サラリーマン大家が感じる「強制働き方改革」と「不動産投資でサラリーマン卒業」への気持ちの変化

勤め人卒業関連

はじめに

健美家さんでの連載が打ち切りになったので、
ボツになった記事をこちらにUPします。

〇 新型コロナウィルスの感染防止のため(以下、「新型」と書きます)に変化したサラリーマンの仕事
〇 誰もが夢見る「不動産投資でサラリーマン卒業について思うこと」

この2点について書いた内容となります。

オリンピック期間中の交通機関の心配をしていたあの頃

「都内のかつての日常」

東京オリンピックが開催されるので、
開催期間中の交通機関の混雑を心配していたあの頃。

私も画像のような通勤ラッシュでラグビーの日本代表でもないのに、
毎朝スクラムの練習をしてきました。

成果を発揮する場がない練習というのはツラかったです。
この通勤ラッシュが嫌で毎朝始発に乗っていた。
と、言うサラリーマンも多かったことでしょう。

強制的にオリンピックの混雑緩和の予行演習

今回は、偶然にも「新型」が原因で、
全国民参加の「強制予行演習」が実施されることになりました。
もうオリンピックの混雑の心配をする必要もないほど、

予行演習をやり切った気がします。 渋谷もガラガラでしたね。

日本人が強制的な外出制限措置を取ることなく、「自粛要請」のみで
統制が取れた行動をすること、
そしてあれほどまでに中国人観光客を入国させていたのに、
少ない死者数に世界が驚いているらしいです。

一方で、私達サラリーマンにも、強制予行演習の結果、
様々な変化が起きましたね。

「新型」が要らなかったモノ、仕事をあぶり出した!

この「新型」、強制的にテレワークをさせたことで、思わぬ副産物を産み出したと思います。サラリーマンの我々の働き方にも大きな変化を産み出しました。

「毎日」「全員」「同時」に出撃

「キーンコーンカーンコーン ×2」
一定の時間ごとに鳴り響くこの音。

そうだ。

思い出しました。
私達は物心(ものごころ)ついてから、
そう、小学校に入学した瞬間から、
このチャイムによって時間と行動を管理される、
「集団行動」をしてきました。

08:45 登校完了し「日直」が「起立・礼」の号令
09:00 授業開始、以降45分毎にチャイム、休憩終了後にチャイム
12:00 給食、昼休み開始
13:00 午後の授業開始
16:45 「終わりの会(呼び方は地域差有)」、下校

完璧にスケジュール管理された行動。
日本人はこのよう徹底された「時間厳守」を叩き込まれます。

「軍隊」
「工場の生産ライン」
「シフトが組まれて人員を配置されるサービス業」
のように
全メンバーが同時にその場所に居なければ始まらない仕事。

全国民の大多数がこの仕事に従事するので、 集団行動、時間厳守、命令に従う
これを叩き込むのは合理的かもしれない。

「集団行動教育の象徴」

戦中・戦後からずっと日本の教育はこれをやってきたました。
しかし、現代は携帯電話が、インターネットがあります。

「新型」以前から自宅に居ながらオフィスワークができましたし、
毎日全員同時に出勤することは「実は」不要だったと思います。

工場の生産ラインもロボット化。
コンビニのレジも無人化。
軍隊も今やリモート運転でドローン爆撃。
農業でも無人ジェットが農薬散布し、田植え機が植え、ハーベスターが収穫する時代。

「新型」が強制的にテレワーク、リモートワーク、在宅勤務、時差出勤を実現したように見えますが、実は「日常生活」の中に既に実用レベルに組み込まれていました。

それが、たたまたま「新型」がきっかけとなって一気に普及したに過ぎないと思います。

出張、訪問、面談

私のサラリーマンとしての仕事も、「出張」が多い仕事でした。
毎月担当企業に「訪問」して、直接「面談」していました。

それが「新型」がきっかけとなり、直接の面談に

「LINE」「ZOOM」「Teams」と言ったサービスが導入されました。
今後も「直接会う」という価値は変わらないでしょうが、

その「頻度」は大幅に減ると思います。

本来不要だった商談のための出張や訪問は今後ますます減っていくでしょう。

ある意味、
出張が多いサラリーマンにとって、移動時間は
勤務中でありながら自由時間のような、
学生で言うと、「先生が休みだから自習」の時間でした。

今後はITの知識がある上司が増えて、
出張の費用対効果を厳しく判断されそうです。
不要不急の出張・面談は減り、
「オンライン会議で代替できる会議はオンラインで。」
と、なることは明らかでしょう。

