キャリア、人脈、成長
若い人には刺さらないが、
勤め人としてのキャリア、人脈、成長なんてものは
消えていくものである。
不動産と比べると圧倒的に儚い。
儚く消える夢のようなものだ。
人生とはそもそも、そういうものだ。
と、達観することも可能だが、
人生を次世代まで時間軸を長くして見たら、
そこまで一生けん命にやるものでもない。
それが勤め人である。
1か月給料を貰い、半年の賞与を貰ったら、
一旦リセットだ。
すべてリセットである。
人脈、キャリア、経験、成長も、
勤め人を定年まで勤めたら、
いや、業界チェンジの転職をしたら
ほとんどチャラである。
22歳から60歳、65歳までは使えるが、
それでオシマイ。
人生の時間軸を80年、
次世代、孫世代までの繁栄を目指すとなると、
勤め人という生き方は
「蓄積がない」
本当にないのだ。
人脈なんてものは特に典型的で、
勤め人を辞めてしまえば縁も何もなくなる。
それは勤め人の養成機関たる、
学校教育を見れば分かる。
小中校の人間関係の9割以上は消え去る。
給料は消え去るものだ。
そこまで割り切ってもいいと思う。
私たちは消え去るもののために
人生をすり減らしている。
消えないものは何か?
不動産である。
これは消えない。
氷河期が来たら広がる(笑)
氷河期が終わったら沈む場所もあるが、
まあそのサイクルの間には買い替えができるだろう(笑)
ただ、不動産といいう実物だけにフォーカスするのは適当ではない。
不動産投資、まあ株式投資も、債券投資も根っこは一緒だ。
そう「経験」である。
この方を見れば分かるように、
投資経験というのは、消えない。
この方を引くまでもない。
バフェットを見たらいい。
彼は日本で勤め人としては採用できない。
80代は勤め人としては無価値だ。
しかし、
彼の能力は非常に価値が高い。
60年の蓄積がある。
これが消えない資産なのだ。
こういうものを蓄積しておく方がいい。
消えないものは、不動産であり、金であり、株式投資、ビジネスモデルだ。
実際JTCの多くの創業者は既に鬼籍に入っている。
有形資産だけに目を向けてはいけないのだ。
無形資産、生涯有効な経験に投資しなければならない。
学びて思わざれば罔(くら)し。思いて学ばざれば殆(あやう)し。
とはいえ、勤め人にも学ぶことはある。
有形資産たる給料を見てはいけない。
営業、人間関係、金融系であれば金利のシステム
私のように不良債権投資、ファンド運営であれば、
不動産評価のルール、IRRの考え方、CAPEXの効果など、
まあ色々普遍的なルールもあるのだ。
どういう投資が失敗するのか?
どういうヤツが投資に向いていないのか?
ある程度学んだら自分でやってみることが肝要ではある。
10年も20年もやる必要はない。
特に営業力や、人間関係力は大いに学べるだろう。
40代、50代まで勤め人をする必要はないが、
若いうちの10年程度であればやってみてもいいかもしれない。
それも人によるが。
勤め人もやりながら思わなければ意味がないし、
考えてやらないと時間の無駄である。
勤め人は働いて考えなければ意味がなく
考えて働かないと時間の無駄なのだ。
さらに踏み込んで勤めながら副業(不動産、株、ビジネス)も並走させるのがベストだ。
給料だけではなく、
消え去らないものに投資していこう。
そして時間軸を長く持って、将来世代まで見据えて積み上げたいものだ。
をはり