日本政策金融公庫は最重要バンクだ

借入の話

公庫様との取引状況

9月末に新規借入し、残高としては約700万円となった。
10百万の借入ももう300万迄減ってきた。
250-200ー200と借りたのが、運転資金である。
2本がリフォームローン。
1本が運転資金。

当初10百万の借入は隣地の買取資金だった。
思えば初回取引は全焼した松戸のテラスハウスだった。
借りてすぐに全焼して、
保険金が下りたので、全額返済した。
もちろん全焼してすぐに報告したが、
思い出してみると、全部返せとは言われなかった気がする。

公庫様ならきっと、保険に入っていなくて、
担保が全焼したのだとしても、
ゆっくり返済させてくれたんじゃないか?
と、すら思える。

が、返済が遅れた相手には結構ドライだ。
普通にいや、返せよ。
という態度で回収してくるのは、
私の勤め人仕事でよく知っている。
油断してはいけない。

ここまで6本の融資を受けて、2本、完済した。
1本目は松戸のテラスハウス、2本目がコロナ融資200万だった。
ここまで取引をしてみた上での感想を述べる。

公庫とは常に最低1本の融資は残しておきたい

公庫とは常時取引しておくべきだ。
借りる必要がなかったとしても、だ。
手元に3千万円あっても、200万のリフォームがあるなら、200万のリフォームローンを借りる。
そうやって常に取引関係を維持しておくのが望ましい。

なぜか?
公庫様は審査も、融資も早い。
特に小口の借入に対しての速さは神がかりである。

何と言っても、創業融資や中小零細企業への支援が手厚い。
国家として中小企業を育成しようと言う強い意志を感じる。
財務省の緊縮政策も、赤字を出さない、単なるカネの貸し借りに対しては寛容らしい。

特に公庫は赤字だから、と言って見捨てない。
重要なのは、どうやら「返済実績」らしい。
国民生活事業(零細企業)であれば、運転資金は48百万円を上限に借りられる。
大家業に経常運転資金という概念があるのかどうかは分からん。
しかし、一定の規模に成熟してきたら、明らかに必要になるのは分かる。

また、将来、社員に給料等を支払うようになれば、
当然、固定費も大きくなってくる。
大家業の経費率を多めに20%として、運転資金の必要額は6か月分確保すべきだとしようか。

そうすると、

4800万÷6か月÷0.2=4,000万円

月商4,000万円、年商4.8億円までの事業までの運転資金は、
公庫様だけでイケることになる。
年4.8億って…。メガ大家じゃないか…。

運転資金は公庫様一択だ。
長期資金は民間金融機関とノンバンクで行くのがいい。
築古戸建では民間金融機関が全くついて来れない。
まだできいないが、民間金融機関からでも、収益性を前提とした融資は受けられるのではないかと思っている。
長期資金の融資の目安は償却前経常利益の10年分である。
担保依存しないでも、この範囲であれば貸してくれるんじゃないかと思っている。
一般の中小企業はこの範囲で貸し借りしている。
勤め人の仕事でこの辺りは確認しているが、多分大丈夫だ。

大家業にどこまで当てはめていけるか分からないが、
多分それほど変わらないと思う。

話がズレてきた。
要するに公庫はMAXまで借りた方がいいし、
返すにしても少額でも1つは借入を残しておいた方がいいという話だ。
1回取引解消すると、再度ゼロから審査になってしまう。
1つ取引を残すのはその趣旨だ。

リフォーム、支払関係は公庫

間違っても築古、再建築不可、既存不適格物件の「購入」には使わない。
というか、使えない。
借りられたとしても、10年しかできん。
10年で回る案件ってのは、利回り15%以上必要であり、
東京~千葉市までのエリアでは、ない。
ないのである。

よって、公庫はリフォームに特化して、
可能な限り長期の期間で借りるのがいいのだ。
もう、全部公庫で行く、くらいの気持ちでリフォームに取り組むべきである。

外注の見積を取って、
公庫で融資を受ける。
結果的にDIYで半額で仕上げるということをしてはいけない。
いかんぞ、絶対にダメだぞ!、やるなよ?

資金使途違反である。
見積を取ったが、最終的に高かったので自分で直した。
というなら仕方がないかもしれない。
一応公庫には結果を報告した上で、
使わなかった分を返済してくれ。と、言われたら返済すればいいかもしれないし、
結果的に安く済んだだけなので
一括では返さなくていいことになるかもしれない。
その場合には分割で払っていけばよい。

戸建は200万もかければピカピカになおる。
もう200万掛けたら内装までピカピカだし、
さらに200万で外壁、屋根までピカピカだ。
600万で、小ぶりな一戸建ては新築にリフォームできると思っている。
逆に高額請求されるようであれば、そのリフォーム業者は高いかもしれない。

それにしても、
自分でリフォームしようと思ったら、
1戸あたり600万で全部リフォームはかなり難しい。
ということは、だよ?

私が600万の受注でリフォームを受けても、絶対アカンのである。
私の勤め人の年収の半分以下の金額だ。
それも売上で。
私は勤め人を辞めて、リフォーム業という道は、経済的には
合理性がないということだ。

リフォーム業を起業して年収2,000万稼ぐには、
多分相当の熟練した技術を持っているか?
それとも営業力と社員統率力が必要だ。

最期に関係ない話をして申し訳ないが、
俺はリフォームをやるよりは勤め人をするのが正解だ。
ここでも証明された。

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