村上ファンドとは何だったのか?
私の世代は、
社会人になってすぐ、
ホリエモンのLivedoor、
村上ファンドといった若手投資家が
経済界を賑わしていました。
彼らは結局ニッポン放送を中心にした、
フジ・サンケイグループに喧嘩を売って、
最終的には牢屋(ろうや)にブチ込まれてしまいました。
この事件が意味するのは
「日本経済を究極的に牛耳っているパワー」
が存在するという事実です。
資本の論理が通じない何かがある。
その背後にあるものに逆らっては日本では生きていけないという
何かです。
大人しく生きよう
私程度の人間はソコソコの経済力を持って、
ソコソコの豊かな人生を送れれば満足です。
有名になりたいとか、
巨大な富を築きたいという野心もありません。
適当に働いて、
遺伝子を残して
金をほどほどに稼いで
面白おかしく生きていければALL OKなのです。
日本の財界に喧嘩を売るような真似は厳に慎むべきだなと思った次第。
村上ファンドはバリュー投資
当時は知りませんでしたが、
村上ファンドの投資手法は徹底したバリュー投資でした。
確かにニッポン放送が異常に価値が高い
フジテレビ株を保有しているという状態は
極めていびつですし、
大量の不動産を有していた西武グループ
阪神電鉄も割安な銘柄でした。
PBRが1以下の銘柄を好んで投資していた村上ファンドの手法はまさにバリュー投資でした。
私は今は銀行株がそれにあたると思いますが、
再編の過程で結局大した値段もつかないままTOBされてしまうのではないかと思いますので、
三菱商事をはじめとした総合商社株、
MUFJやSMBCと言ったメガバンクを拾っておくのがいいと思います。
時価総額上位20位内にもPBR1倍割れの企業が
ゴロゴロしているので、
今後、アメリカのような資本政策が日本でも主流になると、
ハネる銘柄だと思います。
最近総合商社株が株主還元を手厚くしている傾向は、
全体的に広がっていくと思います。
そうなると、今割安で推移している株価は大きく値上がりすると思います。
アメリカの株式市場はPBRが平均3倍らしいですから、
植民地日本も徐々にこれに追随する気がします。
アメリカの投資家が設けられるような日本市場に設計し直されると思います。
その意味では今、株式市場に資金をシフトしておくことは結構有益な気がします。
村上世彰氏は尊敬すべき投資家だった
堀江氏にしても村上氏にしても、
優秀な事業家、投資家だった。
それを日本全体が「カネの亡者」扱いして犯罪者にまで仕立て上げてしまった。
恐ろしい話である。
私は常々金のない奴こそカネの亡者である。
と、思っている。
村上氏は価値と、価格の歪みを発見して、
それに投資したに過ぎない。
不動産投資家が、古い家を買ってリフォームして貸しているのと何ら変わりはない。
対象が不動産だったか?
それとも大企業だったか?
これだけの差だ。
株主は当然株主としての権利を行使して経営に口出しをする権利がある。
それを行ったら根拠の薄いインサイダーでしょっ引かれるのだからたまらない。
今後の村上氏とご子息方の活躍を祈る。