政策金利0.75%へ引き上げ
天下の愚策である。
おそらくLFアセットファイナンスの金利は4.5%になる。
ぶぶぶぶぶっこ〇す。
というポジショントークを挟みつつ、
政策的にみると、これは天下の愚策だ。
そもそも、政策金利の引き上げとは、
「景気が過熱している」
時にやるのであるが、
今、景気がいいのか?
良いわけがない。
そもそも実質賃金が目減りしている。

三橋先生ではないが、
データを出さずに語るのはいかん。
うん。
苦手だけど。
このように実質賃金はどんどん下がっている。
名目上の支給額は増えているが、
結局物価上昇の影響で減っているのである。
この要因は円安にも要因があるが、
労働力不足。
それに伴う生産性の低下だ。
農民の平均年齢は70歳を超えているし、
エッセンシャルワーカーも高齢者で回している印象だ。
これを打開するには「移民」ではなく、
設備投資なのだ。
建設業で言うと、
ツルハシを振り上げる要員を入れるのが移民。
パワーショベル、クレーンを導入して打開するのが設備投資なのだ。
経済成長するため必要なのは
移民ではなく、設備投資で打開することである。
イギリスが世界の工場となった産業革命は、
低価格のインドのキャラコに押されて、
その圧を機械化で圧倒したからである。
あの時、イギリスが移民を入れていたら、
イギリスは日の沈まぬ帝国にはなれなかっただろう。
労働力の話はさておき。
今、日本に必要なのは、産業革命なのだ。
産業革命を成し遂げるために必要なのは、
資本である。
他人資本である借入を円滑に行わせて、
企業の設備投資を促さねばならない。
そこに冷や水(利上げ)をぶっかけるのだから、
120%景気は悪化するだろう。
特に中小企業。
これはますます返済を加速するだろう。
返済が加速したらどうなるか?
民間の信用創造が起きなくなる。
つまり、通貨の減少を招く。
再デフレ化間違いなし。だ。
企業の生産力は低下する。
国民は消費を減らし、ますます貧困化が進むだろう。
日銀は大いに間抜けをやらかした。
パワーカップルのタワマン住宅ローン
日本経済という意味では大いに、大いにマイナスである。
住宅という観点から言うと、
年収ギリギリでローンを組んでいる層には打撃があるだろう。
1億のローンだったら、0.25%の金利上昇で25万円の利払い負担増である。
毎月2万だ。
修繕積立金、管理費だけで3万~4万払っているだろうが、
さらに2万。増える。
これは重いぞ。
共働きをやめられない。
少子化も加速だ。
消費よりも100%住宅ローン返済が優先されるから、
削られるのは、食費、衣類だろう。
特に外食はキツイ。
真っ先に削られる。
まさに勤め人での奴隷労働に加えて
金利奴隷化する。
実質金利が上がっていない中で、
ローン負担力はもう限界である。
特に高級な、労働者向け住宅はもう上がらないだろう。
投資用不動産に与える影響
これが一番デカイ。
関東の好立地の築古物件でも8%という表面利回りで売っているが、
これはキツイ。
買いたければ頭金を増やすしかないだろう。
大家業の肝は、
調達金利と運用利回りのギャップを取ることにある。
調達金利が0.25%UPするならば、
当然運用利回りを0.25%UPさせないと、バランスしない。
実質賃金が下がっている中で、
家賃負担力は上がっていないのだから、
運用利回りは上がらない。
当然、0.25%は大家が経常利益を減らして負担するしかない。
売り抜けようと思っても、0.25%の利回り減で計算した
還元利回りでしか売れないから、当然物件価格は下がる。
具体的に言うと、
運用と調達の利回り差が5%でやっていたので、
調達側が0.25%上げてきたのだから、利回り差は4.75%となる。
1000万円の物件で利回り8%、調達が3%だったのに
調達が3.25%になったのだから、
利回りは8.25%にしないと売れないのである。
利回りを8.25%に上げないとダメだから、
家賃は変わらない。80万円/年である。
80万円÷8.25%=969万円。
31万円値下げする必要がある。
0.25%の利上げでその12倍、3.1%値下がりするのだ。
不動産は一律3%以上下げる。
これが結論だ。
ま、景気は悪化する。
これに対してどうするか?
であるが、変わらない。
12%以上の粗利回りが取れる不動産を拾っていく。
これからさらに増える貧困層をターゲットにして
ひたすら同じことを繰り返す。
ただ、資金調達はより、慎重にやっていく必要がある。
今後も利上げしかねないんだ。
植田総裁は迷走している。
またやりかねない。
それで結局景気悪化の兆候が見えて
また利下げをするだろう。
ただ、遅いんだ。
3年かかるだろう。
3年はキャッシュポジションを厚くした経営をするしかない。
いや、それ、結局いままで通りですやん!
という話なのだが、
まあ、結局正しい経営ってのはあらゆる景気変動に対応できる経営なのだ。
相変わらずやっていこう。
をはり