ストーリーとしての競争戦略
最近(?)オーディブルで聴けるので、読み直すのも面倒なので、
耳から入れてみました。
この書籍はビジネスを始めようと思っている人には必読の書でしょう。
どのマーケットで何の商売をするのか?
これを決定するための判断材料を提供してくれる。
さらに、勤め人をやる上でも、
この競争戦略を理解しておけば、
自分が勤め人をする会社の商売がキツイ勝負をさせられているのか?
楽な勝負をさせられているのか?
そしてそこで働く自分は何をさせられるのか?
判断の材料ができる。
是非読んで欲しい。
オーディブルで聴くよりも1回は書籍も読むのがおススメだ。
資料の引用もあるから、一度じっくり読んでから聴いた方がよかろう。
上のリンクの書籍は高いので、安く売っているものを探して欲しい。
ちなみに恐らくだが、聖丁もこれを読んでいると思われる。
具体的な商品で言うと、
「聖丁化粧品」、セイントグレイルというメガヒット商品だが、
これも競争戦略におけるもっとも重要な要素が組み込まれている。
それが「広告費」と「原価率」であろう。
一見して不合理な要素がうまくストーリーに組み込まれているので、
良い商売と言える。
また、福岡でさくらんぼ観光農園という発想にも「一見して不合理」がある。
まぁ、あまりここで説明するよりは、原書に当たるべし。
是非読んでいない人は読んで欲しい。
勤め人を卒業して何をするか?
これを考えるために、ストーリーとしての競争戦略を読み直し、
色々なビジネスを分解している。
私の勤め先に関しても確かに、「一見して不合理」な要素がビジネスに組み込まれている。
なるほど、と言わざるを得ない。
しかし、私のビジネス「大家業」に関しては何もない。
誰もがやっている、ボロ戸建投資を真似ているだけだ。
ボロ戸建投資の肝は「極端に安く売られている戸建を仕入て」
「そこそこリフォームして」「適正家賃で貸す」
これに尽きる。
最初に発見した人はスゴイ!が、
模倣も容易である。
一見して不合理な要素もないので、
多数のプレイヤーが参入してくるわけだ。
このビジネス1本で勤め人を卒業しようというのは、
私としてはかなり不安だ。
むしろ勤め人と並走した方が当面は安心だ。
それが「恐怖と強欲」に流された結果だとは理解しているが、
何ら競争力のないビジネス1本槍で
この資本主義の競争の世界に飛び込むのは、「蛮勇」というものだとも思っている。
何かしら、ストーリーとして面白いビジネスモデルを持って
勤め人を卒業しないと、
あっという間に資本主義の洗礼を受けて追放されることになると懸念している。
一方で、
ストーリーとして面白いビジネスを持っている起業家は、
最初からそのストーリーを考案して、ビジネスをスタートしたわけではない。
ありきたりなストーリーでスタートして、
そこで悩み、苦しみ、まさに産みの苦しみを経て、
一見して不合理な要素が組み込まれた、「ストーリーとして面白いビジネス」を考案したのである。
私が勤め人をしながら、ああでもない、こうでもない、と悩んで
いつまでもスタートしないのは、時間を浪費しているだけなのかもしれない。
まずは大家業で自立してから、もがいてみるのが王道だと、
アタマでは理解しているのだが‥‥。
重い腰を上げないと、太り過ぎて腰が上がらなくなる。
勤め人大家でドヤドヤしている方が確かに楽なのである。
妻子もあり、高い給与に、それを補完する大家ビジネス。
何不自由ない人生だ。
私には確かに「戦に出る理由」が足りない。
そうして重い腰を上げずに、あと数年もしたら、
もう腰が上がらなくなるだろう。
座って食ってその場所に留まっている間に、
私の腰回りには脂肪がつき、
立ち上がることができない体になるのだと思う。
50歳も過ぎればもう勝負することもなく、
小さな池の中から世の中を腐すだけのしょうもない初老の男が出来上がるのだろう。
恐ろしいことだ。
私が立たねばならぬ理由はない。
それでも立つとしたらまずはどの市場に打って出るか?
早くしないと動けなくなる。
つづく