サラリーマンの仕事も、無駄が減って、
濃密な働き方を要求されるようになるでしょう。
その意味では、時間と成果に対して厳しい世界になるのかもしれません。

従来は毎日休まず朝早くに出勤、残業をしている、
飲み会には欠かさず参加と言った謎の評価軸がありました(笑)。

「新型」が問う「サラリーマン卒業」というテーマ

物心がついてすぐ、小学校という集団行動の訓練を受け、
受験勉強の出来(でき)によって分類されて、
それぞれの能力に応じたサラリーマンとなった私達。

選択の余地がほぼないままこの道に進み、
定年(今後は70歳へ)になるまで組織で働く。
そんな生き方から逃げる手段として、
私達は不動産投資に大きな可能性を見出してきたことは否定できません。

私自身、法律家になる夢が破れて不本意な借金取りのサラリーマンになりました。

その不本意であったサラリーマン卒業を目指すことは、
ある意味自然な流れだったのかもしれません。

私はなぜサラリーマン卒業を目指してしまうのでしょう。
「新型」によって変化した「サラリーマン」という生き方を改めて見直してみたいと思います。

「新型」がサラリーマンの嫌な部分をやっつけた!

① 通勤電車
② 2時間以上拘束される「飲み会」に代表される仕事以外の付き合い
③ 上司・経営者からの命令

など

しかし、サラリーマンとして働く中で嫌だったことを
「新型」が一掃してくれた気がします。
特に通勤電車の混雑が「新型」によって緩和されたのは大きいですし、
リモートワークによって通勤という「儀式」が消滅したことも重要な変化です。

また、仕事で付き合わざるを得ない接待、飲み会という時間と健康の消耗も、
「新型」がやっつけてくれました!

依然として上司からの命令は存在しますが、
パワハラもパソコンのカメラを経由することによって
精神的なダメージも半分以下になります(笑)。

サラリーマン、やめなくていいかも?

出典:厚生労働省

2020年4月、対前年比の自殺率が20%近く減少したという報道がありました。
「新型」が原因であろうと推測せざるを得ないこの変化。
私の心境にも変化がありました。
「あれ、なぜ私はサラリーマンを辞めたかったのかな?」

と、

以前よりもサラリーマン「卒業」に対する情熱がなくなっていました。

そもそも

〇 安定した給与
〇 副業解禁されているので、大家業も隠れてやる必要がない
〇 会社が半分負担する社会保険料
〇 家賃が大幅に減る「借り上げ社宅制度」

という従来の膨大なメリットがあったのに加えて

〇 時差通勤の推奨、を超えて厳命。10時の重役出勤も可能。
〇 週に1日以上は在宅勤務とする。
〇 無駄な会議もZOOM会議となり、カメラを見ながら実は他の仕事が可能。

そもそも土日祝日が休みで、有給休暇も年間24日付与
週1回は在宅勤務を推奨。
そしてこれらの措置は(私の勤務先の場合)
「新型」対策の一時的な措置ではなく

恒久的措置とする

とのこと。
私達には自殺率が20%も減るほどのストレス緩和が強制的にもたらされ、
私自身も「サラリーマン卒業」という目的を完全に見失いました!!!!

サラリーマン卒業を目的にしない、手段にしよう。

「新型」によって、強制的にサラリーマンの働き方が変えられました。
私のようなサラリーマン大家にとって

『目標』だったサラリーマン卒業は

「こんなに嫌なことはやめた方が良い」
という文脈で語られることが多かったですが、
そもそも副業解禁や、
パワハラ、セクハラへの厳罰化など、
もともと企業が「ホワイト化」してきた中で、「
新型」がホワイト化を加速しました。

もはや、サラリーマンが嫌だからやめる。
やめることが目的、という考えは不要となりました。

私の20代の頃は、
怒鳴り声は日常でしたし、
サービス残業も当然でした。

良い時代になったものです。
これからのサラリーマン卒業を目指す人は、
辛い日常からの逃避ではなく、

「どうしてもやりたい事へ挑戦するため」のサラリーマン卒業、

そして「新しい世界へ」。
という前向きな理由で実行するものになりそうです。

私も実は「卒業後」の進路は決まっていません。
私もこのコラムを続けながら、皆さんと理想の
サラリーマン卒業を考えていきたいと思います。

■終■

まあ、打ち切り喰らいましたけどね(笑)
今後の発言は過激に行こうと思いますわ。