去り際、故意に迷惑をかけて辞める
そのような行為をするものを、
そのように言うらしい。
幸にして、私はそんなことをしたことはない。
現実て見に見たこともない。
あまり悪い人間とかからわずに生きてこられたのは幸せである。
しかし、私が見えていないだけで、そのような事例は多いようだ。
というか、私の場合には、逆にだよ。
今の会社は退職者に対して冷たいところがある。
銀行でさえ、退職者を再雇用しようとする、人材難のこの時代に。
退職者をないがしろにしたり、馬鹿にする風潮がある企業というのは、
中長期的には衰退していく。
退職者とはいえ、同じ業界で働き続けることも多いのだから、
悪い印象をもって辞められたら、中長期的に、
相手からも悪意を持って相対されることになってしまう。
私はなるべく、悪意を向けられないポジションを取ることを留意している。
危ないから無駄に敵意を向けられるようなことをしない方が良い。
別にどの会社だろうが、残っているヤツが優れているとは限らない。
実際、私の勤め先で冷や飯を食っていた人でも、
チャンとした企業に転職して長く働いている事例は多い。
退職者を悪し様に言う企業は、間違いなく、将来、自分に向かう悪意を
創造し続けているのである。
特に違法とされている指名解雇まがいのようなことをする企業は、
ブラックである。
労働者は労働する権利がある。
雇用とは生活と密接不可分であり、生活の基盤を奪うという意味では人権侵害にも当たる。
そのような行為を行う企業は潰した方がよろしい。
仮に私の目の届く範囲でそのような事案を発見した場合には、
徹底抗戦である。SNSを駆使して詳細な情報戦を行い、
裁判所では地位保全の仮処分、違法な指名解雇に対する損害賠償請求から
共産党系の労組への相談と、官庁への報告。
フルセットで戦いたい。
あまり後ろ足で砂を掛けて辞めるという話は聞かないのだが、
露骨な退職勧奨を受けた場合には
引き継ぎの拒否等で対抗しても良い。
特に私の場合にはもはやこんな不良債権業界でカネを稼ぐつもりは
1万%ないので、独立後も関係ない。
むしろ積極的に後ろ足で砂を掛けておいても何ら、問題ない。
成果の出しようがない環境に置かれている
そもそも、法律でガンジがらめになっている業界で働いてきた。
その業界からちょっと抜け出てしまった。
私の主張では、同種同一の業務を続けてできる勤め人が最も有利だ。
そう、常々言ってきている。
私の場合には関連業務ではあるものの、
この例外から逸脱した。
少しだけ逸脱した。
その逸脱と、それに伴う辛さはあったものの、
それに見合うだけの対価は得られた。
対価はある程度、不動産に転換できたから、総体的には良かったと思うが、
辛くないと言えばウソになる。
不動産収益が上がるにしたがって、
そもそも好きではない仕事がますます億劫(おっくう)になる。
更にこの業務、成果が出しようがないのである。
マイクロマネジメントと国家の管理が相まって、
箸の上げ下ろしまで嘴(くちばし)が挟まれる。
たまに放置された仕事で大戦果が出せるが、
通常、戦果が出せない仕組みになっている。
思い起こせば別に大戦果を出すことも期待されてもいなかったし、
多少はやってやれないこともないが、
共に成功を分かち合いたい仲間がいるわけでもない。
これが一番大きい。
前々職の上司が大戦果大好きで、ことあるごとに酒を飲みながら、
作戦を練ったり戦果を共に称えあったりできたのだが、
そういう手合いともお別れしてしまった。
そんな事情も相まって、もはや窓際みたいな状態であるが、
ある意味、今は理想状態なのかもしれん。
変にいいヤツらばかりだと、情もわくし、どうにかしようという気にもなる。
それがない方が勤め人というステージを遠慮なく降りられるのだ。