勤め人ストレスをプラスに転じる発想力

働き方

嫌いな仕事がある

私が嫌いなタイプの仕事
それは
「決定権者が気に入るように仕上げる仕事」
これだ。

ハンコを押す奴が特に勤め人であるケース。

A案件収益性12%投資金額3億円という案件があるとする。
これを買ってくる仕事、
相手は4億と言っている、
しかしうちは3億で欲しい。

この調整は良い。
実によい。
これぞ交渉である。
仕事だ。

私がめんどくさいのは、
意思決定をする人間が3億と提示する許可をなかなか出さない状態。

3億なら買ってもいいと担当者が思って、上げる。
意思決定権者はOK、NO、条件付きOK。
この3つしか回答はしない。

OKとNOは比較的分かる。
条件付きOKである。
これ。
条件があいまいで何をどうしたらいいか、
分からないことがある。
クリアする条件は3つ
1つ、契約不適合免責
2つ、返済期限は3年
3つ、時価300百万円の担保提供
この条件クリアでOK
など、明確に条件を示してくれればいいのだが、
よくわからん条件を付ける。
NOともYESとも分からない回答を出す上司。
これをやられると非常に困る。

特に営業と審査の上司の板挟みになると本当に面倒だ。
この調整を含めて「勤め人としての仕事」である、
といえばそれまでの話だが、
このストレスが非常にHPとMPを減少させるのである。

私が投融資のビジネスをするのであれば、
投融資の判断は社長専決にする。
中間の人間は一切不要だ。

営業担当ー審査担当ー社長
これだけでいい。

また、投融資の判断はA4用紙1枚
これ以上もこれ以下もない。

不足があれば口頭で聞くし指示を出す。
担当者ー上司ー社長ー上司ー担当者
これがアホな組織だとどんどん数が増える。
こうなってくると勤め人を卒業したくなる。

借金取りはいい。
借金1億、回収する。
担保⇒処分して回収する。
全部返せ、返せない、破産した、損金処理。

勤め人の上司の判断が介在する余地がない。
やるべきこと、できることが決まっているのである。

というわけで、45歳にもなるのに、
上司二人と社長に挟まれてああでもないこうでもないとエクセルを叩くのが非常に嫌だ。
嫌でたまらない。

適度なストレスが人を次のステージに押し上げる

とはいえである。

勤め人仕事のめんどくさい部分、
これは大いにストレスなのだが、
これが一切ない。

こうなると、人は堕落してしまう。

快適な環境は人を堕落させてしまうのだ。
適度なストレスを受けて、
「勤め人をやめて独立起業するしかない!」
と、専業大家になれる人は、
例外なく勤め人でストレスを受けた結果として卒業している。

私もそんな日々が続いており、
45歳の回収マンに20代のコンサルみたいな作業をさせられると、
「よし、やめよう」って思えてくる。
そう思うと、「この商売をやろう」と、考えが具体化してくる。

その意味で、そういう扱いをしてくれることは、
非常にありがたい。
ただ、世の40代を見回すと、
かなりの人口がそれをしている。

全くもって失われた世代である。

とはいえ、まだ何とかやっていけるし、

私は「精一杯やったんですけど、これです」
の切り札を残している。
何度やり直しをさせられても、
改善しない作戦である。

そこまではやる。

退職勧奨は受けるが、割増退職金は必須である。
解雇には弁護士で対抗する用意もある。
そこまで覚悟はキマッているのだが、
勤め先はそこまで悪い会社ではない。
事実、私よりも緩い人が多数働いている。

細く、長く引っ張る。

どうしても私は頑張ってしまう性癖があるのでよくない。
ほどほどに流していこう。

抜くときは抜く。
抜けるときは抜く。
抜けないときでも無理して抜く。

をはり