありません。
一つ言えるのは、戦国時代は暇だったのではないかということです。

昭和のサラリーマンの娯楽と言えばゴルフ

昔の人は娯楽の選択肢が少なかったので、皆こぞってゴルフに精を出したのだと思います。
玉を棒で叩いて遠くの穴に入れるだけですが、ゴルフ会員権に投機マネーが集まったり、高級ゴルフクラブが売れるなど、一世を風靡した娯楽ではなかったかと思います。

昭和のゴルフに当たるのは戦国時代では「鷹狩(たかがり)」等があると思います。徳川家康などは鷹狩が好きで、茶道よりも鷹狩のイメージです。
信長は全部やってますね。

茶道がイマイチ肌に合わないタイプは鷹狩をする(戦国時代)。
ゴルフがイマイチ肌に合わないタイプはリゾート会員権(昭和)。

娯楽の選択肢が少ない時代と現代

現代は娯楽の選択肢が多い、むしろ多すぎると思います。
スマホ1台あれば、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、SNS、ショッピングまでできてしまいます。海外旅行も格安、労働時間も年々減少しているということもあり、
無限に娯楽の選択肢があるのが現代であると言えます。

一方戦国時代には、娯楽にさほど興味がなさそうだった名君もいます。

毛利元就

まさに長州藩の藩祖ともいわれる毛利元就はこう言っています。

『武士はただ武略、経略、調略こそ肝要なり』

実際毛利元就の前半生の主君というか従属先の大内義隆。
大内義隆は京都風の遊びに熱心で、
ライバルで会った尼子氏に敗北して以降はさらに政(まつりごろ)を蔑ろにして遊びふけっていたようですから、その様子を見てこのような考えに至ったのかもしれません。

現代にも娯楽をあまりせず仕事に打ち込むタイプがいますね。
土日祝日関係なく働く起業家はその典型かもしれません。

一方で毛利氏は中国地方に覇権を確立しましたが、
織田、豊臣にはかないませんでした。
信長も秀吉も娯楽には寛容で、自らも率先して楽しむ性格でしたので、
必ずしも質実剛健、質素倹約的な思想が勝利するわけではないということでしょう。

しかし、その後はまた質実剛健の政権が…

織田、豊臣の次は家康です。
彼は忍従、努力、質実剛健タイプでした。
彼の樹立した政権はその後300年もの長きに亘って日本に世界に例を見ない平和をもたらしました。
この時に今の日本人の根本というか、国民性が形成されたような気がします。

そしてさらに江戸幕府を倒したのが、島津、毛利など、薩摩と長州。
さらに質実剛健なカルチャーが政権を奪い。
日本はその『ストイック』礼賛を加速させた気がします。

最後はアメリカに敗北する

まあ結局、毛利が、織田、豊臣に負けたように、
日本はより大きな物量を誇るアメリカに敗北するわけで、
今は無事アメリカ様の植民地化で平和を享受しています。

江戸、明治、昭和を経て情勢された質実剛健文化は
「ブラック労働、セクハラ、パワハラ」といった多数の問題を噴出させ、
今、まさに滅亡しようとしているのではないかと思います。

今はホワイト労働、価値観の多様化、女性、マイノリティなどへのソフト対応へと舵をきり、エンタメも多用化していく時代であると言えます。

話が展開してきて最後はここに

そんな変遷を経て価値観が多様化した現代で、私たちはどこにフォーカスして商売をすればいいのでしょうか。

衣料…ファッションは多様化の時代であり、どこに狙いを定めるか難しい。
食事…食事も当然多様化、世界のメシがあり、どこを狙うかこれも難しい。
「住」…ここです。

やはり不動産賃貸業は鉄板です。
人間は8時間は寝る。体の置き場が必要です。
貸家業は今後もイージーで変化に乏しいビジネスであり続けると思います。

衣料品は当たり前のことを当たり前にやるだけでは成功できません。
さらに高いレベルでビジネスを回さないと負ける厳しい世界。
飲食は当然。

しかし不動産は当たり前のことを当たり前にやるだけで商売が成り立つ業界です。
間違いありません。
私の勤め人仕事と比べたら100倍は簡単です。
100倍簡単であり、なおかつ誰でもできる。

ただ、まとまった金が要るのでその点だけ参入障壁があります。
多様性の時代にも楽勝な不動産ビジネスは、是非自分の複数の収益源の1つに加えておくといいですね。

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