やむを得ずサラリーマンをすること

経済的独立を果たすためには資産が必要だ。

資産を買うには、カネが必要だ。
自分のカネか他人のカネかは問わないとして、
他人のカネを使う=借り入れをするためには、
返済能力が必要だ。

この返済能力というのは自分で返せると思い込む、
主観的な返済能力ではない。
安定した給料がもらえるサラリーマンをしていたり、
いざ返済できない時に売って返済できるような担保が提供できるという
誰がどう見ても返せるという
客観的な返済能力を指す。

その返済能力を獲得し、借り入れをするために
やむを得ずサラリーマンをしなければいけないこともある。
学生を終えて即自営業やら起業できるだけのビジネスセンスがあればいいが、
全員にその能力があるわけではなかろうし、
起業のリスクを恐れる心理も理解できる。
私も合格する保証がないままに司法試験にチャレンジし続けていた時は
いつまで続くかわからない無収入状態に恐怖を感じた。
結局ロースクール制度が始まり、
ロースクール制度に乗れるほどカネもなかったので就職したが、
就職した時にほっとしたことも事実だ。

はなしがそれたので戻す。

就職するに当たって気をつけなければいけないことがある。
ブラック会社を絶対に避けなければならない。
ブラックの基準は時間の拘束がキツイところだ。
人生で一番大事なのはカネではない。時間だ。
一人の人に与えられる時間は決まっている。
それを売って生計を維持しているのが我々サラリーマンなのだ。

時間を奪うブラック会社で働くと、
投資をして資産を買うための挑戦ができない。
資産を買うための時間を作ることができないのが最もダメなポイントだ。
絶対にこの点(=時間の確保)だけは妥協してはならない。

給料が多少安くても、生活コストをギリギリまで減らすことでタネ銭は貯められるし、
時間の拘束がキツくなければダブルワークでタネ銭を稼ぐことも可能だ。

まさにタイムイズマネーなのだ。

これを基準に、まずはサラリーマン(=勤め人)をやることをオススメする。
また、サラリーマンをする上で業界や業種を決めることも重要だ。
業界はレッドオーシャンを選択してはならない。
レッドオーシャンとは不動産、保険、証券、ショップ店員等だ。

要するに「あなたから買う必要はない」系の仕事だ。
広告代理店もそうだし、マスコミも実はそう。
出版系もそうかもしれない。
要するに競争が厳しい業界だ。

これはキツい。なぜならさっき言ったとおり、
代わりはいくらでもある中、それでも売らなければいけないので、
余計な努力が必要になる。
それが時間を奪う。

逆にブルーオーシャンでの戦いは楽だ。
私はブルーオーシャンの業界にいる。
ただ、いつまでもブルーオーシャンかと言えばそうともいえない。
いつこのマーケットにコンペティターが殴りこんでくるかわからない。
そしたらまたブルーオーシャンに行けば良い。

公務員は比較的ブルーオーシャンが多いかもしれない。

個人的にはリフォーム業界の職人さんに憧れる。
技術が身につくし、自分で物件の修理ができるからだ。
実際働いているひとからブーイングを食らいそうなので
ここで一旦閑話休題。

オンリーワンの技術を持っており、特許などで守られた、
人類に必要なものを作る会社の営業なんか楽そうだ。
ルート営業のみ。
この手のサラリーマンはいいと思います。
定時に帰って、自分のビジネス、投資をすることができる。

このようにして自分のビジネスや投資を育成する時間を確保し、
サラリーマン99%-自分のビジネス1%

ここから自分のビジネス100%で生活コストを賄うことができたなら、
そのときこそ、経済的な独立を果たせる時。

やむを得ずサラリーマンをやるにしても、
このような考えで仕事を選択し、
資産を買うための努力を続ければ

必ず経済的な自由を手に入れられるだろう。