資本主義ゲームの難易度

資本主義の分析

五公五民の時代へ

私の給与を仮に1,000万円とする。
毎月の手取りはざっと600万円である。
口座に入ってくる実際の額を計算するとそうなる。
所得税住民税社会保険料を引かれて四公六民(税率40%)。
江戸時代初期の百姓と同じである。

消費税(実際は直接税だが)、ガソリン税、固定資産税などなど、
別途手取り収入から負担する税金を加味すれば、
我々の負担する税金は江戸時代中期以降の五公五民(税率50%)を超えている可能性が高い。

税率が高いと資本主義ゲームの攻略は難しくなる。

なぜか?

資本主義ゲームの攻略の肝が複利だから。
である。
税金を取られた後の利益を再投資して、拡大していくことが勝利なのだ。
経済的自由(勤め人卒業)の定義は、
「労働力を売らずに死ぬまで生活できる経済状態」を指す。

つまり、税金が高いとこの域に達する時間が長くかかってしまう。
という話である。
まあ、税金も出費なので、単純に出費が多ければ、
多くの収入が必要になるという理解でも問題ない。

シンプルに考えよう。

日本でビジネスをするのは最高難易度のプレイと心すべし

税率が高いと、経済的自由の獲得までに時間がかかることは分かった。
しかし、日本という国でビジネスをするのは、
それでもなお、世界最高難易度だと言わざるを得ない。

なぜならば「消費税」という粗利税があることである。
消費税は直接税であり、納付義務者は「事業者」である。
消費税は価格の一部として、粗利の1割を強制納付するシステムになっている。
つまりソコソコ儲かる程度の商売では、販売費および一般管理費も払えない。
利益を蓄積して再投資していく好循環を作るのはよいが、
初めの1歩の利益が大いに出しにくいのである。

さらに。
日本の消費者は厳しい。
良くて安い、ウマイが当たり前になっている。消費者が非常に厳しい目を持っている。
さらに日本人は貧困化にあえいでいる。
給料が30年も上昇していない変な国家である。
金を払って初めて客である。
カネがない人に売るのは大いに難しいのだ。

やはり日本でビジネスをするのは難易度が高い。
くれぐれも厳しく事業計画を作ったうえで商売をスタートさせてほしい。
私は多分勤め人大家で定年まで。
定年以降はマチ金や債務整理のコンサルをやると思う。

つづく