買えない客は客に非ず

考え方

不動産投資をスタートした初期の投資家で、
実際に買える人とは。
「自己資金がある」「融資が受けられる」人である。
借りられるアテもないくせに融資を受けて買おうとしている投資家は、不動産仲介会社から最も嫌われるタイプの投資家だ。

買わなければ不動産会社は仲介手数料はもらえないのであるから、買えない客はもはや客ではない。
そう思われても仕方がない。
「自分が買える客」ということを紹介する不動産会社に示すことが、まず物件を消化してもらえる第一歩である。

財布を持たずにコンビニへ行って、
融資を受けて買うからと言っているようなもので、
ローンの斡旋までしろと言うのは酷な話だ。
不動産会社の身にもなってほしい。

ましてや、300万400万円のボロ戸建を買おうとしているくせにキャッシュを持っていないのでは、
「話にならない」のである。
一昨日(おととい)来やがれって話だ。
ましてや指値をしようと言うのは失礼極まりない。
追い出されて塩をまかれても仕方ない。

まず、自分が買えない客だと理解したら、
自己資金を貯めよう。
話はそこからだ。

ただし、不動産屋が手取り足取り世話をしてくれるタイプの投資もあるにはある。
それは金額が張る投資規模で、
投資家が高給取りで与信が取れるパターンだ。

このパターンが最も大きな悲劇が生まれることは言うまでもない。

銀行と不動産屋の言いなりになった投資家は
骨までしゃぶられて破産に追い込まれるか、その一歩手前まで追いつめられる。

私は不良債権を15年やってきてその尻ぬぐいを嫌と言うほど見てきた。
投資家は自分で資金をコントロールしなければならない。
自己資金であれば安全だが、
他人の資金(借金)となれば難易度が増す。
レバレッジがかかっているだけに、
倍返しで反撃されるのである。
自己資金も貯められない浪費家が、他人のカネで儲けようなど、へそで茶を沸かすという話だ。

をはり