家庭内システム/小遣い制度について

落とし穴

自分の給料を妻(夫)に管理してもらうこと

私には全く理解不能なのですが、
自分の労働力を売って得た金銭を配偶者に全額渡す。
さらに配偶者から小遣いをもらう。
このような資金の流れを取っているシステムです。

会社(30万円) ⇒ 夫(30万円) ⇒ 妻(5万円) ⇒ 夫

なぜ一旦妻に全額が回収されるのか?
理由があるとは思いますが。
1つは「夫に財産管理能力がない」ということが1つの理由なのかもしれません。

沢山口座にお金があるとパチンコや競馬などで全部なくしてしまう。
これは正に「禁治産者」というヤツです。
合理性があります。
このケースではしっかり妻に管理してもらうべきです。
むしろ正式に家庭裁判所に後見開始の申し立てを行うべきです。

妻の方が圧倒的に権力が強い

このケースもあると思います。
きっと夫は妻にベタ惚れで、何でも言うことを聞かされているのかもしれません。
これは「奴隷制度」ともいえる状況です。

「鵜飼」の画像検索結果

鵜飼と鵜匠の関係ですね。
魚を取っても飲み込めず、回収される関係です。
これは正に現代版奴隷制です。

そもそも社会人、さらにマトモな会社員をしている以上、
自分の稼ぎも管理できない人間の方が少ないと思いますから、
小遣い制度とは奴隷制度に近いものであると言えましょう。

相手の財産管理運用能力が圧倒的に優れているケースのみで、小遣い制度は機能するが・・・

配偶者、相手の財産管理能力が優れている場合には小遣い制度はうまく機能するであろう。
相手が年20%で運用する能力があり、なおかつ支払の管理もキッチリこなして、投資可能資産を拡大させる手腕があるならば、もう一方の配偶者は小遣い制度にして、定額を自由にするという事で、うまく機能する。

しかしならが、それをやってしまうと、
小遣い制を受ける側の財産管理能力がアホのままである。
夫婦は永遠の関係ではない。

① 離婚
② 死別
③ 事故による脳機能損傷

などなど、一方だけが財産管理能力を有していればいいと言うものではない。
双方磨くべき能力である。
さらに言えば子供でも財産管理運用能力を磨かないといけない。

SATはどうか?

ウチは妻が育児を9割以上引き受けているので、
対価として生活費を私に請求するという形式をとっています。
基本的には独立採算制。
自分が稼いだカネは自分で管理する。

生活をする上での共益費と言えるものは、
それぞれの収入に応じて負担するということにしています。
これは結婚当初の取り決めからそうしています。

最初は私が自宅コスト、電気水道ガス、妻が食費全般などなど。
そういう感じでコストを振り分けていました。
結局今の日本社会では男性の方が稼ぎやすいので段々私の負担が増えてきています。

まあそれは仕方ありません。

小遣い制度を採用している限り、フィナンシャルリテラシーが向上することもなければ経済的な自由を獲得することもできないと言っても過言ではないでしょう。
カネにはいつも触れているべきで、考えているべきです。
そもそも仕事をするということは勤め人であろうが事業家であろうが、カネを扱うことに他なりません。
この資本主義の世界で自分の時間を犠牲にして手に入れたおカネの管理権を放棄するという事は自ら進んで奴隷になることに等しいと思います。

成功した不動産投資家で小遣い制度を取っているという話は寡聞にして知りません。

をはり