10月の資金のボトムでのキャッシュ残高は200万。
5~10%が平均(ポールさん調べ)と言われる、
総負債キャッシュ比率(現預金比率)で言うと、なんと2%を割っている。
ひどい。
我ながら壊滅的である。
この要因は、何度も言ってすまんが、
➀ 繰上返済のしすぎ。
② 投資のやりすぎ。
この2点である。
どうしてこのような経営をヤってしまうかと言うと、
キャッシュ残高を重視しない経営をしているからである。
私が重視するのは、
キャッシュフローであった。
財務・会計的なキャッシュフローじゃない。
おこづかい帳的な、低レベルのキャッシュフローなのだ。
つまり入ってくるカネと、出ていくカネの差額である。
これを最大化しようとすると、
家賃を増やすために物件を買いまくる。
返済額を1円でも減らすために、繰り上げ返済をして利払額を軽減する。
これをやってしまうのである。
資産の増加、借入金の減少。
いずれもキャッシュを減らす行為である。
キャッシュフロー計算書に落としてみれば一目瞭然で、
営業キャッシュフローはプラス。
投資キャッシュフローがマイナス。
財務キャッシュフローもマイナス。
と、このようになる。
私がやってきたキャッシュフロー経営は、
家計簿経営である。
これではいけない。
今後目指さなければいけないのが、
「現預金を最大化する経営」である。
つまり余計な資産は持たない。またはさっさと換金する。
負債は借りるだけ借りて、現金として口座に置いておく。
返済は可能な限り返さない。
金利を払ってでも借りられるだけ借りておく。
そして使わない。
これまでも頭では理解していたのだが、
どうしても、幼い頃からの洗脳で、
借金は悪いもの。支払金利が一番ダメな支出。
借りたものは必ず返す。
これがまだまだ脳にこびり付いていた。
従来の私の経営方法であれば、
結局キャッシュがどんどん減っていくことになる。
事業規模が拡大して、運転資金も大きくなるのだが、
キャッシュが増えていないから、
時々資金ショートを起こす。
そこで慌てて運転資金をチョコチョコと借りている。
これではイカンのである。
最近ハマっているYoutubeチャンネル
脱・税理士スガワラ君
https://www.youtube.com/@datu-sugawara
スガワラ先生も、キャッシュを重視した経営を提唱ている。
ただ、大家業の場合には、資産を現金化してしまうと
売上もしっかり減少してしまう。
理想はキャッシュしかないBSの借方がベストであるが、
大家業における貸家(固定資産・建物)は、
製造業における設備機械である。
確かに設備機械を持たない製造スタイル(いわゆるファブレス)もあるので、
固定観念に縛られてはいけないが。
さすがに不動産をどんどん売れというのは無理。
大家業ではアレンジが必要だ。
それでも、キャッシュを重視することが大事なのは言うまでもない。
確かに銀行もキャッシュを重視する。
規模の拡大が早い大家さんは、キャッシュを重視している。
これは間違いない。
私も19室保有してやっと、その入り口に足を踏み入れたのである。
今後目指すのは、当然、キャッシュ残高の増加だ。
まず300万→2026年1月に500万。
2026年中に1,000万円までキャッシュを増加させる。
これでもまだ総負債に対するキャッシュの割合(=現預金比率)はわずか10%だ。
これを30%~50%までどんどん引き上げていきたい。
しかし、やってはいけないことは、
総負債を減らすことである。
現預金比率を増加させるには、分母(現金)を多くするか。
分子(負債)を小さくするか。
2つのアプローチがあるが、
ここで負債の減少をさせてきたのがこれまでのワタシである。
これは間違いで、負債は増加させても全く問題ない。
むしろ増やさなければならない。
金を使う時は借りたカネを使う。
極力キャッシュは温存しなければならない。
比率は50%がまあ上限であろう。
これを超えたところから順次、投資に回していくようなイメージだ。
とは言え、負債1億ならキャッシュ5千万である。
それができるかというと、うーん。
と、唸ってしまう。
今現預金200万の私が5千万とか、鬼が笑う類の話だと思う。
まずは1,000万でいいだろう。
ポールさんの調査では大家の現預金比率は5~10%らしい。
まずは5%、次に10%にした上で、次を考えようと思う。
まあSAT債を「I氏」に新規(追加)行して、口座に置いておけば、
1,000万にはすぐに到達する。
その観点から、SAT債は今後も常時発行していこうと思う。
現在5先、1,600万円(予定)。口数は16口だ。
いったん投資家5人で終了。
投資家が卒業したら、順次新規募集だ。
次、金利があがったら、SAT債の利率も6%に上げざるを得ない。
まあ、今のインフレ局面ならば、借金も毎年3%以上減少している計算になる。
インフレ時は借金を増やすのはセオリー中のセオリーだ。
インフレから不景気に傾いたら傾いたで、そこではキャッシュが王様だ。
とりあえず来年3月をめがけて、民間金融機関に
運転資金の打診でもしてみたい(多分やらない)。
をはり