大家+勤め人をやるための、働き方はコレだ

働き方

勤め人の仕事がだいぶ整理されてきたぞ!

2024年、私は明らかにオーバーワークを余儀なくされていた。

➀2案件に関しては、ビジネスの後始末業務。稼ぎ終わった会社を清算する業務と言っていいだろう。
②もう1つは稼いでいる最中の会社の運営。
③もう1つはこれから稼ぐ会社を設立する業務。
④更に勤め先の稼ぎ頭の会社で案件を回す業務。

明らかにオーバーワークとなった。
更に私についていたアシスタント業務をしていた社員がクビにされた。
その上に④の案件を上司からガンガン振られてくる。

一言、「忙しい処申し訳ないが」と、あれば
まだ、少し助けてやろうかという気持ちにもなるが、
人を小馬鹿にしたように「SATさんは社員は無理ですね、業務委託社員になれば?」
と言われる始末だ。
まあ、正社員ならクビは難しいが、業務委託なら簡単に仕事を切れるからね。
ハイハイ。

そんな2024年だったが、
天才上司君のさらに上からのお達しで、④の業務を外してくれた。
まさに天啓。
普通の会社だと、経営がグルになって私を排除するのだが、
そうはならなかった。

ただ、これはまだ私が40代だからで、
50代になって、仕事のパフォーマンスが落ちてきたら、
こうなるかは分からない。
いや、分かる。
退職を仕向けてくるに決まっているのだ。

そんなことはずっと分かっていたよ。
だから、大家業をやってきたんだ。
勤め人を辞めたいから、不動産をやる人も多い。
私もそれに憧れたことがある。

しかし、私の場合には、最初は
勤め人という、安定してそうで、実は上記のように不安定なビジネス。
(そう、勤め人もビジネス、事業の1形態なのだ)
この不安定な勤め人というライフスタイルに対する、保険、バックアップとして
不動産を始めたのである。

勤め人の給与500万+家賃500万で合計1,000万の似非ハイスペ。
それを目指して始めたのである。
27歳にして、この点に気が付いた私はやはりバカではない。
そのシステムは18年の歳月を経て、見事にワークしている。
ワークしているどころか、
勤め人の稼ぎを既に上回るまでに拡大している。

テーマから話がそれたが、
厳しい2024年問題をクリアしたのもつかの間、
それまで取っ散らかっていた案件を片っ端から処理した。
長かった。
その結果、かなり仕事が整理されてきた。
週5日労働するとして、2日でほとんどの仕事が終わるようになってきた。
残りの3日は正直言って問題が起きた時に対処する。
それだけでよくなったのである。

50%の労働力だけで勤め人を回す

これがまず第一の目標だ。
2023年頃にもこの状態は作れた。

しかし、私が愚かにも、空いた50%で勤め人としてさらに仕事を取ってくる。
ということをやってしまった。
勤め先のメインビジネスで案件獲得、つまり営業面で苦戦していると聞いた。
私の業務は営業ではない。
管理である。

余裕があったので、私は良かれと思って、
自主的に営業をやった。
結果的に2つの案件を獲得したのだが、
今思うと、これがマズかった。

出世コースを外れているにも関わらず、
勤め先が困っている時に、優良案件を5億程度ではあるが、
ポンっと持ってきてしまったのである。

これを見た経営はどう思うか?
私は考えが浅かった。
経営陣が無能で苦戦しているところに、
出世を外れたヤツがホラよ。
と、言わんばかりに案件を持ってくるのである。

無能な経営陣は当然危機感を持つのである。
健全な危機感ではなく、
「コイツ、できる!、俺の地位が危ない」
という危機感だ。
勤め先の社長はそんな器量の狭い人間ではないのだが、
下の人間は器量が狭い。
ミスしないようにミスしないようにと仕事をする
「THE サラリーマン」である。

思えば、あの一件から、私に対する理不尽な要求が増えた気がするし、
2024年の退職勧奨に繋がるのだと思う。

50%で仕事が回るようになった時に、
自分の有能さを示すような行動をしてはいけなかったのだ。

私は前職での失敗を、繰り返してしまったのである。

前職では、担当するポートフォリオのローンの延滞率を
全て2桁改善させた上に、
デフォルト債権の回収率を50%から80%に改善させるという、
ミラクルプレイをやってのけた。

