大家になる「はじめの一歩」

買い方の話

1号物件が難しい

若かろうと、歳を喰っていようと、
勤め人が1号物件を買うのは極めて難しい。
サウザー師匠の言う、
「商品を作る」
のも全く同じであろう。
アフィリエイトでも最初の1サイトで1万円を稼ぐのが大変だと思う。

実際8割以上、いや、9割の挑戦者が売上を上げることなく
勤め人の世界に戻っていくのではなかろうか。
志すのは簡単だが、
孤独に耐えて、1号物件を取得するまでが大事だ。

「俺は大家になるんだー!」
と、知り合いに居酒屋トークなどしている場合ではない。
孤独に紙とペンを以て、作戦を立てることから初めて欲しい。

年収500万円妻パート100万円子供一人 32歳男性の場合

私のスタート時は年収400万円、妻も正社員400万円、子供胎児、29歳
こんな感じであった。
結局保育園に子供を預けると、妻の時短勤務も相まって、
上記のケースとほとんど変わらなかった。
そんな状況から1号物件を買うまでの戦略を考えてみよう。

貯金はゼロと想定する。
手取り月収は30万円程度、ボーナスも30万円程度であろうか。
妻のパートの稼ぎには手を付けないものとする。

まずはゴールから逆算する。
関東近郊の中古戸建物件をターゲットにする。

自宅に近いところで探せばいいだろうが、
仮に上記物件をターゲットとしよう。
毎月5万円の家賃収入が500万円で売っているという状態だ。

これを買うことを狙う。
私の場合にはローンが全然組めなかった(住宅ローンを3,000万借りてしまった)ので、
同様の状態にある人も自己資金で買うしかない。

全額自己資金という事であれば500万円、取得費用として物件価格の8%程度、
さらに物件価格の1割程度の自己資金は欲しい。つまり590万円を貯める必要がある。

生活の見直し

次は生活の見直しだ。
果たして月々いくら貯められるのか?
それが問題だ。

30万円の生活費を分解する。
① 住居費 10万円
② 食費  3万円
③ 水道光熱費 3万円
④ 通信費 2万円
➄ 被服費 2万円
⑥ 自動車 3万円
⑦ 雑費 3万円

ざっとここまで来ただけで 27.5万円になる。
もう2万円しか余剰がない。
2万では話にならん。
250カ月、即ち20年かかる。
こんな生活をしていたら一生奴隷だ。

まずはこの改革からスタートする。

① 住居費 10万円 → 5万円削減(引っ越す、社宅制度のある会社に転職、実家)
② 食費  3万円 → 食費は削らない!栄養はしっかり確保する 
③ 水道光熱費 3万円 → 妥当
④ 通信費 2万円 → 1万円格安携帯にする。光回線とか要らない。
➄ 被服費 2万円 → 最低限
⑥ 自動車 3万円 → 0万円へ、速やかに売却、もしくは中古車30万円にする。
⑦ 雑費 3万円

住居費の5万、自動車の3万円の削減、通信費のカットで9万円が捻出できた!
これをするだけで毎月貯金できる額が11万円に増加した。
590万円貯めるのが5年に短縮された。
これだけで15年も早められた。
やらない理由はない。

貯めた資金はとにかく使わない。
私は信用金庫の積み立ても利用した。

しかし、5年もかかるのか‥‥

私はせっかちである。
計画を立てた時5年は長いと思った。
そこで結婚してダブルインカム。
さらに副業してダブルワークという戦略を採用した。
妻の稼ぎを奪うことはできなかったが、
ダブルワークによって月5万、最終的には15万の月収となった。

すると11万円+15万円で26万円となる。
2年チョイで500万円以上貯まる。
事実、私は2号物件の取得(2号は妻の自己資金と妻のローンで買った)
2008年9月→2011年2月の2年3カ月で、
3号物件を買った(560万円)。
全額キャッシュである。

その後は転職による年収UPもあったが、
仮に転職できなかったとしても私は時間はかかっても必ず勤め人+アルファを
実現できていたであろう。

安月給でも腐らずに挑戦することで、
ホワイト勤め人への転職も引き寄せたと言える。
その後ハイスぺサラリーマン並みの給与を貰えるようになり、
大家業もそのまま並走させていたので、
年収は30代にして地方裁判所長官(50代)並みの収入となった。

司法試験に合格できなかった私は、
トップクラスで合格した天才たちより15年以上早く、
彼ら並の年収を得たのだ。
そして私の年収コンプレックスは消え去った。

恐ろしい程にシンプル

上記を実行するのに、
偏差値は不要。学歴も不要。
ただ、実行するのみ。
早くできる方法はないかと模索し、
実行していくだけだ。

もちろん計画は大事だ。
最初は500万円を月5万円ずつ100カ月貯めるという、
力技でも構わない。

計画を実行していく過程で改善が産まれていくはずだ。
まずは紙に計画を書いて、実行してみることだ。
小学生でもできることからやってみよう。

つづく