転職して年収が下がる=今、もらいすぎているのだ

働き方

4回の転職をした私が思うに

1回目の転職と2回目の転職は実はノーカウントでいいかと思っているSATです。
こんにちわ。

年収1,000万円だった勤め人が60歳になって転職したら、
年収500万円に下がったと言う話がある。
これは当たり前だ。
同水準の能力でより割安な労働力が市場に供給されているのであれば、
割安で同性能の車を買うのと同じこと。

客観的に自分を見てみたらよろしい。
客観的に今の私を見るに、支払っていい金額は700万円/年だと思う。
平均残高2,000万円程度の不良債権を50先担当すると、
10億円、金利が平均2%として、2,000万円の利益だから、
年収700万円くらいが関の山である。

例えばそういうことだ。
ビジネスを回す上で、労働者はパーツの1つである。
飲食店で言えば仕入だ。
1,000円の料理を出すのだから、食材費は300円迄に抑えよう。
簡単な話である。

まず、自分と同程度の労働力が市場にはどの程度供給されているか?
その需要はあるか?
自分が相手の会社のどの部分のパ―ツとなって、仕入原価の範囲内の価格で収まるか?

別に安いからと言って怒る必要はない。
当方も売り手の一人にすぎないのだから、安いと思ったら
「ノーディール」である。

それは現状の勤め先にも同じことが言えるのであって、
別に割に合わない、買いたたかれていると思ったら、ノーディール。
去ればよい。

とは言え、生活費は稼がねばならないから、
生活を人質に取られて足許を見られるということは、ある。
不動産で言うと売り急ぎである。
そういう不利な状況で取引に臨まないというのは、まあ前提だ。

その意味で転職は勤めならするのがいいし、
健康上、家族の事情などの場合でも半年程度の生活費は持っておくべきだ。

給料の対価は「成果」ではない

高給取になるほど間違えるのだが、
給与の対価は成果ではない。
成果だとしたら、成果が出なければ払わらなくて良いことになるだろう。
今月売上ゼロだから、給料もゼロね!ということにはならんのである。
それはフルコミッションや。

給料の対価は労働である。
8時から17時迄、9時から18時迄、労働力を提供することが給料の対価である。
成果が出るかどうかは、経営者の問題だ。
指示通りに動いて成果が出ないならばその責任は指示を出した人間にある。
労働者は全く気にする必要は、ない。
とは言え、ミスは許されるが、度重なる凡ミスなどは、繰り返すと懲戒処分の対象となるし、それを積み重ねると解雇にも行きつく。
一般的に期待される水準の労働力を提供していたら、それで十分。
あとは帰宅して良い。

特に経営コンサルやら、M&A業界、金融も昔は多かったが、
強制的な残業やノルマ未達を責めるという傾向があった。
何がノルマだ。
達成したら上積み分の3割を賞与として支給するとかなら分かるが、
給与はたいした変化もなく、儲かった分は会社が丸儲けだと?
バカじゃないか?
そんな取引には応じねぇよ!

何?将来の出世、なんだオモチャの勲章ってヤツか。
そもそもこの会社10年後あるかどうか怪しい。
そんな話ばかりである。

空手形を切って労働力を搾取しようなど、そんな手には乗らん。

無論逆のパターンもある。
間違って能力が低い労働者を採用した場合である。
この場合には労働者が搾取側である。
労働者は労働法に守られているので解雇が難しい。
これを逆手に取って、勤め先に高値で労働力を売り続ける。
勤め先は買いたくないのに買わされる、押し売りを断れない老人と同じだ。
このパターンで勤め先をハメるのは大いに結構だが、
その分恨みを買うことを忘れてはいけない。
そのツケは必ず払う日が来ると思っておいた方が良い。

さらに、そのような割に合わないディールは長くは続かないものだ。
引っ張れるだけ引っ張るのは構わんが、
その間に次の手を打っておくことを忘れてはならん。
不動産を買っておくのだ。

そこそこの大学を出たなら独立起業より寄生型勤め人だ

私が若い頃はまだ、「お前の代わりなんていくらでもいるんだよ!!!」
そういう世界観だった。
今の若手はそうではない。
初任給で30万円という世界である。

まあ中卒高卒の人はご愁傷様であるが、
そこそこの学歴があるのならば、
ホワイト企業で勤め人が、最初の一歩目としては大いに正解である。

特に社宅的なものがある会社が良い。
大いに生活コストを切り下げることができる。
大家業は金貸しと同じで金利のように家賃を取る。
いや、大家も借金しているのだから金貸し以上に取っているのかもしれん。

特に支出に占める割合が高い項目を優先的に改善だ。
そうやって寄生しつつ、低ストレス下で貯蓄に励み、
ビジネスの種銭を貯めるのである。

独立起業は必ずしも成功率は高くない。
勤め人をしつつ、レバレッジ適度に掛けながら不動産で拡大するのが
遅いけど、確実だ。
株ではレバレッジが効かないし、
マーケットに左右され過ぎて、自分のコントロールが及ばない。
何よりも才能に依存する割合が高すぎると思う。

向いてねぇヤツは向いてねぇ。
という、論理性のかけらもない真実の前に、
私達はただ立ち尽くすしかないのである。

清く、正しく、美しくと言っていた
宝塚でいじめ自殺案件があったらしいが、
清く、正しく、美しく生きたいのはヤマヤマだが、
世界はそうはできていない。

資本主義世界を生き抜くためには
強く、賢くあらねばならないのだ。

つづく