何もしない土曜日であった。
同僚たちは出向者の送別会ゴルフをやると言うので、
まあ、ご苦労なことに前乗りで移動しているらしい。
確かに金持ちはゴルフを社交場として使っているから、
そこに入り込むのにゴルフは良い趣味だと思う。
とは言えだ。
金持ちの社交場に入りたいからゴルフをする。
つまり、
金持ちになるためにゴルフをするということになる。
金持ち同士のコミュニティに入るためにゴルフをする。
これは少々違う気がする。
別に私は1度もゴルフ場というヤツに行ったことがないが、
ソコソコ金持ちにはなった。
経営者同士の懇親とか、そのレベルまでの大金持ちになって、
さらに富を増大させるという目的でもない限り、
必要ないだろう。
単純に趣味として好きというのであれば、
それは一番だ。
私は十分に豊かになったのだ。
20代の私が見たら、垂涎ものの豊かさを手に入れた。
恐らくだ。
私の今世の目的はこれだったのだと思う。
その証拠に、今の自分になるために、
必要かつ十分な能力を持って産まれている。
政治家や、たくさんの人を率いる経営者、
スポーツ選手になる能力は持たずに産まれてきた。
人の人生は何かを成し遂げるためにある。
命はそれを燃やして、今世の目的を遂げるために存在する。
私は成し遂げたのである。
徒手空拳の兼業農家の田舎の次男坊に産まれ、
勉強がピカイチにできるわけではないが、
努力して大学に進み、司法試験に合格する程賢くないものだから、
借金取りとして勤め人を始めた。
ソコソコ出世したが、部下を一人も持つことなく勤め人人生は終わる。
しかし、不動産を並走させて、国会議員並の収入を得るようになった。
女性にはそれほどモテなかったが、
美人と言われる女性とも相撲は取れた。
それにしても美人ほど結婚には向いていない人が多かった気がする。
妻は普通だが、極めて妻にはふさわしい人材だった。
なぜこれで32歳まで売れ残ったのかよく分からないのだが、
出産能力が41歳まで温存されていて、
3人の息子も授かった。
いずれも五体満足、健康である。
順位を付けるものではないのだが、
全ての日本人男性、いや、世界の男性ランキングというものがあったら、
私は上位1%、いやベスト1万にはランクインできているかもしれん。
ゴルフに話を戻すが、
やりたいことをするために必要ならばすればいい。
ただ、自分の人生に不要だと思うなら断るべきだ。
まあ、40前後で、勤め人以外の稼ぎがない連中からしたら、
断ると言う選択はないのだろう。
別に馬鹿にしているわけではない。
私も新卒でいわゆる「いい会社」に入社していたら、
彼らのような生き方を選択していたのだろう。
そしてブログに、「いかにゴルフが重要か」
なんてことを書いていたかもしれないのだ。
彼らはもう一人の私である。
私の今を作った全てに感謝したい。
をはり
2025年3月8日(土)
