3本柱ができた
不動産と勤め人。
DIY、セルフリフォームをしたり、新築をやるのであれば
この2本で十分だろう
しかしだな
大家業を外注メインで組み立てると暇なのだ
暇死する
ゲームに熱が入る
私は凡人だが、
平均的な日本人よりは有能である。
自分で「有能」と言うなという説もあるが、
自分の能力を客観視することは極めて重要だ。
ついつい息子にも私の子供時代のような生活を求めてしまうことがある。
すなわち朝7:00には登校する、
宿題は完璧にこなす、
部活もやる。
これは全ての子供ができることではないのだ。
自分が学校ー勤め人という業界では適性があったというだけの話で、
そうではない人がダメなわけではない。
適材適所なのだ。
私のムスコが80点のテストを持ってきても、
うむ。
と、認めてあげるのが大事だ。
彼は彼、我は我、
私が学校ー勤め人という業界で有能であったことを認めなければ、
私と同レベルをムスコにも要求してしまう。
それは過度な要求というものだ。
私は素直に有能な勤め人であることを認めた方がいいのだ。
謙虚も素晴らしいが、本心までも謙虚にいる必要はない。
さて、
という訳で、有能な勤め人が出世という戦法を放棄してしまうと、
暇になる。
暇に任せて大家業をやってみても、まだ暇である。
それがこじれて、勤め人を卒業してみようという
変な思考をしてしまった。
聖丁師匠や、加藤先生のような鬼才に影響されて、
天才の住まう世界にお邪魔しマッスルしてはいけない。
私は勤め人界隈で限界まで引っ張った方が良いのだ。
その意味で、勤め人+大家だけでは持て余していたので、
ここで株を再開したのはいい判断だったかもしれない。
大企業の割安銘柄を拾っていたこともあるが、
何しろツマらん。
投資信託を買っているようなものだ。
MUFJ銀行、三菱商事なんて、
もはやインフラである。
うん、あるね。
という感じで、実際の商売の中身も詳しくわからないし、
業務も多岐にわたるので、
ビジネスの詳細まで分析するに至らない。分からない。
中小企業に毛が生えたような銘柄であれば
ビジネスが1つか2つだ。
(たくさんやっている企業もあるが)
分析していると面白い。
「こんな商売があるんだな」
というヤツだ。
まあ、それは私の勤め人の仕事である、
中小企業のBS改善支援という仕事にも通じるものがある。
債権回収として不動産担保は非常に縁が深いのだが、
ファンド業界で勤め人をやっている身としては、
今まで財務分析は嫌だったが、
少し興味が湧いてきた。
勤め人(再生ファンド)、不動産、中小成長株という組み合わせは
相乗効果があって非常にいいなと思っている。
いずれは自分でもヘッジファンドもやってみたいが、
まあそれは株である程度成功した時のお楽しみにしよう。
さて
経営不振の中小企業にはPER、PBRなんて概念はない
上場企業であればPER、PBRという指標でスクリーニングしていくのだが、
経営不振の中小企業の場合にはそうはいかない。
そもそもスクリーニングなんて必要ない。
銀行から指名されて、
この会社!
と指定されるのだから、選ぶことはできない。
さらにPERは使わない。
そもそも赤字企業なのだから、分母になる利益がゼロなのだ。
営業利益は出ているが、
約定返済ができていないのだから前提が違う。
PBRというのももはや機能しない指標だ。
なぜならば債務超過なのだ。
純資産の部がマイナスなのである。
資産よりも負債が多いのだ。
つまり株価を合理的に算出するとゼロなのだよ!
