不動産投資の具体的な話を聞きたいと思っている皆さんには申し訳ございません。
私の書きたい意欲が働いた方向次第なので、どうしても今は
勤め人とは何だったのか(おい、過去形かよ!)?
について書きたいのでしばらくお付き合い下さい。
勤め人の仕事で得られた想定外の利益
ラッキーパンチ!
勤め人をやっていると意外な利益が生じることがあります。
業種にもよりますが、私の仕事でもありました。
回収不能だと思われていた債権が突然法的整理で数千万円の配当が得られたとか。
無価値だと思っていた担保不動産の先順位の債権が時効消滅していて、
なぜか1億円の回収ができた。
などが、過去にありました。
15年も仕事をしていると、想定外なラッキーパンチがあります。
想定外の利益が1億円(売上ではありませんよ、粗利です)
会社としても『うぉぉぉぉ!』と、テンションが上がる場面です。
部長も大喜び、『足りなかった予算が早くも逆転達成じゃ!』
わっしょいわっしょいのお祭り騒ぎ。
3月決算まであと4カ月もあるけど、予算達成です。
ラッキーパンチのカウンター
ラッキーパンチで予算達成して、そのボーナスは?
+5%程度です。
『所詮ラッキーパンチだからね~』
『たまたま担当してただけだしね~』
というわけで部署全員が予算達成の褒美として+5%のボーナスアップで納得。
そんなもんです。
しかしラッキーパンチだろうが、実力での成績であろうが、
会社には利益がガツンと計上されるわけです。
しかし給料はガツンとUPしません。
むしろ
『ラッキーはカウントしない』
と、賞与の算定から除外することさえ正当化されてしまうのです。
真面目な勤め人はそれを受け入れます・・・。
そして翌年度の予算はなんと
昨年実績を踏まえ、ラッキーパンチの1億円分上乗せされています。
昨年対比マシマシの予算が組まれるのですね!
根拠は『去年もできたからできるでしょ?』です。
昨年より予算が2割UPしていますけど、
私の給料は1割も上がっていない・・・・。
ラッキーパンチが当たると、
なぜかカウンターが『勤務先から』飛んできます。
予算を達成したご褒美はボーナスではなくて、
より大きな予算です。
これが勤め人の悲哀。
想定外の利益が生み出す想定外の悲劇
どうしてこんなバカバカしいことが起きるか?
というと、株主と経営陣の情報格差。
これも1つの要因でしょう。
株主に対して、ラッキーパンチでたまたま利益が出ました!
と、経営陣(=マネジメント)は報告しますかね?
しません!
経営陣の努力で成果を出しました!
と、報告するはずです。
結果、経営陣は多額のボーナスをゲットするわけですな。
そして株主は翌年より大きな利益を求める。
または株式を新しい投資家に売却する。
(ラッキーパンチの利益が出たことは内緒にして)
そして新しい投資家は去年の実績を前提に利益を計算して
投資しているので、経営陣により高い利益を求める。
株主資本主義の本質はこれです!
バブル崩壊前の日本経済は株式持ち合いや、従業員組合などで、
会社が誰のものだか良くわからない状態でしたが、
アメリカ流の経営が流入してきて、
会社は株主のモノという概念が徹底され、
給料を抑えて、配当を厚くするということが「正義」
とされてしまいました。
今思えば大いに間違いですが、
世の中そうなった以上は、仕方がありません。
我々末端の弱小国民は従うしかありません。
想定外の利益は会社が全部丸儲け
つまり、会社は想定外の利益は全部いただきます。
そんな結論です。
まあ、会社からすれば、
想定外の損失も全部会社負担なんだから!
という言い訳はできます。
しかし、会社の経営が傾いた時には給与や賞与のカットが
行われることとのバランスを考慮すると、
想定外の利益を貰えないマイナス
想定外の損失を食らわないプラス
利益が若干多い気がしますねぇ。
そももそ会社は営利目的の存在ですから、
基本儲かるわけです。
自分のビジネスで得られた想定外の利益
私も実は最近、ありました。
想定外の利益。
毎回の話ですみません(笑)。
具体的な想定外の利益
所有物件が全焼した話【別のタブが開きます】
こちらです。
この火災事故によって、トータル400万円程度の特別利益が出ました。
この利益は普通の会社員の1年分にも相当する利益です。
利益の帰属先
これは全部私の会社のモノです。
私が100%株主ですから、
要するに私が自由に使えるマネーです。
愛人を囲ってもいいですし、
(法人の経費にはならんぞ!)
まあそれから妻に殺されるわけですが、
極端な話、それほど自由にできます。
仮に従業員がいたとして、
私ならどうするかと言うと、
まあ従業員がそのラッキーパンチを呼び寄せたという意味で、
少しボーナスをあげます。
しかし、それは
しなくてもいいこと
なのです。
私ができた経営者なのでそうしますが、
基本的にしなくてもいいし、
株主(オーナー)からすれば
そんな金を渡すくらいなら俺に配当しろ。
って話です。
あくまでも想定外の利益は会社(=この場合は私の会社)のモノです!
想定外の損失も私に帰属する。
やぱり自分で会社をやった方がいい!
と言うのは私もそう思いますが、
当然『想定外の損失も自分に帰属する』
ことを忘れてはいけません。
実際エアコンが壊れた、
給湯器が壊れた、
退去に伴うリフォーム。
そんなことが重なった月は
家賃収入 - 支払額の差額が ゼロになることすらあります。
こんな月だからと言って、
従業員が仮にいたとして
『今月は支払いが多かったから給料はなしね♪』
そんなことが許されるはずもありません。
特別な利益と損失がどちらに帰属するのがいいですか?
2つのケース(勤め人&オーナー企業経営者)を見てきましたね。
私は2つの顔を持っています。
勤め人か?
勤め人のいいところは、
特別な損失が出ても、給料として一定額が保証されているところですね。
毎月決まった金額が入ってくる安定感は捨てがたいです。
固定給の嬉しさはハンパないっす。
オマケに給料は法律でガチガチに守られていて、
会社が倒産しても一定額は優先債権として守られています。
これを捨てる手はありません。
勤め人を選んだあなた!
正解です。
オーナー経営者か?
オーナー経営者の方がいいに決まっていますね。
自分でコントロールして損失が出なければ全部利益だけ丸ごとゲットできます。
損失には保険をかけておけばいいのであり、
保険をかけていれば損をしないので、
利益だけを得ることができる!
これも正解です。
いいとこ取り!
このブログの読者ならば結論はわかっていると思いますが、
いいとこどりをすればいいのです。
両方のいいとこ取りをすればいいのです。
それこそが、勤め人 + 不動産投資 のハイブリッドの醍醐味ではありませんか。
しばらくは勤め人と不動産投資家の車輪の両輪で走ってみて、
自分が好きな方に比重を置けばいいのです。
片方だけの一輪車では安定しませんから、
どちらかを補助輪にしてもいいです。
そして補助輪が外れる頃に、不動産投資(もしくは自分のビジネス)だけに
集中してもいいですね。
そこは自由です。
ただし!
勤め人だけの一輪車は危険ですぞと。
やはり利益を丸ごと取れるオーナー企業は捨て難いですね。
獲得した利益は節税して
賢く残しましょう。
そんな利益の残し方はこちらの書籍で勉強しましょう。
大村大二郎先生は
国税出身のコンサルタントです。
「ここまで書いていいのかよ!」
というレベルで書いています。
是非他の著書も読んでみてくださいね。