師走を前に忙しい

資本主義の分析

今年で勤め先に奉公して10年となった。

2022年12月の満了を以て、勤続10年となった。
人生で最も気力、体力が充実している10年を勤め先に捧げてきた。
ま、それに見合う報酬を得られたかと言えば、
得られたと思う。
全国民の上位1%には入っているだろう。
幸福度ランキングでも間違いなく100位以内かもしれない。

さて、
そんな勤続10年となった勤め人だが、
師走は相変わらず忙しい。

コロナという単なる風邪に関しても、
日本だけが騒いでいる状況で、
感染者数世界一の我が国である。
なんてことはない、世界中でいまだに検査をしているのは日本だけだという話である。
誰も参加していないマイナースポーツで日本一となるようなものだ。
無駄である。

それでも往時と比較すれば外出制限もないので、
商売を回さないといけないという周囲の影響も相まって、
私も勤め先の目標達成のために頑張っている。

中国は来年あたり尖閣、台湾を実効支配するだろう。

2030年までに、中国はGDPでアメリカを抜くらしい。
アメリカは冷戦に勝利してロシアを食い物にして、ロシア人の怒りを買い、
プーチンを産み出した。

プーチンが反抗的なので、NATOを東方に拡大して、
足元のウクライナで親米政権を樹立させて、
ロシアの逆鱗に触れた。
ウクライナ人に戦争をさせて、ロシアを痛めつけて、
アメリカは後方で涼しい顔をしている。

ロシアも追い詰められたら戦術核を使用する。
そしたら一気に叩いて政権を転覆させる腹だろう。
イラクにやったことと同じことをやろうとしている。
米軍が対ロシアに注力したら、
中国は、よっこらせ、と腰を上げて、台湾に侵攻、
返す刀で尖閣も占領するだろう。

日本は何もできずに助けて-ドラえもんー状態であろう。
2020年代にそんな状況が産まれる可能性が高いと思う。
そんな中にあって、政府の緊縮財政に乗っかって勤め人をしている自分が悲しいが、
まあ、それもやむなし。
戦前の日本もインパール作戦とか、ガダルカナルとか、アホな作戦をしてきた。
300万人という戦争による死者を出してきたのである。

優秀な官僚が、大いに誤った財政運営をしており、
数千万人が貧困化しているが、
インパール作戦に参加させられるよりはマシだ。
私は比較的賢く親に産んでもらったので、
大多数が貧困化する中で、国際金融資本の手先として勤め人をしてキャリアを積み、
貧乏人が手放す家を買い叩いて貧乏人に貸してカネを稼いだ。
戦場に送られるわけでなく、
自力で稼いで比較的裕福な生活ができているので、戦国時代よりマシだし、
身分が固定化されていた江戸時代よりもマシだ。
戦前よりもマシである。

歴史を振り返っても、日本で善政が敷かれたことはほとんどない。
今の財務省がバカなことばかりしているのも歴史の伝統である。

自由貿易と資本主義が跋扈する世界において、
成功しているのは資本主義の権化と化したアメリカと、
資本主義と自由貿易の良いとこ取りをして自国の経済発展を進めてきた中国の2つである。
戦後にアメリカの植民地となった日本は当事者でないのである。

そもそも中国は長い人類史の中で常に覇権国家だったから、
これは歴史の必然なのかもしれない。
日本がちょっと頭がおかしいのであり、
聖徳太子が対等な外交を試みたこと。
元が日本に従属しろと使者を送ったのに、鎌倉幕府が使者を切り捨てたのもおかしい。
明の時代に豊臣秀吉が属国の朝鮮に侵攻したのも中国(明)からしてみれば狂気の沙汰である。
日清戦争では局地戦とは言え、勝利を収めるし、
アジアの国のくせに欧米の真似をして中国本土に満州など作ってしまう。
日本は歴史的に超大国「中国」に唯一逆らうアジアの変人国家だったのである。

昔読んだ石原莞爾の世界最終戦争は、日VS米ではなく、中VS米で行われるのだろう。
冷戦時の経済格差はソ連対アメリカで1対5だったらしいが、
東西決戦を控えて中対アメリカの経済力は拮抗している。
中国が経済力でもアメリカを上回るのは時間の問題である。
戦争は経済格差と情報戦でおおよその戦局が決まるが、
拮抗した勢力同士の正面衝突ほど、被害は甚大となる。

日米戦でさえ、双方に大きな被害を出したのであるから、
米中戦争の被害を想像すると恐ろしい。
生きているうちに見たくないものの1つではある、
オマケに日本は両国に挟まれているから、
主戦場となるだろう。
様々な被害が予想される。

まあ、織田信長みたいな英雄が出てこない限り、
文字通り右往左往してバラバラになっていくことだろう。

そう考えると、シコシコ給料を稼いでコツコツ貸家を買うと言う行為もバカらしいが、
人間は目先のことしかできないし、
自分の影響力の範囲でしか世界を変えられない。
今日1日ハッピーであればよしとして、現実を生きるしかないのかもしれない。

生き残り、子孫を次世代に伝えれればよいではないか

大きなことを考えてしまうと、虚無主義に囚われて、
今日を楽しく生きることを忘れてしまう。
所詮政治、国際社会などは芸能界のようなもので、
自分が当事者ではないエンタメの世界なのである。

自分の周囲を快適にすることの方が重要である。
数年に1回、適切に1票を投じたら、あとは自分が豊かになることを優先すればよい。

私はただの小金持ちで生涯を終えるのだろう。
息子達には小金持ちになる方法を伝えて、
仮に米中戦争が発生しても、生き残れるようなエッセンスを
1㍉でも伝えられたら良いと思う。
3人の息子のうち二人は没落するかもしれないが、
一人くらいは何とか生き残って欲しい。

戦国武将真田昌幸も、
長男信之は徳川方に。
次男信繁(幸村)は豊臣方に付けた。

どちらが勝っても自分の子孫が繁栄するように仕込んだのである。
まさに表裏比興(戦国にあっては誉め言葉である)。
私もそんな狸に成長したいと思ふ。

つづく