2025年8月29日(金)

日々雑感

8月も最終週となった。
もう9月である。
例年、勤め人事業は9月~3月末が繁忙期となる。

銀行のBSに直接影響を与える商売なので、
どうしても年度末に合わせて忙しくなるのだ。

銀行のBSの「資産」には貸付金という勘定があるが、
不良債権化すると、これには「貸倒引当金」が計上される。

債権を売却すると、
債権売却損が立つ。
1億の貸付金で100万円で売却すると、
99百万円の売却損が計上されるのである。

ただ、引当金が計上されてあるから、
損失には引当金を取り崩して相殺できるので、
損が出ない(そのための引当金なのだが)。

そういう、BSを計画通りに着地させるための最終調整が必要になるのだが、
そのために私の勤め人の仕事があると言うわけだ。
まあ、融資先からしてみたら、返済でヒーヒー言っているわけだが、
銀行からしてみたら、不良債権比率を一定比率に抑えるという目的だったり、
引当金計上額以上で処理(売却)できたら、逆に利益を出すこともできる。
株主、金融庁等への説明も必要になるから計画的にやらねばならない。

同床異夢というか、まあ、それぞれ思惑があるって感じだ。
まあ良い。

勤め先のビジネスを私自身が独立してやるのもいいかもしれないが、
この商売はアレだ。
固定費は人件費くらいなのだが、とにかく、ソコソコ賢い勤め人を採用しないと
経営できないってのが厳しい。

不動産と並行してファンド運営事業ってヤツか…。
うーん。まあやってもいいが、投資家を集めるのも疲れるし、
(他人様のカネを預かって増やすのは本当に神経を削る)
ソコソコ賢い勤め人ってヤツのマネジメントをするのも大変そうだ。

勤め先の社長を見ていると、
私よりも二回りほど、人間としての器がデカイ。
同じ商売をやって勝てるとは思えないし、
競合も大資本だ。
人生を掛けてこの仕事をやらねば!という大義も感じない。

なんというか、政府から出てくる公金チューチュービジネスと言われればそうだし、
銀行と不良債権経営者の後始末みたいなところもある。
尊敬する経営者には100%出会えない。
(そもそも普通レベル以下の経営者、偏差値で言うと40以下の経営者しか不良債権にはならん)
ま、そんな仕事であっても、
勤め人としての「アガリ」が今、ここだと思う。

サラ金の子会社の借金取りから出発して、
銀行子会社→ファンド運営会社と、キャリアアップ(笑)してきた。
ここが出世の天井ってヤツだ。

必死かませば転職してマネージャーのポジションもある。
ただ、ファンド運営業でも、ここより上は、
公認会計士で普通、銀行エリート、コンサル上がりなど、
なんか知らんけど、「強い勤め人」がゴロゴロいる。
地頭が良くて運動部をやっていたようなヤツと、
勤め人ゲームでガチ対決させられる。
これはやってられない。

また借金取りの業界に戻ってマネージャー職をやるという手もある。
何社か飲み会の席ではあるが、内定をもらった。
ただな、年収を下げて、マネージャー職をやるなら、
今の会社で交渉して年収を下げてもらって、
さらにホワイト労働をお願いしたほうがいい。

天才上司君の半額で私を週5で9時ー5時の労働で雇えるなら安いと思う。
本当に安い。
今期だけでも持前の詐欺師的交渉力で、2億の回収案件を4億に引き上げた。
それ1つだけでも私を置いておく価値があるし、40過ぎても電話も出るし
コピー機の補充もすれば、ウォーターサーバーも補充する。
良い社員である。

社長を尊敬しているから在席はしてあげてもいい。
社長が引いたら即時退職するけどな。
他の同僚は社長にとっては良いヤツらかもしれないが、
私の残り少ない人生を共に戦える仲間かというと、そうではない。
まあ、そんな仲間はめったにいない。
普通ゼロだ。

私としても、そんな仲間は兄貴と弟、息子と妻程度である。
親戚でもその程度。
ましてや赤の他人でそんな仲間になれるヤツなんていないし、
いなくて構わん。

いると言っているヤツは「そう信じたいだけ」だと思うぜ。

をはり