目標設定は長期から短期へと定めていく
私は28歳にして、転職2回。
貯金はゼロ。不動産ゼロ。給料は350万円だった。
25歳で就職し、2回の転職をした。
実力次第で年収2,000万円という餌に釣られて、
ブラック企業に就職してしまった。
2回目の転職で1回目の就職先の業界に戻ったのだ。
その時、私は目標を定めた。
給料+貸家で年収1,000万円である。
しかし、これを実際に計算してみると、
恐ろしいことが判明した。
達成した時、私は53歳だった。
前提が間違っていた。
昇給はゼロ。毎月5万円貯金して、たまったらワンルームを1戸買う。
という戦法だった。
今考えると、お前は本当に一流大学を出ているのか?
と、問い詰めたい気持ちなのだが、
ブラック企業で憔悴しきっていた私は、極めて保守的な思考に陥っていたのだ。
月5万をしっかり積立した。
東京三協信用金庫で、20か月で100万円になる定期積立を始めた。
長期目標が年収1,000万円。
始めたのが月5万の貯金である。
そもそも当時でも、ワンルームマンションは600万円くらいだった。
5万×120回である。
10年で1戸しか買えないのだ。
私は走りながら愕然としていた。
10年、俺は38歳になってやっと1戸なのか。と。
とりあえず勤め人の仕事を覚えて、
次に友人と起業した。
私は総務経理だ。
毎月10万円~15万円の副業である。
これで毎月20万円貯金できた。
20万円×30か月である。
10年から2年チョットに1戸目の所要期間が短縮された。
次に私は結婚をした。
相手は健康的な1都3県在住の正社員を条件に探した。
幸いにしてすぐに妻がヒットした。
他にも美人だがアルバイト。
資産家っぽいが勤務先がパチンコ屋など、
色々な候補はいたが、上場企業勤務で勤続8年という妻が最善だった。
交際1年で結婚し、妻が持っていた車を売らせた。
売却代金と妻の貯金200万円を頭金にして、
2号物件を買ったのである。
目標を設定してから1年後のことだ。
当初のプランでは10年後に1戸買えるというものだったが、
副業+結婚で世帯年収を上げるという作戦で、
私の年収は350万円+180万円(副業)+350万円(妻年収)+90万円(家賃)
となった。所有物件2戸だ(1戸は自宅)。
あっという間に世帯年収は970万円になったのである。
まずは長期の目標を定める。
短期の実現可能な目標を定める。
長期目標の達成に必要な期間を短期の実現可能な作戦で割り算する。
すると、所要期間が算出される。
その期間を短縮する作戦をどんどん打ち出していくのである。
私は世帯年収が1,000万円を超えた時点でこの作業をやめてしまったが、
今思えば目標のブラッシュアップをしていけばよかったと後悔している。
途中から大家業がマンネリ化していき、
勤め人の方にフルコミットしていたような気がする。
確かに勤め人の給与は総合商社並に上がったが、
不動産はちっとも成長しなくなった。
金持ちになることは目標ではない。結果である。
確かに、資産10億という具体的な目標を立てるのはいい。
しかし、なぜ?資産10億なのか?
それが最も大事なことである。
なぜ、私は、資産を10億円保有する必要があるのか?
という話である。
子供食堂を10件運営する。
1件当たり1,000万円の赤字が出る事業だ。
だから10億円、CFが1.2億、2,000万円が生活費で、1億円をその事業に充てる。
など、具体的な根拠がなければ、漫然と10億円の資産は作れるものではないのだ。
まず、動機がある。
動機を実現するために具体的な手段を講じる必要があり、
最期に金額がはじき出されるのである。
そして、金持ちになりたい。のであれば、
金持ちが振舞うように振舞うのである。
何を言ってるんだ?カネがなければ金持ちのように振舞えないだろう?
という人は永遠に貧乏人である。
金持ちの振る舞いを全く見ていない。
貧乏人は金持ちになりたいのではない。
浪費したいだけだ。
金持ちは浪費しない。質素な生活をして、
必要のない支出は徹底して削減する。
そう、金持ちになりたかったら、
金持ちのように振舞うことが先である。
金持ちのように振舞っていれば、金は勝手についてくるものだ。
金持ちがやるように振舞う。
我々がすべきことはそれなのだ。
ありがたいことに今、金持ちは可視化されている。
富山県に行けば、若くして豊かに情報を発信している人と会うこともできる。
彼らのように振舞う。
それが明日からすべきことなのだ。
ただ、彼らは勤め人を卒業してしまってから、
かなり日が経っている。
今、まさに勤め人卒業しそうな人のように振舞うのだ。
そこから全てが始まる。
私(SAT)も初心を忘れかけている
私は幸いにして、28歳から勤め人大家という生き方に照準を絞ることが出来た。
一方で40歳を前にして、出世競争に敗れて、
やっと大家業、副業に目が向いてきたという人もいることだろう。
私も既に齢45歳。
いつでも勤め人を卒業できる段階に至ってしまい。
青雲の志を打ち立てた、28歳の頃の感覚は忘れかけている。
40歳になって青雲の志を持った人にはアドバイスできないかもしれない。
オンライン面談を何度かしたが、
私のアドバイスは結局、まず1件、近所に、貸家を買え。
これだけである(笑)。
お医者様にも、40代の勤め人にも、全く同じことを言ってしまっている。
恥ずかしいアドバイスだ。
私が28歳の頃に始めた作戦を伝授しているだけなのだ。
コンサルティングになっていない。
しかしだな、
私は恐れるのだ。
不動産初心者が、アパート1棟買うとして、
不動産が合わない。
という人もたくさんいる。
リフォーム1つ取っても、業者に食い物にされる危険もあるのだ。
30分1,000円のウェブ面談だ。
シロウトが成功するまで見守るのはどうしても無理がある。
責任が取れない。
ソコソコの貸家であれば、
俺は合わないな‥‥不動産
と、思ったら、表層リフォームだけして、実需にでも売ればいい。
利益は出ないだろうが、ロスは最小のままExitできると思う。
そこまで考えて、戸建1件、1件目は個人で買う。
というアドバイスをしているのである。
1件やってみて、行ける!と、思った人は、
2件目から法人でやればいい。
4件、5件と増やしてもいいし、
ローンを組んでアパート新築にも挑戦してみたら良い。
そんなわけで、
1件目はどんなにカネがある人でも、戸建、それも500万円~1000万円の土地値物件をお勧めしている。
金がない人には「貯蓄」を薦める。
初心者へのアドバイスは1つしかない。
まあそんな訳で、30分、1,000円Web面談サービスは売っていない。
コンサル的なサービスは、結局高くなってしまう。
それもあって、SAT債というサービスを開発したのだが、
これは確かに手がかからないが、
私にとって収益にならないことが判明した(笑)。
なかなかヒットする商品は浮かばないものだ。
勤め人を卒業したら、金融債権者対策、ファンド対策のコンサルをやりたいが、
今はダメだ。
勤め先とコンフリクトがある。
まあじっくり考える。
じっくり考え続けた結果、定年まで働いてしまったというなら、
それはそれでいい。
結局勝つ。
をはり