8月の着地予測である。
毎月法人、個人のBS、PL、資金繰の見通しをチェックする。
私程度の規模であれば、むこう1ヶ月の資金繰り見通しを立てて、
現預金300万(底で)を確保しておけば、全く問題はない。
やったことはないのだが、
新築アパートやら、転売やらを始めたら、こんな甘い管理ではダメだ。
〇月に〇〇銀行から調達して、土壌からガラが出てきたら撤去費用が〇〇円かかるから云々。
結局規模を拡大したり、新事業をやったりすれば、
手間も増える。
別に首都圏の中古貸家でコロコロ回している限りにおいては、
この程度の管理で十分なのだ。
おまけに勤め人もやっているのだから、
この程度でOKなのだ。
デカくするよりもチマチマと戸建を増やしていく方がいい。
無駄なリスクを抱えて事業規模を拡大するような脂っぽさは、
私にはない。
小さくまとまっていると言われればそうかもしれんが、
社員一人抱えたらそれはそれで大変なことである。
それは勤め人卒業後に、息子のうちの誰かを社員にする際に考えればいいし、
全員がオヤジの会社になんか入らん!
と言うのであれば、自分だけの稼ぎでヨシ。
子供の教育が片付いてしまうのであれば、
個人でも不動産を数戸所有して、
法人からカネを抜かなくてもいいようにしておけばヨシ。
資本家なんてもんはだな、
別に肩肘を張って頑張るものでもない。
勤め人よりお気楽で効率がいいからやるだけである。
勤め人よりも忙しくなってしまうような事業経営は本末転倒だ。
70代までできる商売。
偏差値55で出来る商売。
『家業』を作ると言うことはそういうことだ。
私の兄貴は東京で負傷して、農家として再生する道を選んだ。
これは私のオヤジが引いたレールである。
オヤジが引いてくれたレールは、3人の息子が乗れる程、太いレールではない。
兄貴しか乗ることができない。
弟と私は自分で自分のレールを敷く。
そう、『初代』にならなければいかんのだ。
弟の場合「も」嫁の実家が太い。
しかし、
私の場合には実家が不動産稼業であったが、
弟の場合には士業ってヤツだ。
これをファミリービジネスにするのはなかなか難しいだろう。
〇〇事務所ってヤツの代表を何世代もやるためには、
その程度のアタマがあるヤツが産まれてこないとダメだ。
そう考えると医者も家業にするのは大変である。
医学部に継続的に入れ続けるのは骨が折れるし、
国立に入れないヤツも産まれるだろうから、
私立大学の巨額の学費も負担だ。
私立大学の医学部もそれを見越して値付け(医学部の学費)を吊り上げる。
いわゆる持続可能なビジネスモデルとはいいがたい。
持続可能なのはやはり地主である。
地主の一番危ないパターンは、バカ息子が詐欺師に騙されるってパターン。
相続でノーガードで国税と打ち合って資産を失う。
このようなケースがあろう。
特に守りが重要なのが、地主。
相続がポイントになるから、夫婦の円満な関係性維持ってのも、
個性によっては難しい。
浮気っぽい遺伝子を持つ一族にはふさわしくない家業である。
まあ、SAT家には合っている事業だし、妻の家のメンツを見ても、
合っていると思う。
さて。
2025年8月末のBS PLで
負債が100百万まで落ちてきた。
6月1日に新規物件を買って、103百万円まで膨らんだ負債が
3か月(8末)で3百万減った。
毎月100万円のペースで負債を圧縮したことになる。
考えて見るとこれは早いペースだ。
売上1700万円で、毎月100万返済するってことはだな、
純利益で1200万円残さねばならない。
別途金利は払うし、販管費、さらに納税もあるのだ。
返済比率(家賃収入における返済額の割合)で考えると、70%を超えている。
高給勤め人の立場(?)を利用して敢えて
返済をキツくして、贅沢を戒めていると言う話は以前書いたが、そんなわけで
返済比率が高い。
ただ、返済して債務が減ってくると、
新たに借入して(それもまた返済比率をキツく組む)買うから、
永遠に資金繰りが楽にならない。
結果的に目先の資金繰りの苦しさから、
勤め人を辞める!
という判断が先送りされて、
嫌々ながらも勤め人を続けることができているのかもしれん。
いずれにしても、だ。
毎月1200万の返済を重ねているのだから、
10年あれば全債務を完済可能なわけで、
私の年齢(46歳)から計算しても56歳で終わる程度の債務だし。
ちょっとしたパワーカップル(笑)でも、
1億程度の住宅ローンは組むのである。
私の1億の借金は、毎月170万円近い家賃収入が背後にあるが、
パワーカップルの借金1億円の裏付けは「給与」だけだ。
35年の奴隷契約に近い。
その間、病気もできないし、離婚もできん。
そう考えると、今、全不動産が消え去っても(ありえんが)、
最悪給料だけでも何とか払える。
そういう発想をしているからいつまでも俺は勤め人から抜けられんのだが。
お陰様で陰湿なパワハラや退職勧奨もなくなって、
仕事のレベルは上げられたが、穏やかに労働できている。
もうしばらく、勤め人業も回しながら、大家業を回していく。
(ひょっとしてここまで含めて社長の計略か)

おわり