損保の弁護士に示談金を振り込んだ(解決)

考え方

次男、おベンツ特攻損害賠償事件終了

弁護士に6万6千円を手数料無料で振込した。
示談書もあるので、これにて一件落着である。

私の勤め人の稼ぎを相続一発で上回った資産家の妻も、
今回の私の働きには一定の評価をしてくれたようだ。
いくらカネがあったとしても、
納得できないカネを払うのは気分が悪いものだ。

まあ、自転車に突っ込まれてベンツが凹んだという点は同情する。
車好きにはつらいだろう。
でもまあ、住宅街で児童と衝突しておいて40万円はらえ、
過失割合は10ゼロだ!
は狂ってる。

白川さんには申し訳ないが、私の正義を貫かせて頂いた。
それはそれとして1円も払わんっ!
というつもりもない。
ざっと被害額20万、3割はこっちが悪いとして6万だ。
消費税込みで66,000円が妥当だと思うので、支払った。

コスト的に訴訟が合わないことも読めていたので、
ゴネてゼロにするというやり方もできなくはない。
畜生とも言え、武士とは勝つことが本に候。
という言葉があるが、
私は武士でもないし、畜生でもない。
朝倉宗滴は天下を取っていないし、朝倉家も滅亡している。

武士の情け、浪花節というのも私は大事だと思う。
そんなわけで解決だ。

難しい法律論は実は無関係である。

事故の状況、過失割合等、損害賠償の法的問題で弁護士と一通りやりあったものの、
実はこれは本質ではない。

本質は「回収コスト」なのである。
法的に私が10万円の賠償義務があるとしても、
任意で私が「払わん」と言ってしまえば、実は回収することはかなり難しい。

クレジットカードの支払いを延滞しない理由は
「信用情報に傷を付けたくない」
これに尽きる。
クレジットカードの利便性を失いたくないから、延滞せず支払う。
これが何のデメリットもないのであれば延滞が頻発するだろう。

一方で、損害賠償である。
任意で払ってもらえないと訴訟、強制執行をしなければならん。
しかしだな、

訴訟をするとなれば弁護士が法廷に行かねばならない。
1日の日当が5万円だとしたら、2回行くともう10万円である。
10万円回収するために、10万円のコストを払うバカはいないのである。

これが40万円という請求額の絶妙なところで、
実際裁判になって判決まで行ったら20万円になるかもしれない。
私は訴訟でも引き延ばし戦略を取って、3回、4回と訴訟期日を増やす。
損保会社のコストは20万なんてあっという間に超えてしまう。

要するに
しょっぱなの請求額が40万ってところで、回収側に不利なのである。
では本人訴訟でやるか?って話だが、白川さんはそんな知識もなければ時間もない。
損保会社のカネで弁護士特約が使えるから、タダなら脅してやるか?
ってことで使ったに決まっている。

しかし損保会社も慈善事業じゃない。
死ぬ気で説得して、私の譲歩案を飲むよう白川君を説得したのだろう。

というわけで、私の法律論が弁護士を上回っていたなんてことはない。
単に回収額と回収コストの問題。
要するに損得勘定である。
これは読みやすい。
楽だ。

しかしだね、私も次男に後遺症が残ったり、重傷を負っていたとしたら、
これはカネの問題じゃあなくなる。
破産するまで追い込むだろう。
一流の弁護士も使う。

それでも、私だって本人訴訟で2回も3回も法廷に行くのはダルい。
個人的に興味があったのでやりたかったのだが、
まあ結果的には予想通りの結論だ。

40万円、ビビッて払ってくれれば儲けもの

債権回収にはこんな側面がある。
自宅に行って手紙を置いてくるのも、
「ここまで来やがったのか。。。」
と、思わせる。

引っ越ししたとしても、
債権者は債務者の住民票を取得できるので、
転居先が分かる。

どこまでも追いかけるのである。
(ひろゆき氏のように海外に逃げられたらめんどくさいが)

それもプレッシャーをかけて、
支払い意欲を喚起するためである。
弁護士からの内容証明郵便も脅しだ。
それで払ってくれれば儲けものという観点もある。

しかし、本気の債権者はその後の訴訟、強制執行まで視野に入れているので、
脅しだけでは終わらない場合がある。

40万円、それも金融債務ではなく、損害賠償額という、
減る可能性が高い事件では訴訟・給与差し押さえなどしていたら、
弁護士費用だけで50万円くらいかかる。

コイツ〇ス!と感情的な問題になると、
費用倒れでもやる場合があるが、まあ、めったにない。

加害者になっても開き直れ!
と、教えるものじゃない。

回収はコストとの戦いだと言いたいのである。

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