進学校には意味がない

相続・教育・次世代

東京大学合格50名以上を出す高校

大いに間違っているのが、
教育費である。
実は私も長男ではこの失敗をしてしまった。

例えば2025年、渋谷学園幕張高校からは75名の東大合格者を出したとのことだが、
これは渋幕の教育が素晴らしいのだろうか?
まあ、多少はあるだろうが、
さて、それでは、渋幕に合格、入学した学生と、
私が卒業した盛岡第三高校に合格、入学した学生をチェンジしたとしよう。

盛岡三高は東大合格者ゼロ、早慶数名、東北大10名以下という、
ド田舎の半端な進学校である。

恐らく、盛岡第三高校は、75名の東大合格者を出す可能性が高い。
逆に渋幕では一人合格者が出ればいい程度だろう。

つまり、渋幕という教育機関は、
その教育手法で学生を育成する能力を高めたとは言えない。
そもそも、東大に合格できるだけの才能を持った学生を集める能力を磨いたに過ぎない。
教育よりもマーケティングの問題だと思う。

このマーケティングにヤられてしまうと
あの私立中高に行かせれば我が子も東大に!!!
と、なるわけだが、実際はそうはならんのである。

お私立中高に進学しても、
そもそも勉強の素質がないヤツは落ちこぼれる。
私の長男もそうだ。
だが、私がタイムスリップして、長男が進学した中高一貫校に進学していたらどうだろうか?
恐らく必死で努力して、なんとか勉強にくらいついていくだろう。

しかし、東大には結局落ちて、早稲田大学法学部に入学することになると思う。
結局盛岡三高と同じ結果に落ち着く。
そもそも産まれた時点の才能で進路は決まっている。
小学校中学校は誰でも卒業するだろうから、そこではまだ分からない。
高校受験で、淘汰、選別が行われて、
そこで入学した高校である程度人生が決まる。
逆に無茶苦茶な勉強などせずに、普通にやってみて、
そこで出た偏差値に沿った進路を選んだ方が良いと思う。

せめてSMART(上智、明治、青学、立教、東京理科大)この程度の大学に進学できないのであれば、逆に技術職に活路を見出した方が良いかもしれん。
工場労働+大家など、単純な労働+単純なビジネスに特化した方が良い。

要するに努力で才能を超えようとは、しない方が良い、悲劇を産む。

私の不幸の原因は背伸びした学歴、資格試験だ

私の人生の敗因もそこにあると思っている。
そもそも私は東大など合格するタマではなかったのだ。
それをワンチャン狙いで東大など受験して、なまじ早稲田程度に合格してしまうから、
不幸なのだ。
早稲田なら司法試験合格者も多いから、勘違いして目指してしまった。
案の定合格しない。

そこで、就職人気ランキングは低くても、
手堅く儲かる商売をやっている企業に潜り込めばいいのに、
司法浪人なんて馬鹿な選択をしてしまうのだ。

背伸びした学歴・資格試験への挑戦は、身を亡ぼす。
そもそも、本当に才能がある連中は、
東大に合格するのさほど勉強が必要ない。
日常生活で入ってくる情報の処理だけで、合格してしまう。
司法試験も在学中に合格してしまうのである。

仮に一生懸命勉強して合格しても、
その後、そいつらに勝てるだろうか?
勝てるわけがねぇんだよ。

私の不幸の原因は、自分がそっち側(秀才)の人間じゃない。
ということを理解するのが遅すぎたこと。
さらにそっち側(秀才)の側じゃないことに対して、
努力で克服しようとしたことにある。

私がするべきだった選択は、
東北大に合格して地元、岩手若しくは盛岡より近い仙台に拠点を構えて、
実家と連携しつつ、地元の大手企業(営業利益率が高い企業)に就職しつつ、
不動産を並走させることだった。

これが出来ていたら、
私は今頃、東北のギガ大家として名を馳せていただろう。
なまじ東京などで、中途半端な高給勤め人と、効率が悪い大家をやっているから、
ずっと半端者なのである。

頭が良い、体力がある、社交的な人間。
こういう連中と勤め人で勝負してはいかんのである。
そいつらが勤め人で必死なって稼いでいるうちに、
テキトーな仕事をしつつ、不動産を並走させて稼ぐのだ。
それが弱者の勝ち方である。

ライオンやクマと、素手で格闘したら負ける。
ワナをしかけ、戦うと見せかけて逃げて、ワナにかける。
当たり前のことだ。

長男には申し訳ないことをした。

私がこの境地に至ったのは、
長男の中学受験と、合格、その後の不登校を見たことによる。

私はそれまでは、教育の可能性を若干期待していたのだが、
まあ有名お私立中学高校の先生や教育レベルを見て、
意味がないと判断した。

単に学習速度が速いだけで、内容は大差がない。
逆に無理な詰め込み教育で、落ちこぼれを量産している。
特に3月生まれの長男にはこれは厳しいだろう。
高校2年生であるが、体格的にはなんとなく私の中3くらいの感じである。
脳の成長速度に合っていないと思われる。

逆に公立の中程度の進学校に進んで、
1年くらい浪人したら、東大に入る自頭はある。
自頭は間違いなく私より良いが、
努力を継続する能力が低い。
無駄な努力を頑張れないのが長男である。

まあ、そういう具合に、
各子の適性を見極めなければいけなかった。
下の二人もどう見ても、秀才肌ではない。
成長も遅い。
中の上程度の進学校(主要進学校が駅弁大学)の、公立高校が望ましい。
その意味では、小・中は近所の公立で良い。

名伯楽ではない私にとっては近くでじっくり、
観察する必要がある。
まあ、高校受験でパッとしなければ、
工業高校等で技術を付けて、
職人+大家のコンビネーションがいい。
私が適切に指導すれば、20代前半で年収は800万円を超えるだろうし、
30代では勤め人卒業は当然として、才覚次第で起業が視野に入ると思う。

背伸びして、SMART程度の大学に入って、
「いい会社」に入ったところでツマらん人生になる。
私も、ヘタに昇給を狙って転職したばかりに、袋小路に入った。
行ける、ちょっと下のレベルで無双したほうが、
精神衛生上もいいのである。

くれぐれも教育に熱を上げないように気を付けて欲しい。
子供が壊れるし、自分も壊れる。何より財布が壊れるな。

をはり