2021衆院選を終えて

日々雑感

投票に行った。

私の選挙区は自民党と立憲民主党の二人しか立候補していない選挙区だった。
選択肢が2つしかない。
けして、自民党候補がいいと思ったわけではないのだが、
消去法で自民党候補に投票。

比例では「れいわ新撰組」に投票した。
積極財政に転換して、40年続こうとしているデフレをもうやめて欲しいとの願いを込めた。

結果、小選挙区では立憲民主党議員が当選。
それでも自民党議員は比例で復活当選。

れいわ新撰組も私の投票した南関東ブロックで1名の当選者を出した。
面白くもなんともないが、結果的に私の意思が少しは国政に反映したような気がする。

何よりも子供と一緒に選挙に行くという行為が重要だ。
長男は「家でゲームをしていた方がマシだ」と言ってついてこなかったのだが、
「親が投票に行った」
と言う事実を見せるのは大事なことだと思う。

さて

小沢のイチローさんが落選。大物議員もポツポツ落選

私の地元岩手では小沢王国と言われたこともあるほど、
小沢一郎が強かった。
しかし、今回小沢一郎氏が自民党に負けた。
一つの時代が終わった気がする。

民主党政権を経験した日本人は、一つ勉強をしたのだと思う。
結局自民党が過半数を取る大勝利だ。
局地戦では石原兄弟が落選したり、甘利さんが負けるということもあったが、
全体としてみれば圧倒的多数の国民が自民党を支持していることになる。

批判はあるにせよ、この国は自民党に何とかしてもらうしかないのである。

積極財政や消費税減税(廃止)を掲げる「国民民主党」「れいわ新撰組」が
議席を伸ばしたのもいい傾向だ。
自国通貨建て国債というものは、我々のイメージする借金とは全く違うのだ。
ということが国民の腹に落ちてきたのだと思う。
通貨発行権を有する政府が発行する自国通貨建て国債にデフォルトするリスクはない。

バカな人間は「日本を社会主義にするのか?」
とか、「いくらでも借金してもいいのか!?」
とか、「政府は何もするな。」という。
資本主義の問題点はマルクスが指摘し尽くしている。
今、その指摘が現実になっているだけだ。

バフェットも言っている。
バリュー投資が理解できない人間は、どんなに教えても理解できないが、
理解できる人間は5分で理解する。と。

人間の頭脳はどうやら千差万別のようだ。
今後、積極財政と国債発行、政府支出の拡大で日本経済が回復することを望む。

まあ、デフレだろうが、インフレだろうが、
私はカネを稼げると思う。
しかし、あまりに多くの日本人が貧困に苦しんでいるのが「しのびねえな」。と思う。

きっと維新の会を支持する連中は「かまわんよ」と言うのだろう。
残念ながら私が政治を志すことはないし、
この状況を改善したいとは思うが、行動を起こす程の憂国の士でもない。
私は今まで通り、ちょっといい会社に勤めて、
知性に劣っているために高値で買って安値で売却する個人から家を仕入れて、
生活保護受給者に貸して高利回りで運用して稼ぐ。

法律や制度の穴を見つけては、
保育料をゼロにしてみたり、児童手当を多くもらったりと、セコイことをするだろう。
逮捕されないギリギリの節税をして1,500万円を追徴されたりはするものの、
調査対象外となった数年分の所得税はしっかり免れるなど。

コソ泥みたいな人生を今後も送るだろう。


話がそれてきたので戻す。

少なくとも選挙に出ようなどと思う人は少なからず憂国の士であろう。
間違った考えは持っているかもしれないが、
「憂国の思い」は私などとは比べ物にならぬ。

尊敬に値する。
落選した人は可哀そうではあるが、なんとなく落ちてもよさそうな人が多かった印象だ。

カネ、女、自由な時間、子孫繁栄、その先

男子の幸せとはカネ、女、自由な時間、子孫繁栄を前提とする。
この堅牢なる土台があった上で、夢を持てる。

私はほぼ、手に入れたと思っている。
有り余るカネ、毎晩変わる女、24時間365日の自由、100人を超える子孫
そこまでは欲しいと思わない。

少なくとも自分の小さな欲望を満たすには十分なものが手に入った。
ゲームで課金してトップに君臨することもできる。
好きな漫画があれば全巻一気に買って読むこともできる。
世間的に恥ずかしくない仕事(勤め人)もしている。
女に関しては不自由なし。子孫も立派な男子が3人いるので、それでよい。

欲望が強い人には足りないかもしれないが、
私はもう十分だ。

しかし、大多数の人はそうではない。
かわいそうだが、成功しない人間は、「努力が足りない」と若い頃は思っていた。
だが、残念なことに努力だけではどうしようもないことがある。
そして政治にはそれを助ける力がある。

今までの政治はその力をあえて使わず、
能力が劣る人間を能力が優れた人間に使われやすい方向に促しているような気がする。

社員に生活費を大幅に上回る給与を与えたら、さっさとリタイアして、悠々自適に暮らしてしまう。適度に貧しいままで老化するまで働いてもらわないと、資本家は楽ができない。
マルクスが言うところの剰余価値を資本家がゲットできないとダメなのだ。

それを分かっていて見逃すのは「義を見てせざるは勇無きなり」なのかもしれない。
しかし私は政治がどうであろうと、能力が劣る人間が苦しもうと、見て見ぬふりをする。

政治がどんなボールを投げて来ようと、それを上手く捌くだけだ。
私が助ける人間には優先順位と限界があるのだ。
嫁、子供、親と兄弟、数少ない友人。
両手で足りる程だ。

悪いが他を当たって欲しい。
私は、私がおもしろおかしく生きるだけで満足だ。

そんな感想を持った衆院選2021。

つづく