火の車かもしれない
6月の返済を計算したら、元金だけで90万円も返済している。
利息を含めたら100万円以上返済することになる。
まあ、あれだ。
妻に毎月生活費を渡しているが、それを含めた数字なので、
実際は65万円程元本を返している計算になる。
借入1億円に対して元本の償還を毎月65万円もやってしまうと、
13年で完済だ。
不動産賃貸業としてはそれほど悪い数字ではない。
いわゆる「債務償還年数というヤツだ」
この債務償還年数という概念は、まさに概念であり、
実際に13年後に全額返すという契約があるわけではない。
概念、モノサシとして有効だが、実際にそれを実行するかというと、
そんな必要は全くないのである。
借入は常に存在する。
それが正常に(=余裕をもって)返済できるなら全く問題ない。
むしろ適正な借入は資本効率をUPする。
私だって、借入を使っていなかったら現在の19室には届いていなかった可能性が高い。
せいぜい10室以下だったろう。
逆にレバレッジを使わないのに、不動産をやる意味は、ないのである。
いつもの話だが、
自己資金1,000万で1億8%の不動産を買うと言うヤツだ。
自己資金だけで勝負すると1,000万の8%で、年間収益は80万円。
自己資金1,000万で、1億8%の不動産を買えば、
年間収益は800万円
借入9,000万円の金利が3%として、270万円の利払。
収益は630万円。
自己資金1,000万円で、収益が630万円だから、
自己資本の利回りは63%となる。
まあ元金の返済が収益と認識されてしまうから、%は大きいが、
CFとしては別に630万が丸々残るわけではない。
売却の際や、完済後、物件本体が値上がりした際に顕在化する。
あえて元金返済ピッチを上げる理由
主に元金の返済ピッチが速くなっているのは、
公庫である。3本の借入があるが、
返済期間10年、3年、2年と、短い期間での借入にしている。
残高は600万円程度であるが、返済額は月25万とデカい。
さらにSAT債は現在4社に発行しており、総額は約1700万円。
これも償還ピッチが早く、毎月20万円程返済している。
一方で長期運用を前提として借りたローンは超長期である。
20年以上だ。
そのため元金の返済額は家賃の30%以下だ。
毎月45万円も元本を減らす理由は1つである。
贅沢をしないため。
これ1点。
毎月キャッシュが積みあがって怖いのは「浪費」である。
2,000万も口座にあったら、
「節税にもなるし、ヴェルファイアでも買うか」
という発想が産まれるのが人間というものである。
敢えて借入を使って、早いピッチで購入しながら、
余剰キャッシュは返済に回して、
疑似的な貧乏を作り上げる。
疑似的な貧乏は、投資家に節制を促す。
その節制こそが、資産規模の拡大に寄与するのだ。
勤め人の給料に食い込むまでに返済を早くしているのだが、
その気になれば長期の借入に組み替えて、
毎月45万の元本償還にしているところを、
毎月10万に減らせば、
35万のキャッシュが産まれる。
毎月35万もあれば、年金以上だ。
勤め人を卒業した際の役員報酬が作れる。
元金の返済ってのは、税引き後の当期純利益から行われる、
極めて尊いカネである。
これをプールしておいて、いざという時は元本の償還ピッチを下げて、
キャッシュフローを産むのだ。
全てを超長期で借りてしまうと、
この部分が作れなくなる。
まあセオリーとしては、
超長期の借入をドンドン借りて、
最大迄借りた上で、数年運用。
その期間キャッシュを貯めて、
最期にドーンと売却で莫大なキャッシュを産む。
さらにキャッシュを頭金に大きな借入を起こして、さらなる拡大、その繰り返し‥‥
そっちの方がいいと思う(笑)。
疑似貧乏は勤め人継続のガソリンだ
勤め人の給料よりも、
不動産の家賃収益の方が既に上回っている。
手取りでも高税率の個人よりは、
不動産事業は経費も使えるから、多くなる。
それでも勤め人を辞めずに続けられるならば、
続けた方が、財務は日を追って良くなっていく。
本来長期の借入を引くべき不動産購入資金を、
あえて短期借入で調達する。
当然家賃8万に対して返済15万みたいな状況が産まれて、
キャッシュフローがマイナスになる。
長期で引っ張れば、プラス4万なりなんなりのCFが出るものを、
なぜそんなバカなことをするのだろうか?
それはこのマイナスキャッシュフローによって、
自分が貧乏になっているという感覚を刻み込むためである。
それによって、本来、勤め人卒業したい、自分をだまして、
勤め人継続のモチベーションを高めているのだ。
1年でも、いや1ヶ月、1日でも勤め人を続けることで、
私の財務はかなり改善される。
あと数年も今の大家+勤め人状態を維持すると、
間もなく純資産が2億に達する。
純資産で2億になると、安心感がある。
年5%程度の手残りがあれば、1,000万円だ。
大家業だけで年収1本あれば十分である。
手許にキャッシュを持っていると、ついつい何かやりたくなるものだ。
あえてマイナスキャッシュフローの不動産を金融面だけで作り出して
強制貯蓄をするのも悪くない。
つづく