太い実家は25年のアドバンテージ

資本主義の分析

加藤ひろゆき先生のRadioの名言

加藤先生のラジオで言っていたが、
太い実家は25年のアドバンテージになるという言葉があった。

蓋(けだ)し、名言である。
25歳で実家が太ければ、既に資産家である。
親の強靭な財務を活用して、資産の拡大が図れる。
このアドバンテージの大きさは脅威である。

特にジジババ世代から、アパートや貸家の1つでも20代で承継し、
それに上乗せして資産を形成できるのであれば、
その速度はまさに25年の時間を一気に埋めてしまうのである。

聖丁も、聞くところによると、両親からファイナンス支援(要するに借金)を受けたと聞く。
親ファイナンスはありがたいものだ。
返済条件の緩和も金利交渉も自由だ、
なんだったらDPO(専門用語ですまん)もあり得る。

殆ど自己資本に近い現金を活用できるのは大きい。
まさに加速。
加藤先生も、200ドルを握りしめて帰国したのだが、
帰国して戻ったのは実家である。

聖丁も加藤先生も、資産家の系譜ではない。
それでも、実家からの支援があったのは大きい。
これが両親との関係が悪かったとしたら、
加藤先生が再起できたかも分からないし、
聖丁が世に出るのも3年遅れたかもしれない。

それほど太くはない実家でも、やはりありがたいのである。
いわんや!太い実家を哉。

私の実家

私の実家も細い。
兼業農家のJA勤務の父と、看護師の母。
舅(しゅうと)世代との対立はあったものの、
教育に関しては申し分ない全面支援を受けることができた。

高校から下宿して勉強させてもらったし、
大学も東京の私立大学である。
仕送りは毎月14万円で学費も支払ってもらった。
足を向けて寝られないというヤツである。

司法浪人も2年させてもらったし、
これ以上ない支援を受けた。
社会に出てからはカネの面で支援を受けたこともある。
社会人2年目くらいに30万円程借りた。
毎月1万円せっせと返して、半分ほど返済して、結婚した時に債務免除してくれた。

情けない話だが、ありがたい。
それだけである。

ただ、現代では庶民の財務が極めて劣悪だ。
私程度の支援を受けられない若い人が多数いることは間違いない。
才能がある人間、加藤先生や聖丁でさえも、
若かりし頃は支援を必要とする局面があったのだ。
今、そんな未来の加藤先生や聖丁のような若者が、
毒親のせいか、政治のせいかは分からんが、
埋もれてしまうのは忍びない話である。

25年のアドバンテージをどう子に与えるか

人をダメにするのは簡単だ。
毎月20万円程度贈与し続ければ良い。
人の欲望を満たすのに必要なキャッシュを渡し続ければいい。
幼い頃からそうしてやれば、
人は簡単にダメになる。

25年のアドバンテージどころか、50年、人生を壊すこともできるのである。
太い実家は両刃の剣であり、
使い方次第で、子供のエンジンにもなれば、人生の破壊装置にもなり得るのだ。

私は幸いにして、25年のアドバンテージを与えられる側に回ることが出来た。
さて、子育てはどうしたらいいだろうか。

それは1つしかないと思う。
自立を強制することだと思う。
そして、平均的な人間として25歳まで育て、
金銭的な支援は極力控えるというやり方だ。

要するに「普通に育てる」これしかない。
私が25歳までに味わった苦境も味わってほしいし、
資本主義のシステムを実体験を伴った理解まで落とし込んで欲しい。
一時はブラック企業に入ってもいいだろうし、
女やギャンブルで失敗するのも良い。

いつも子が何をしているかを把握して、
最後に「親父よ、どうしたいいか?」と尋ねることが出来る存在であればいいと思う。
まさにその瞬間こそが、本当に子供が学ぶ準備ができた時だ。

豊かさを無条件に与えられている環境では、
人はその環境に安住してしまうのだ。
今の私もそうだし、大学生までの自分もそうだった。

一通りの辛酸を舐めて、這い上がるしかない。
残念なのか幸いなのかは分からないが、
3人の息子はそれぞれ個性は違いながらも、
天才ではなさそうである。

お私立中学に合格する程度の学力はあるが、
人生全般に対する考えがあまい。
PS5も買い与えられたし、スマホもiPhoneだ。
ゲームPCが欲しいと言っているが、
貴様の成績と欠席日数で買ってもらえるわけないだろボケ。
と、言って適度な圧力を加えたりしている。

要するに凡夫である。
天才村上世彰氏は12歳にして、親から22歳までの小遣い100万円を一括で受けて、
株式投資を始めたという。
そういう才覚は息子らにはない。

しからば、
私と同じように平均的な日本人として苦しみながら
資本主義の荒波、女性獲得のサバンナで戦って、
傷つき、悩んで欲しいのである。

本当に資本主義社会での勝利、女性獲得の勝利を欲し、
私の支援を求めた時、ファイナンス支援でも、実家の法人承継でも、
戸建2戸の贈与でも、与えようと思う。

太い実家は確かに25年のアドバンテージなのだが、
使い方によっては人生を崩壊させてしまう。
用法用量を守って正しくお使いください。である。

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