私、卒業しないんで!

勤め人卒業関連

失敗しないドクター大門、卒業しない勤め人SAT

今日は勤め人卒業したらやりたいことを書き出そうと思って、
ノートに向かった。

① ゲームざんまい。
やりたかったけど、できないまま見送ってきた数々のゲーム達。
それを順番に片付けたい。
ファイアーエムブレムとか三國志とか、
スーパーロボット大戦とか、バイオハザードとか、
恐らく製作者は私より若くなっているだろう。

② 企業経営
何がしたいという訳ではないが、勤め人大家という概念を宣伝する事業とか、
中小企業の経営支援とか、街金的なことをしたい。

2つしか思い浮かばなかった。
私は旅行が好きではない。
遠くに行っても恐らく人間は成長しない。
新たな知性に接するには図書館で十分だ。
今はワンクリックで読みたい本が翌日には届く時代だ。
遠い場所に知性を刺激する誰かがいて、
その人に会いに行くのは良いが、単純なる観光などツマラナイ。
ネットで調べれば十分旅行した気になるし、
肉眼で見るまでもなく、ネットで見れば十分な気がする。

さて、そう考えてみると、
ゲームに関しては、別に勤め人を卒業するまでもなく、
今週末にでもできることだ。
今やっていない理由はおそらくこうだ
「本当にやりたいとは思っていない」
これに尽きる。
実際、ゲームの中で一番好きな「信長の野望」シリーズに関しては、
勤め人をしながらでも全作プレイしている。
最新作の情報もウォッチしているほどだ。

次に企業経営だが、
社員を雇うこと以外は全部やっている。
企業経営も勤め先から派遣されて役員をやっている。
ファイナンスもする。
経営支援もやっている。

勤め人大家としてのライフスタイルの提唱も、
実際Twitterやこのブログで行っているし、
定期的にこのブログを更新することで結構満ち足りている。

そう考えていくと、
私は勤め人を卒業する理由がないのである。
やりたいことは勤め人をしながらでも十分に出来ているのだ。

ファンド業界で8年も働く人材は少ない。

生き馬の目を抜くと言われるファンド業界。
私も今の会社に勤務して数々の同僚の退職を見送ってきた。
正直なぜ私の勤め先の会社を辞めるのか理解できない。

こんなにストレスが低い仕事もないと思うのだが、
彼らはそうは思わなかったようだ。

バフェットはこう言った
「バリュー投資を理解できない人々は何年かかってもそれを理解しないが、理解できる人は5分もかからず理解し、実行する」と。
また、国家が発行する通貨というものが、その本質は国家が発行する負債という形式を取るものの、自国建て通貨をいくら発行しても財政破綻することは論理的にありえない。
という事実も、理解できない人はどんなに説明を与えてもけして理解しないらしい。

私の勤め人としての「ホワイト感」も、
他の人にとっては苦痛なのかもしれない。

ちなみに私は勤め人人生のほとんどを債権者という立場で過ごしてきたが、
この立場はとんでもなくストレスがない。

何しろ、立場が強い。
生保のセールスのように、同業他社と似たような商品を、欲しくもない人に売る必要が全くない。
借りたカネを返さない人間に請求をするだけでよいのだ。
なんという強力な立場。
NHKの受信料の回収よりもずっと楽だ。
無視されたら法的に追い込む。
破産されたら会社のルールに沿って償却するだけだ。
内臓を売って払えとまではいう必要もない。

「請求されるのが嫌なら破産したいいじゃないですか?」
と遠慮なく言うし、実際弁護士を紹介したこともある。

思うに借金取りは勤め人をするなら、最高の仕事だ。
生まれ変わってもこの道を選ぶかもしれない。

まあ、それでも借金取りに対する嫌悪感も強く、
バックオフィスの社員は回収担当に異動させられると、
間もなく退職するというのはよく見てきた。
こんなに楽な仕事なのに、嫌われる仕事である。

債権投資を主体とするファンドなので、
借金取りの出世の限界まで到達したような気がしている。

ほとんどの勤め人卒業者たちの卒業したい理由は「勤め人がツラいから」

あの聖丁でさえそうだったと言う。
しかし、私は辛くない。
パワハラとは無縁だし、数字さえ出していれば特に何も言われない。
時間の拘束もきつくない。
特に最近はコロナでリモートワークも推奨される。

ストレスが全くないので、
やめたいという意識すら生まれないのである。

こう考えてみると、私は勤め人を辞める必要は全くないという結論に至った。
勤め人より専業大家が上。
と、私は勝手にランク付けしていたのだろう。
より、上に行きたい。
早稲田よりは東大と目指していた高校生の頃のマインドがまだこびりついていたのだろう。

自分が幸せを実感できる環境こそ、上なのであり、
それが専業大家か否かは、私が決めることだったのだ。

私は当面勤め人を継続する。しかし卒業の準備も進める。

① やめて積極的にやりたいこともない。
② 勤め人に全くストレスを感じない。

以上の理由から私は今、勤め人卒業を積極的に継続する。
いつ辞めるかは②次第である。
ストレスを感じて辞めたくなった時が卒業の時だ。
それは私が決められるものではない。

まさに神様の言う通りである。

天下人は天が決める。
望んで得るものではない。
望まない人間でも相応しい人間は周りがそうさせてしまうものだ。

私は無理に経営者になろうとする必要はなく、
社会にとって私が経営者になるべきだと要請したら、
ならざるを得ないだろう。
政治家になれと要請されればなるしかない。

なりたいからなれると思うのは小学生の夢までだ。

ただ、勤め人という立場は、永遠ではない。
私の勤め先もオーナーチェンジが起きる可能性はあるし、
経営方針が変わることもある。
私がストレスを感じない環境は私ではなく、
他人の手によって造られたものだ。

そのことは自覚している。
そうした事態に備えて、
私は私がストレスを感じない人生の舞台を、自分で構築しておく必要があるだろう。

つづく