Neo Life Hack
効率化の権化、勝間和代さんの著書を久々に手に取った。
何度読んでも自分の怠惰な生活ぶりを振り返って辛くなる。
勝間先生は19歳で公認会計士試験に合格。
私生活でも3人のお子さんを育てながら、
バリバリのキャリアで勤め人を務めあげ、
30代で独立を果たしたという最強の経歴を持つ。
効率化のテクニック、
各種ツールを活用してビジネスを遂行する上で必要な技法にあふれている。
50代を過ぎていらっしゃるので、8時間寝よう、1日3時間だけ働く。
など、大分穏健な内容に変化していると思うが、
相変わらずの勝間節である。
Audibleで無料なので、是非、読んでみて欲しい。
個人的にはiphoneよりもアンドロイドが良いと言っているところが共感した。
私も今iPhone8を使っているが、次はおそらくアンドロイド端末を使うだろう。
聖丁曰く、「投資ブームの後は勝間本が流行る。」
聖丁は言った。
ビットコイン、不動産、株、FXなど、
投資ブームで失敗した人々は
「やはり地道に勤め人を頑張るしかないんだ…。」
と絶望して、勝間和代先生の本を手にする。と。
確かに私も大家が巡航速度になって、
スマホゲームでチマチマ課金する行為に手を染めた、
自堕落な生活をしている。
不動産もイマイチ突き抜けられないし、
投資が思うように進まない。
こんな時はカツマ先生である。
楽して稼ぐという道がふさがれたら、
勤め人として突き抜けようかな…と言う消去法的選択。
まあ、勝間先生のキャリアを見れば一目瞭然なのだが、
慶應の中等部に入学して、
19歳で公認会計士試験に合格、
マッキンゼーやら外資系金融でバリバリやってきた人、
勤め人として最高級のキャリアを歩んできた人の生き方。
無理に決まってんじゃん!!!!!
である。
三流企業の勤め人が鳴かず飛ばずで、
投資もダメ、
それでまた勤め人としてやっていこう…
再び安易に儲けられる話がブームになったら、
それに踊るのである。
勤め人はここまで!と線を引こう
私も外資系金融に憧れた時期があった。
しかし、それはリーマンショックと共に夢と消えた。
リーマンショックと共に勤務先が消滅した私は、
銀行子会社という最高の環境に潜り込むことに成功した(2010年)。
この時、私は勤め人としての私のキャリアはこれ以上望まない。
このポジション、この給与水準で生き残る!
と決めたのである。
今、その銀行はSBIに子会社化されて、
どうなるか分かったものではない。
私がそう決めても、決めたとおりに進むとは限らない。
たまたま私はもう1回転職をして今の会社に拾ってもらうことになったのだが、
私は「出世は絶対にしない」と決めていた。
銀行子会社には、潰れた銀行のOBや、
外資系金融に行きそこなった中途半端な学歴やキャリアの人間が多かった。
私もそうだった。
それでも倒産した会社よりは高学歴の人が多かったので、
ここで競争するのは厳しい。と、思っていた。
銀行子会社なので、銀行からも優秀な人間が降りてくる。
あの時の決断は正しかったと思うし、
聖丁から論理的な解説を得られた今、私の判断は大いに補強された。
今の会社も早慶程度の学歴は普通で、それに会計士や鑑定士の資格を持っている人が多い。
頑張っても恐らく負けるだろう。
私よりも優秀な人達もいたが、多くは退職していった。
実際、上には若く優秀な同僚が立って、指揮をしている。
そのハードワークな状況を見るにつけ、
私の判断は正しかった。
と、確信を深めている。
勤め人の出世はその昇給の額と、
ストレスや仕事の難易度に比例関係がない。
10%給料が増えると、ストレスと仕事の難易度は30%以上増える。
特に他人のマネジメントまでやるようになると、割に合わなさが加速する。
自分の能力と、出世した場合の責任が見合っているか、
よくよく吟味した方が良い。
そして、「ああ、出世したらキツイな…。」
と思う前にここまで!
と線を引いた方が良い。
過剰なストレスで退職に追い込まれる前に、
自分が最も快適な立場で踏みとどまるべきなのだ。
そして余剰となった時間、精神力で大家業に邁進するのだ。
合理化によって生み出した時間の使い道
勝間先生の本によって生み出した時間の投資先はくれぐれもよく考えて欲しい。
貸家を1つも持っていないのに、
勤め人としての仕事に投資するのはおススメできない。
さらに忙しい状態になる。
そしてまた、勝間式の合理化術をマスターして、
さらに忙しい状態を求めて無間地獄に落ちるのは目に見えている。
勝間先生もある程度ばかばかしくなって勤め人を切り上げたのだと思う。
しかし、
勝間先生の信者を増やすためには、
信者は勤め人の無間地獄でもがき続けて頂いた方が長い目で見ると、
優良な顧客となる。
とても素晴らしい本ばかりであるが、
読んだ結果得られた合理化術の成果をどこに投資するか、
よくよく考えた方がいい。
つづく