前職の上司が私に用意してくれたのは、
所属部署のエリートが集まる精鋭チームへの移籍だった。
仕事の褒美は仕事。
(いや、給料で清算してくれよ)

私はまた、同じ間違いを犯した。
当時はまだ30ソコソコだったのだが、
今の私は40代。
勤め人もこなしながら、俺の法人は9期連続黒字である。

大きなロスを出したこともない。
多額の利益を落とすこともしてきた。
その上、案件獲得もできる。
この先に起きることは
➀ もっと仕事を与えられる。
これだ。
さらに40代になるとだな、
② 他の社員から俺の地位を脅かす危険なヤツと警戒される
これが起きるのだ。

ハッキリいってこれは「めんどくさい」だけである。

2025年のSATは2023年とは違う。
仕事を50%で回せるようになったが、
ここで案件を持ってきて、今の経営陣を助けるようなバカな真似はしない。
2023年までは、彼らに協力しようという気持ちがあって、
まさに仏心を出したのだが、
180度裏目に出た。
別に何の見返りもなく、仲間だから。
と、思って、案件を獲得するべく、知り合いのコネをたどって
担当業務外の案件獲得をやった仕打ちがこれ(2024年)だ。
つくづく勤め人はバカバカしい。

私は50%の状態を再び作ったが、今回はもう同じ失敗はしない。

中国人は事故にあった被害者が道端に居ても助けないらしい。
助けた相手が、加害者だとして訴えてくるらしいのだ。

まさにそれだ。

良かれと思って勤め先を助けても、
返ってくるのは、「さらなる仕事」と「嫉妬と警戒」である。

正解は「精一杯忙しいフリをする」

恐ろしい話だろ?
勤め人として50%の力で仕事を回せるようになったら
次にするべきは
「100%の振りをする」
これなのだ。

「病気の振りをする」
「家族の問題で大変なふりをする」

これによって、
周囲から「コイツは頑張っているし、仕事も問題なく回っている」
という評価が得らえる。
さらに、
「まあこの程度なら俺の出世の邪魔をするような存在にはならんな」
という、野心ある連中から警戒され、排除されるリスクも回避できる。

仕事をしてはダメだ。
さらにだ。

定時退社、有給フル消化を涼しい顔でやるのも、実はアブねぇ。
私はこれもやったことがあるが、
経営は必ず「仕事のおかわり」を投げつけてくる。

優秀な営業マンあるあるであるが、
部署の数字が足りない場合、
既に個人のノルマを達成している社員は、
達成できていない社員の穴埋めをさせられる。

それが発生するのである。
有給は取ってもいいし、
定時退社もするのだが。
有給の理由は「家族の対応」「通院」などにしておくべきだ。
さすがに裏まで取らない。
そもそも有給の取得理由を言う義務はない。
定時退社も毎日やると、
アイツは暇だ。
と、レッテル貼りされて仕事が押し付けられる。

本当に残念な話だが、労働者としての振る舞いの正解はこれだ。
企業としては、有能な社員には全力で働いて欲しいものだが、
それを邪魔するのが、実は中間管理職、サラリーマン役員なのである。
そうやって、優れた中小企業は、大企業に脱皮できずに沈没してくのだ。

大企業からはじき出された無能が中小企業の管理職に入り込み、
中小企業が大企業になる邪魔をするのである。
そのそも有能なら転職などしないのだ。

私もモチロン無能の側であるが、
私は無能であることを自覚して一歩身を引く謙譲の心がある。
ある意味、傍若無人に振舞えるのは才能だよ。
うん。
石破ゲル氏みたいなものだ。

そんなわけで、再び50%サラリーマンの状態を作った私であるが、
次の打ち手は上記の通りだ。
しばらく目立たぬようにしておく。
勤め先の業績の方は、おそらく苦戦するだろうが、
助けて!と、言われもしないうちから助けに動いて、イジメを受ける。
そんなのはゴメンである。

助けない。
勤め先の社長から直々に言われても、それは乗れない話である。

をはり