うれしいことがあった。
10年前に勤め先の仕事で関与した企業が、
再生を果たした。
企業の再生の定義は難しいが、
一般的には債務超過解消、黒字化、債務償還年数10年以内という基準がある。
これをクリアして、銀行から、通常の新規融資が出る状態に戻ることを
再生と定義していいと思う。
10年前はボロボロで、
私は勤め人としてほとんど初めて企業再生に取り組んだ。
結局、中途半端な形で期限が来てしまい、
勤め人としてはこの企業を再生できなかったが、
私はその後も無償でこの企業の再生を支援してきた。
あれから8年。
私の助言のお陰というつもりはないが、
見事に再建してくれた。
これも全て社長と社員の情熱の力だと思う。
これはやりがいがある仕事だ。
企業の再建ってのは当事者になってやるのは胃が痛くなる。
勤め人としてやるは、あまり意味がない。
所詮は他人事だからである。
コンサルとして関与する程度がいいかもしれないが、
世の中にはね、
経営不振に陥っている企業に対して寄生虫のように吸い付いて
手数料をむしり取る、クソコンサルがいる。
10年、20年経ってもずっと経営不振。
クビにしたいところだが、
それも案外銀行が紹介していて切れないケースもある。
もう何というか、死肉を食らうハイエナ以下の連中がいるのだ。
本当に企業の再建をやるなら、
無料で完全成功報酬でやるのだよ。
そう俺のようにな!
とは言え、私も勤め人の傍ら、大家業の傍ら、
試算表を見てあれこれ言ったり、
法律的なトラブルに対して見解や対策を言ったり、
節税に関して助言していただけの話。
やったのは社長だ。
これで私が報酬をもらっていたら、
非弁行為、税理士法違反、就業規則違反である(笑)。
まあ大家業の収入もあるし、
こういう支援をちょっとやるのはいい社会貢献になると思う。
ただ!
企業再生で最も重要なのは社長の資質である。
これ以上もこれ以下もない。
一旦窮境に陥った企業が同じ経営者で再生するのは、
まず、難しい。
をはり
2025年11月30日(日)
日々雑感