子孫繁栄と家族という単位での資本主義ゲーム

相続・教育・次世代

原則論

私は財産を承継することを必要だと思っていない。
西郷隆盛も「子孫のために美田を買わず」
と、言っていた。

資産を子孫に承継させてしまうことによって、
却って子孫が努力を怠る結果になることが最も恐ろしい。

むしろ毎回ゼロスタートでいいんじゃないか?
とすら、思っている。

よって原則的に資産の承継はマストではないと思う。
あくまでも自分の世代で財産を築き、
その財産によって資本主義を謳歌しつくして死ぬので良いと思っている。

年を経るごとに難易度が増加する資本主義

年々資本主義ゲームの難易度が上がっている。
ゲームとは言うものの、
全国民強制参加型ゲームと言ってはみたものの、
この「資本主義経済」というやつは、必修科目である。

たとえ不得意でも一生参加し続けなければならないのが厄介だ。
私も再びゼロ歳に生まれ変わって、再スタートするとして、
今回のようにうまく立ち回れるか?
わからない部分もある。

人には向き、不向きがある。
大谷翔平であっても、勉強という分野では世界的な活躍は無理だろう。
同様に、資本主義ゲームが不得意な子供も産まれる。
私の子孫もそんな奴が生まれることもあるだろう。

難易度が増している中で、
資本主義ゲームが不得意なヤツが産まれてしまったら、
そいつは一生苦労することになる。

難易度が増している事実に関しては説明するまでもない。
日本政府が推進しているデフレ経済は
「商品が売れない」経済であり、
増税路線は
「手取りが減る」経済だ。

国民全体の手取りが減れば、
当然さらにモノが売れにくくなる。
まさにデフレスパイラルである。

直近、2023年7月というタイミングは、
輸入物価の影響で物価が上昇しているものの、
実質賃金は変化していない。
大まかに言って、デフレ政策は続行と言ってよいのである。

3世代を1世帯にするメリット

3世代同居はメリットしかない。
それは当然である。

そもそも住居が1つで済む。
家事労働も分担が容易である。
特に共働き状態になったとき、老齢世帯が面倒をみることで、
保育料がゼロで済む。
保育料は月6万程度になることもある。
さらに時短勤務の必要性もなくなるので、
経済的メリットは計り知れない。

選択、炊事、掃除もすべて楽になる。
家電も2世帯あれば2倍必要だが、
共有することができるので、非常にコスパが良い。

この発想を広げていくと、
子供が自立して、一人暮らしをするのは、
無駄が多いのである。

自宅にいれば家賃がかからないのに、
家賃を別途負担する必要が生じる。
そのまま結婚して別世帯を作っていくとなると
経済的にはマイナスだ。

特に資本主義ゲームが不得意な子供であれば、
なるべく難易度を下げるためにも、
多数で集まって戦うほうが優位性がある。

資産の承継と集合戦法

核家族化が進む現代において、
国家が重課税、デフレ化で勤め人を追い込んでいる。
対抗策として、家族を集合させて同居・してコストを抑える方法がある。
戦法も何も昔に戻るだけのことだが。

親世代との同居が困難である理由は
「ケンカ」だ。
多数の人間が集まれば当然軋轢が生じる。
特に距離が近い者同士はケンカが起きやすい。

嫁姑問題から逃げるために、
核家族化が進展したともいえる。
逆に嫁姑問題を解決して、
家族同居戦法が取れれば、
資産の構築、防衛はさらに容易となるのは自明である。

特に莫大な教育費をかけて、
大企業に労働力として子供をとられてしまうことは、
かなりのマイナスだ。

ただし、それをプラスに転化させるためには、
ファミリービジネスで利益を稼げることが前提となる。
そこで私は考えたのである。

経済的自由を得た次の目標はこれかもしれない

私はすでに勤め人を卒業できる状態にある。
教育費さえ支払ってしまい、
息子たちを独立させれば、あとの人生はまさにオマケである。
私立の医学部にでも進学されない限り、
私たち夫婦は今、引退しても全く問題ない。

ここまでクリアしてしまうと、
次の目標が欲しい。
だらだら生きるには人生はまだまだ長すぎる。

そこで次のステップでは、
一族による資産拡大。
という問題に挑みたいと思う。

私の兄弟は3人とも両親の家を離れて、独立している。

私の3人の息子たちも同じように離れてしまうかもしれない。
全員がそうしたいと言われてしまったらそれまでだが、
だれか一人でも、
もしくは3人とも、
実家に残って、ファミリービジネスを拡大していこうという気があれば、
全員一致団結する方向で財産拡大に挑みたいと思う。

具体的には、同居でなくともよい。
〇ごく近所にプライバシーを確保した形で集住する。
〇同じビジネスを行う。
これだけでよい。
農家が一家総出で農作業するのと変わらない。
例えば貸家ビジネスを継続するのであれば、
私がリフォーム機能を持ったり、
息子が賢いからば税理士となって経理を担う。
全く別の仕事で外に出て稼いでもよい。

私の世代で使いきってしまうほど、
私は使いたいモノがない。
家族集住してビジネスをやるというのは夢がある。

ま、そんなことを夢見たとしても、
ムスコ3人ともさっさと家を出てしまうかもしれない。

ファミリーでビジネスを回している非上場企業も多い。
トヨタであえ、ある程度創業家一族が力を持っているのだ。
ファミリーの結束の強さがが経済力となり、
さらにファミリー全体が強くなっていくのは気分がいい。

引き続き検討を深めたい。

つづく