「うらやましい」という感覚

落とし穴

人間40歳にもなって、それなりに努力して生きてくると

「うらやましい」という感情を抱くことが少なくなる。
若かりし頃はうらやましいことがたくさんあったものだが、
うらやましいということに対して2つの方法で処理をしてきたと思う。

① 実現する
理想的な解決方法である。
実現することで「うらやましい」と思わなくなる。
素晴らしい解決方法だ。
こうありたい。

② 諦める
イチローのような打者になる。
160㎞投げてメジャーで活躍する。
イケメンの金持ちと結婚する。
諦めるという処方箋が有効な場合もないことはない。

2つの処方箋を間違えずに自分の感情に渡すことが大事だ。

さて、上記2つの解決策で人生における問題を処理してきた。
金持ちになるという「うらやましさ」には、①で対処した。
高偏差値大学を卒業する。という「うらやましさ」にも①で対処した。
私もオスなので、美しいメスと結ばれたい欲望はあるだろう。
しかし、これは①が60%②が40%という折衷案で対応したと言えよう。

紀州のドン・ファンはまさに①で突き詰めた英雄であろうと思う。

一方で間違った対応をしてしまったこともある。
弁護士になること。

これには間違って①で対応してしまった。
私はそもそも法律がそれほど好きではない。
法廷も企業法務も嫌いであった。

文系の最高峰が法学部だから法学部を目指し、
その法学部を出たのだから弁護士という固定観念だけで進んできた。
残念だが、私に法律の才能はない。
②で対応すべきところに①で対応してしまったが故に、
新卒早稲田卒の肩書でちゃんとした企業に就職しなかったのが失敗である。
2年を無駄にしてしまった。

諦めも大事なのだ。

さて、最近はうらやむことも減ったが、
「勤め人卒業」というフレーズにはビビッっと来てしまった。
不動産投資はそもそも芦沢先生の流派「中古都心区分現金投資」であったから、本業(勤め人)を補完するためにコツコツ積んでいくタイプが良いと思って始めたのに。

サウザーラジオを聴いて
https://voicy.jp/channel/657
火がついてしまった。

これに対しては①で対応しようと今でも思ってはいるものの、
サウザーさんや、加藤さんのような職場環境や適性(帝王の星)が故の方向性なのかなと、私のような庶民の星の下に産まれた人間は大分彼らの生き方を割引して自分に応用した方がいいと思い直している。

子供の将来(間違って私立医学部に行くような真似をするヤツ)を見極めて、もう大丈夫だと思ったところで勤め人はやめたいと思う。

ただ、数十億単位の投資を勤め人という「責任を取らなくてもよい立場」でできるのは結構面白い。
不動産だけでは人生「飽きる」だろうから、
債権、株式といった分野も勤め先で学んで、自分のカネでもできるようにしておきたい。
子供のうちでやりたいヤツがいたら引き継ぎたいとも思う。

をはり