2024年3月19日(火)

日々雑感

年収1,000万円の勤め人
年収2,000万円の勤め人
年収3,000万円の勤め人

勤め人にはいろいろいるけれども、
この3者が大家業を副業に選ぶのはどれも正しい。
しかし、その戦略は様々である。

年収500万円の勤め人であれば、
これはもう死ぬ気でやるしかないだろう。

この水準ではまず、家族を養っていくのも難しい。
地方都市で実家がある程度頼れるならば可能かもしれない。
しかし、3人の子供を大学まで出すのは骨が折れるだろう。

共働きも必要だ。
不退転の決意で大家業で、年収を増やさねばならない。
とはいえ、月5万の家賃の貸家を10戸も作れれば、
勤め人の稼ぎをあっという間に大家業が上回る。

勤め人での消耗を極力避けて、
大家業にコミットしていくのがいいだろう。

年収1,000万であれば、また違ってくる。
この水準を不動産だけで成し遂げるのは少々疲れる。
この給与を手放して大家業にイキナリ転生するのは危険だ。

この水準の給与だと東京勤務の可能性も高い。
こうなると大家業を地方でやるのはナカナカ疲れる。
都内近郊でやるとなると物件価格が高くて利回りが低い。

違った戦略が必要になる。

年収が2,000、3,000万となれば、
全く違う戦法になるだろう。
与信を使って大型のSRCを都心に買うという戦法もあり得る。
しかし、年収が2,000万を超えてくるということは、
年齢も40代かそれに近いところになるだろうから、あと何年稼げるか?
という要素も入ってくる。
50歳まではいけるとして、60歳以降も役員となって、
会社の経営の中枢までいけるかどうか?

全く不明だ。
戦法はそれぞれ100人100様だと思う。

私の場合は年収400万の30歳だった。
ローンなんて貸してもらえないから、
まずはダブルワークで年収を600万、妻と結婚して世帯年収1,000万円にした。
不動産も2戸、現金で買って実績を作った。
これでどうだ!と銀行へ融資を打診しようと思った矢先に、
妻が妊娠し、勤め先が倒産。

大家業どころではなくなる。

必死で転職したら年収が800万円になり、
「よし、3年は現金で買い進めて、3年働いたら融資を引きに行こう」
と、思っていたら、
キツイ仕事に回されて不動産投資が難しくなった。

元外資系金融の取引先から誘われて転職をしたら、
更に年収が増えたが、そこそこ忙しくなり、
またしても融資で不動産を増やすことが難しくなった。

その後、融資を使って買おうかなと思ったが、
なにせ高くなっていた。
勤め人も忙しいので、12%の再建不可物件を三井住友トラストで借りて買っていった。

勤め人の給与は順調にUPしていく。

何が言いたいかというと、
私がキー局や広告代理店並みの給与を得ているという自慢でもなければ、
王道の不動産投資をやっていない言い訳でもない。

要は

「人生どうなるかわからん」
「人それぞれ戦略は異なる」

という現実を踏まえて
大家も勤め人もやっていかねばならんということだ。

子供がいる人、嫁が鬼嫁な人、協力的な人、
勤め先がブラックな人、親の介護が大変な人。

色々ある。

居住地が田舎、都内、海外。
高卒からMBAホルダーまで様々だ。

他人のやってきたことは参考にはなるが、
コピペはできない。
エッセンスを吸い取ったら、自分の人生にカスタマイズして当てはめるのだ。
今はエッセンスはネット上、書籍にいくらでもある。
情報を集めてまずは頭を武装した方がいい。

私も今思えば非効率な戦い方をしてきた。
転職で年収を上げてきたが、
最初に就職した会社で働いていれば、
今頃年収700万円だったかもしれないが、
その間に大きな融資を引いて、大型物件で成功してギガ大家になっていたかもしれない。
今年収が2,000万円かもしれないが、
持っている物件は再建築不可の築50年木造戸建である。

どっちが良かったか、そんなことは誰にも分からんのである。

をはり