そもそもだな。
投資の業界で働いているからと言って、
投資がうまいとは限らないのだ。
証券会社に勤務していた野村證券の社員が、
バイナリーオプションとか言う投機をやって、
顧客に睡眠薬を飲ませて、現金を盗む。
その上、火をつけたという事件があった。

証券マンであることと、
株式投資がうまいことは無関係だ。
多少あるかもしれんが、
こいつらは顧客に取引をさせて手数料を払わせるプロではあるが、
投資運用能力はない。
保険のプロは保険を売るプロであって、
外の商品は知らない。
比較検討できないのである。
この目的には保険ではなく、貯金が適切だ。
とか、保険より不動産を買って、団体信用生命保険を掛けた方が、
トータル的にお得だ。
とか、そういうアドバイスはできないのである。
あくまでもセールス。
セールスである。
さて、
私の勤め先も投資・回収の会社であるが、
恐ろしいことに個人的な「投資」の会話がほとんど存在しない。
投資が好きだから投資会社にいるんじゃないのか????
と、思うのだが。
借金取りの時代の同僚・上司も投資をやっていると公言する人は少なかった。
まあ、借金取りは借金取りが楽しいから借金取りをするのであって、
投資とは距離が遠い。
しかし、今の勤め先はガチの投資回収なのだが、
そんなプライベートな会話は全く聞かない。
じゃぱにーず勤め人はとにかくそういう話をしないよう教育されている。
不思議な人種である。
言わないだけで実はこっそり稼いでいるのかもしれないが、
消費性の借入をしている社員もいるようだし、
よくわからん。
そもそもだな、
ある程度高給の勤め人をやっていてだよ。
上位1%以上の高給だ。
10年も働いて、コツコツ投資していたら、
私のようなヘタクソでも1億円程度の純資産は作れるのである。
(私はひどい浪費をしていたのだが、この程度にはなった)
15年近くこんな好待遇の企業で勤務していたら、
2億3億まで増やせるのが当たり前ではないか?
そうかと思うと、
部下のメシ代を払うこともないらしい。
先日、オトナの女性に昼飯(2,000円)をご馳走したら、
「入社以来初めて、社長以外からご馳走してもらいましたー」
なんて言っていた。
このオトナの女性も5年は働いていると思うのだが、
どういう会社なのだろうか。
いや、逆にだな。
他人にはケチなくせに、上司にはゴマをスリスリして調子のいいことを言う。
それでいて自分は高い家に住み、子供の教育費には湯水のごとく使う。
浪費家なのだ。
だから、そうやって高給をむさぼるのであろう。
逆にそういう心が貧しい人間であるからこそ、
自分の気に入らない社員をクビにしようということができるのだ。
有能な人ほど、さっさと見切りをつけて起業なりなんなりする。
まあ、私も10数年居座っているのだから、似たようなものかも知れない。
さっさと退職するのもいいが、少しお灸を据えてから辞めるのもよかろう。
そう言ってしまうと、勤め先の社長も投資はヘタクソだ。
間違いない。
一級品の営業マンだが、投資家ではない。
リーダーシップがあるが、投資家ではない。
私よりもヘタクソである(笑)
まあ、であるからして、営業部門以外には三流の管理職が配置されてしまう。
多分、社長は一級品の投資回収マンと深く付き合ったことがないのだと思う。
しかし、
一級品の投資回収マンというヤツは、一級品の営業マンとは馬が合わないハズだ。
それでこれまでの人生で避けてきたのだろう。
結局、自分より有能な人を使うことができず、
大企業には成長できんということになるのである。
組織をデカくするためには、自分とは気が合わない人間も使う必要がある。
能力を認める必要があるが、それは極めて難しい。
投資会社なのに、コンサル傾向が強い人間を集めても仕方ないのである。
ただ、コンサル的な仕事は結果が見えにくいからこそ、
無能な人間にとっては「やってる感じ」が出せていいのである。
一級品の投資回収マンというのは、とにかく働かないように見える。
ある意味、数字を出してくるセールスマンみたいなものだ。
普段は飲み歩いているだけなのに、
ノルマは200%常に達成するような、あのタイプに近い。
結果の数字だけで判断すればいいのである。
残業しているかどうか、
わざわざ戻ってきて確認するようなヤツは、
刑務所の看守にでもしておけばいいのである。
をはり