実家に帰省

日々雑感

コロナ禍ですが、ごめんなさい

こんな時(政府からは不要不急の外出を控えるよう言われている)に申し訳ないが、
実家に帰省しており、ブログの更新も滞っていた。
親もいい歳になり、将来の相続を控えて、議論が必要だという訳で話し合いに赴いた。

まだ父も母も71歳であるが、早いということはない。
昨年はコロナ禍だったこともあり、
帰省は見送っていた。
約2年間も会わずにいたのだが、頭の方はしっかりしているが、
身体の方は大分衰えていた。

両親は私の息子達の成長を喜んでいたが、
とうの本人は衰退していた。

私が今最も良いと考えている資本主義ゲームでの定石では、
結婚と子供を後回しにして、
家族を持てるだけの給与をもらいつつ、
独身のままで商品を持つための種銭(タネゼニ)を蓄える。
ということが重視されるが、
両親の脳細胞が比較的若いうちに彼らの遺伝子が次代に続いていることを見せることも、
資本主義ゲームで勝つことと同じくらい大事なことかもしれないと思った。

最悪なのは、「資本主義ゲームの定石」を掲げながら、
いつまでたっても独身でおり、結局商品も何も持てないまま、
徒(いたずら)に時を過ごしてしまうことであろう。

あくまでも子孫繁栄を先延ばしにするのは
「苦肉の策」
なのである。
短期決戦。
やむにやまれず先延ばしにするのである。

さて。

実家の事業承継は隔世にて行う。

さて、私は3人兄弟の2番目であり、
兄と弟が1人ずついる。

実家は農林業を営んでおり、
広大な田畑と山林を保有している。
おかげさまで、私は米をスーパーで買ったことがない。
息子達には玄米を与えているが、
玄米に精米してもらい、
無料で両親から頂戴している。

さて、そんなありがたい生活も両親の高齢化に伴って、
終わりを迎えようとしている。

残念ながら、私の兄弟には父親の事業を承継する人材がいないのである。
兄は神奈川県で理容師をしているし、
弟も北海道で勤め人をしている。
私は貸家には興味があるが、農業にはさほど興味がない。
(聖丁のおかげで少しは興味が湧いたが)

今はやりの「後継者不足」というヤツで、
後継者不足で安く買い集めたオヤジの田畑山林を、後継者不足で処分することになるとは
皮肉なものだと思っていた。

しかし、意外なところから事業承継者が爆誕した。
兄の長男である。

兄の長男(18歳)が名乗りを上げた。

父親にとっては不詳の息子3人はいなくなってしまったが、
なんと1世代の時を経て、兄の長男が
事業承継に名乗りを上げたのである。

恐らく、私と弟と兄が相続放棄。
そして兄の長男が単独で両親を相続することになるだろう。
遺産分割協議書に書くのでもいいだろう。
田んぼを分割することを「たわけもの」と言うらしいが、
このような農地、山林は1人に集約させた方が良い。(しらんけど)

とにかく、長男の長男が後継者になるということで、
来年から兄の長男が農業系の専門学校に2年通い、
その後、事業を承継していくことになる。

伊達政宗も家督を相続したのは18歳だったと言うし、
早いと言うことは全くないだろう。
何よりも承継してくれる肉親がいるということだけでもありがたい。
特に農業なので、くいっぱぐれということはない。
米と野菜はタダである。

物々交換も積極的に行われるエリアなので、
米と野菜を魚に交換することも可能だ。

ただし、最も重要な課題は、収益化であろう。
農業で1,000万円の所得を得るのは至難の業であろう。
実際国立大学の農学部を卒業した弟が父親の農業を承継することを断念した理由もそこにあったらしい。
結局弟も収益性に限界を感じてさっさと勤め人となり、
北海道の税理士の娘と結婚してしまった。

とりあえずオヤジが残す広大な田畑山林の処分という課題は
ベストの形で解決された。
(兄の長男が逃げ出す可能性もあるが(笑))

叔父としてできる限りの支援をしたいと思う。
米は市場価格で兄の長男から購入することから始めよう。

つづく