2025年7月22日(火)

日々雑感

選挙も終わったので日常に帰ろう。
いつまでも盛り上がってんじゃねぇよ。
と、私のことだが。

さて、私の日常とは即ち、
勤め人と不動産である。
収入的には不動産の方が圧倒()しているが、
まだまだ拘束時間は勤め人が圧倒している。

退職勧奨もなくなってきて、
暇なのかと言えばそうでもない。
そもそもキャパシティーオーバーな仕事を押し付けられて、
反発したら退職しろと圧力がかかったのであり、
実際もう一人の社員は退職した。

キャパオーバーではなくなっただけで、
適正量の業務が与えられているのは間違いないのである。

依然として普通の勤め人が対処すべき量の仕事がある。
中でも4年かかったが、一流企業の勤め人の生涯賃金を超える利益をファンドにもたらした。
昨年も利益4億の案件を息をするように回収して見せたのだが、
まあ、全部勤め先に帰属する利益ではない。

あまりヒーロー扱いされることはない。
ラーメン1杯で300円の利益で月間1,000杯売ってなんとか30万円というような
利益の出し方ではない。
一撃数億の世界である。
マンションデベロッパーが、土地を仕入て、
建物を建てて、全40戸売り切ってやっと手許に残る利益より多い額の利益をたたき出すのである。
ヒドイ世界である。

米の1粒も作らないのに、
こんな利益を出すのだから、金融は恐ろしいのである。

この稼ぎ方に慣れて、生活を蝕まれる人間も多い。
気を引き締めて2万円のスーツを着る。

勤め人の方は、相変わらず部下ゼロであるが、
取引先の監督をしながら、
勤め先の上司にはタイムリーに報告するのが主な仕事だ。
その意味では部下がいる中間管理職と何ら変わりがない。

結局勤め人をやる以上、歳を食ったら歳を食ったなりの
似たような仕事が与えられるのだろう。
仮に独立自営になったところで、
リフォーム、内装業を覚えて、自分の物件を修理するとか、
管理会社に任せている物件を自主管理に切り替えて、
保証会社対応やクレーム対応を受けるとしようか。

それをやるなら今の勤め人をやるかな‥‥。
そんな感じなのだ。
せいぜい家賃年収2千万である。
賃貸管理費が年100万程度だし、
リフォームが年300万程度だと思う。
結局、400万円程度の付加価値しか付けられない。

一方で勤め人をやっていればその2倍以上の手取りになるわけで、
別にパワハラを受けているわけでもないから、
400万のために800万を捨てる必要もない。
結局今の勤め人以上に稼ぐか、それ以上にやりたいことがない限り、
勤め人継続がベストアンサーとなるのだ。

ベストアンサーが、バッドアンサーに切り替わるためには、
圧倒的に不動産で稼ぐ。
これしかないと思う。
要するに、給料1,000万円/年だとしたら、
不動産で最低2倍の2,000万円/年まで引き上げて、
やっと、「割に合わない」という判断が産まれる土台が出来上がる。

いつまでも勤め人を卒業できないのは、
稼ぎが足りんってことである。

別に威張るわけではないが、
勤め人年収が400、500万であれば、
今の家賃年収でも2倍を超えているから、
やめて大家業に専念しよう。
という判断もできるだろうが、
如何せん、捨てがたい程給与水準が高い。

ある意味聖丁やふんどし王子、ポールさんのように、
勤め人年収が低いうちに、さっさと不動産年収を引き上げて、突き放してしまわないと、
給与が年齢と共に引きあがって、勤め人を辞める機会を逸してしまう。

勤め人の給与の安定性には中毒性がある。
中毒性があるほど安定していて、いいことなのだが、
まあ、その中毒にハマって、自分の商売を構築することを忘れてはいかん。
役職定年で給与を減らされて、60歳の再雇用でさらに減らされる。

65歳には、花束とともに追い出されて、また働く人が何と多いことか。

これがいいことなワケないのだ。
別に70歳以降も働くのが悪いって言っているわけじゃない。

一生働くのはいいことだが、
それが強制されてのことなのか?
自由意思で、自分がやりたいことで働いているのか?

同じように労働している人が二人いても、
大いに異なる。
外見からは分からないが、
生活のために、70歳まで苦しみながらバイトをしているとしたら、
その老後は地獄である。

つづく