久々の読書ネタ

読書

年収1億円になる人の習慣 山下誠司氏著

タイトルで読みました。
年収1億円と言っても、その実現方法に関しては様々なスタイルがある。
大体勤め人で年収1億円に達するのは無理がある。
大企業の役員になって初めて1億円になるからだ。

つまり、1億円の年収がある人は、
中小企業オーナーであったり、投資家(不動産、株式)である可能性が高い。
しかし、この方の肩書は「取締役」であった。

そこに面白さを感じて読んでみた。

恥ずかしながら私はアースという企業を知らなかった。
美容室らしい。
そういえばそんなCMを見たことがある。

山下氏は美容師として出発して、
アース社のフランチャイズとして独立して、
数店舗を経営し、年収1億円に達したらしい。

なるほど。
それでもって、アース社の役員もやっていると。
納得。

勤め人で1億円なのではなくて、
フランチャイズという経営者で1億円になったという話だった。

昼飯は座って食べるな

というタイトルの本を読んだことがある。
市村洋文さんという、野村証券の営業マンだった人が著者だった。
これに通じる。

床屋と証券マンであるが、
どちらも個人を相手に商品を売るのが仕事である。
これらのタイプの成功者に共通するのは、

「圧倒的行動力」
「素直さ」

以上である。
1分1秒を無駄にしないで、セールスをしまくるという共通点がある。
やはり、山下氏も、朝4時に出社するとか、
挨拶、身だしなみを徹底するなど、
圧倒的行動力を持っている。

勤務地(銀座)への通勤時間を1時間半から、徒歩圏に移すという行動もしている。
家賃が6万円から9万円になったそうだ。
(その時の手取りが12万だと言う)

そしてこの行動力を支えているのが、
「素直さ」である。

松下幸之助先生も「素直」という思想に関する本を書いていた。

挨拶を徹底したり、引っ越ししたのも、
社長や立派な経営者から言われたことがキッカケである。

成功者の意見を素直に聞き入れる「素直さ」と、
その意見を余すことなく実行する「行動力」これによって成功するのだなと納得した。

天性の怠け者のワシには無理じゃ!

実は私も、素直な性格である。
尊敬に値しない人の意見は右から左に受け流すが、
成功者の意見は素直に実行してみる。

私は成功者の意見を信用することも、疑うこともしない。

ただ、「確かめてみる」のである。

その上で言う。
私も投資用不動産のセールスという商売をやったことがある。
1日300、400、500という迷惑電話、もとい、セールス電話をする仕事である。
私はこれをやったうえで、無理だ。
と、悟った。

それで方向を転換して、
「ストレスが低い勤め人をやろう」
と、決めた。
人に頭を下げなくて良い、「借金取り」という道に進んだ。

借金取りは法的に制限がある商売で、
朝8時前に督促してはいけないとか、
夜9時以降に督促してはいけないとか、
厳しい制限がある(合法的な金融業の話)。

そのため、逆に言えば8時から21時が最大の労働時間である。
効率的に回せば、9時18時の業務時間内しか働く必要がない。

ただ、貸す方の仕事、「銀行の営業」は別だ。
住宅ローンを売るために、業後に賃貸物件に訪問営業する必要もあれば、
平日働いている勤め人を捕まえるために、土日に働く必要もある。

回収という特定業種の1分野に絞ることで、
私は低ストレスの勤め人になることを実現したのである。

その上で、ダブルワークをして不動産を買い、
正社員の妻と共働きをして、貯金を殖やしたことは過去に述べている。

その意味で、山下さんも、
私がケツをまくって逃げたやり方で勝った人である。
私にはできん!絶対に!やったこともあるけど、無理!

なのだ。

このタイプの成功者に対してはただただ尊敬する。

自分に厳しい人で、素直で、行動力がある人。

天才である。

一度はやってみた方がいいかもしれない。
やったうえで自分の適性を知るいい機会だろう。

以上