負債が返済できないのだから、
株の価値はゼロ。
当たり前だが、
この辺は株の世界の人には理解できないだろう。
それが不良債権、再生の世界だ。
つまり債権の価値それ自体が棄損してしまっているのだ。
1億円の債権であってもそれに対応する資産が5,000万円しかない。
なんてのもザラである。
こうなると、
債権がディスカウントされたプライスで取引されるのであるが、
このマーケットは一般には解放されていない。
ロシアの国債がデフォルトしたらカネが返ってこないが、
日本国内の企業であれば、
法的手続きを駆使して、ある程度回収は可能だ。
その回収のスペシャリストが私、勤め人としての私なのである。
このステージの企業(個人)では、債権者的なアプローチになるから
PER,PBRではなくて、
営業利益と減価償却費、つまりキャッシュ算出力を重視する。
年間のキャッシュ創出力が1,000万円だとする。
この8割を返済に回させるとすると800万円だ。
この800万円の10倍程度がこの不振企業の企業価値であると、
まあそんなイメージで評価する。
借金が5億であれば、4億2,000万円の債権カットをしてあげればよい。
と、まあそんな感じで企業を再生していくのだ。
コロナマネーを返せない企業がゴロゴロいるし、
保証協会、政策公庫など、政府系のカネが返済できない企業がゴロゴロいるが、
政府系のカネをカットするのは難しい。
そんなわけで、政府もこの分野にカネを出したり法整備をしたりしているのだ。
そんな業界の勤め人をやっている。
PER、PBRが機能しない。
ましてやキャッシュなんて存在しない。
死なない程度の現預金しかないのだ。
それがディストレスト投資の世界だ。
それでも企業自体は生きているから、
その企業のビジネスが、何年持つのか?
再生する意味があるのか?
いくら出せばいいのか?
そんなことをやっている。
担保不動産があればそれを換金(競売、任意売却)して回収すればいいのだが、
本社工場を処分したら企業自体が死ぬ。
雇用も失われる。
まあようするに面倒臭い。
大家業や株式投資と比べると難易度が極めて高い商売だと思う。
それをうまく回して、社員を雇って運営している、
勤め先の社長はやはり尊敬に値する。
私ならできない。
昇進を受け入れる同僚も立派だ。
非常に人間臭い商売だ。
凡人、優秀な人は、勤め人が勤まるウチは勤めた方がいい
ここで言う優秀な人というのは、
学校ー勤め人という世界での優秀な人のことを指す。
お勉強して国立大学を出て官僚になる人もそうだ。
このタイプの人は多分だが、
定年まで勤めるのがいい。
出世できる人はしたらいい。
出世できない私のような人は、大家をしたり、株をしたりしたらいい。
一番あかんのは勤め人の適性がないのに、
ストレスを抱えながら勤め続けることだ。
これは死ぬ。
60歳を待つことなく、死ぬ。
心臓と脳が諦めてしまう。
そんな人はさっさと卒業して自営した方が良い。
勤め人の適性がある人でも
出世の適性はまた別だ。
上司の適性がないのに出世して中間管理職で、
上から詰められ、下から突き上げられると、
同じように60歳を待たずに殺されるだろう。
私は多分これだ。
やはり人は千差万別、適性が違う。
その意味で普遍的な成功法則なんてものはない。
美人とブス、イケメンと不細工では
伴侶を探す方法が違うし、
そもそも伴侶が必要ではない人もいる。
遺伝子の繁栄に興味がない個体もいる。
(興味がないふりをして逃げている場合も多数)
それぞれの適性に応じて、
正しい戦術を採用することが大事だ。
自分がハイエナなのに、ライオンになろうとしてはいけない。
ハイエナは群れて死肉を食える強靭な内臓を持っているのだから、
ライオンの食い残しを食わなければいけない。
勘違いしてシマウマを倒そうと挑んだら蹴り殺されるのがオチだ。
私も勘違いをして聖丁、加藤ひろゆき先生、ポールさんになろうとしていた。
私は私のフィールドで強固な参入障壁を築きながら生きるのだ。
皆さんも自分の庭で生きよう。
自分の庭に土足で入ってくるヤツはかみ殺してしまえ。
そうやって資本主義のサバンナを生きていこう。
をはり