初心は忘れる(成功した不動産投資家)

心構え

海外に移住していく投資家

村上世彰氏は現在シンガポールを拠点に活動をしているようです。
不動産投資家も東南アジア、ハワイなどのアメリカに拠点を移す人も多数見られます。
シンガポールなどは最高税率が20%ですから、
稼いだお金を残すにはもってこいの環境です。

青い海でのんびり過ごしています。
あたかも「頭はフル回転してるんだぜ?」的な日常をブログにUPしたりSNSで発信していますが、

「いやいや単にぶったるんだ生活ですよ」

と、ツッコミを入れたくなります。
偉そうにアドバイスしていますけど、「仕上がった」不動産投資家はもはや挑戦を始めた頃の崇高な志を失ってしまっているのです。

成功者には我々、兼業不動産投資家のハングリーさは失われている

彼らのアドバイスは確かに正しい。
実際に成功した不動産投資家も我々のような苦難のプロセスを経て成功したわけですから、一定の合理性があります。
しかし、もっとも肝心な「情熱」が消えてしまっている。

事実、私も今仕上がった不動産投資家がサラリーマン投資家だった頃のブログや書籍に影響を受けて大いに魂が震えたものですが、
成功してしまった後の投資家には情熱が少ない。
苦労している感じがなく、淡々と高収益の物件を買ったり、再生したりしているのです。
それだけを見ていると
「なんだ不動産ってチョロいんだ」

と、勘違いする初心者投資家が出てくるのも仕方ないかなと思います。
ある意味カボチャの馬車問題は、適当な情報をまき散らしている
成功した不動産投資家にも責任の一端があるのかもしれません!
(それは言い過ぎ)

成功者のアドバイスは有効なのか?

実は私も不動産CF60万円には到達しているので、
半分成功者くらいの感じです。

「1件目から法人化した方がいいですか?」

という質問に対して、即答しようとしていました。
「当たり前っしょ、1件目から法人化っしょ」
「水は方円の器に従うっしょ」

と、回答しようとしていました。
でも、当時私も個人で買い進めていたのです。
その時法人化という手法を知らなかったわけではありません。

しかしながら、私は法人化しませんでした。
なぜならば、設立時約30万円、毎年7万円の法人住民税、税理士費用毎年30万円という金額を前にして一歩踏み出せなかったのです。

そうなのです。
私にとっては家賃1カ月分程度のコストでも、
給料しか稼ぎがない人にとってはデカイコストなのです。
かくいう私自身も初心者であった頃の気持ちを忘れてしまっているのです。

ですから、経験者に質問をする場合でも。
「この人は成功者だから、私の気持ちを理解できていない」
ことを前提に質問をして、回答を受け止めるべきですね。

さもないと、身の丈に合わない助言を受けてしまい、問題解決が出来なくなる可能性もありますので。

投資のプロが良いコンサルであるとも限らない

スポーツでも、強い選手が良いコーチ、監督になれるかと言ったら、
私はなれないと思っています。
才能あるプレーヤーは才能がない人の気持ちが分かりません。
ですから、一流プレーヤー出身の選手は
一流選手をコーチするのであれば気持ちもわかるでしょうが、
低レベルな選手のコーチはできないと思います。

苦労せず才能でクリアしてしまうと、
アドバイスができません。
言葉にして伝えるというプロセスが入りますから、
人に教える経験とプレーヤーとしての能力は無関係。

この点は間違えない方がいいです。
残念ながら私も指導者としては全然ダメ。
子供に勉強を教えることもできません。

むしろ目標設定と目標達成のコーチングスキルを持った
不動産投資の素人コーチに指示して、
目標の立て方、計画の作り方を指導してもらった方がいいとさえ思えます。

まとめ

ですから、楽待でも健美家でも、コラムを読むときは、
「成金が偉そうなこと言ってんな」
位のスタンスで良いと思います。
盲信は禁物。

情熱を燃やして不動産投資に取り組んでいるアナタ以外に
アナタを金持ちにしてくれる人はいないのです。

をはり