1人で稼ぐの3,000万円が限界説

運用の話

給与+不動産でも同じ

相続などでゲタを履かせてもらう訳ではなく、
個人事業レベルで一人で稼げるのは大体年収3,000万円迄だと言う話。
当然株式を10億円分持っていて、配当性向3%で年収3,000万であれば可能だろうが、
この場合でも株式10億円分に再現性がない。

最近(4月1日~)、給与を不動産収入が上回ったのだが、
個人の給与と法人を合算してみると、さすがにまだ、手残りベースでは3,000万円は程遠い。
売上ベースではとっくの昔に3,000万は超えているが、
売上で比較しても意味がない。
レバレッジを前回の大家はあっというまに100戸近くに部屋数を伸ばすから、
売上(総家賃収入)ではすぐに3,000万円など超えてしまう。
だが、手残りは売上の数%という場合も多い。

そうじゃない。
なんとなく税引き前利益で3,000万、さらに不動産の場合には元金返済も控除だ。
そう考えたら、3,000万というのはかなり、かなり難しい話だと思う。

当然勤め人で3,000万稼ぐとはかなりの激務だろう。
総合商社の40台部長職くらいだろうか?

副業もあまりできないだろうから、やはりここが限界だろう。
勤め人1000、不動産2000で組み立てるとしても、
勤め人で1千万はなかなかのハイスペだ。
さらに不動産2千万を手残りで出すとなると、相当な資産規模または高収益が必要である。

どうしても30代まででは厳しい気がするな。
特に今の市況では不可能だ。

私もこの壁を超えられずに終わる可能性が高い

今現在21号物件の検討を進めているのだが、
これを投資すると、家賃収入は年100万円増加する。
ただし、返済も月6万程度発生しそうだから、
手残りの増加は30万弱である。
それでも、月2万5千円の小遣いUPである。
これを多いとみるか少ないとみるか。

今後も、年2,3戸増やしていって、手残りベースでは年50万程度増やし続けるだろう。
ただ、それに比例して勤め人の稼ぎは悪くなっていくと思う。
実際問題、勤め人のやる気は、退職勧奨を受けて地に落ちている。

そうそう、また1名有能な社員が退職した。
本当にまあ、人がよく辞める会社である。
この重苦しい雰囲気は誰が作り出しているのか?
考えてもいないだろうが。

話はそれた。
私もある程度、大家業が育ってきたところで、
いわゆる大企業で言うところの、リストラ適齢期に差し掛かってきた。

まさにここから3,000万円を突き抜けていこうとするタイミングで、
それは訪れる。
結局 勤め人+不動産で3500万だ!
となった瞬間、勤め人の収入がごっそり落ちる。
そんな流れが見えている。

勤め人にしがみつく握力は、
大家事業の拡大で弱くなっていくのである。

一人で3,000万円の限界を超えるには?

これは不可能だと思っておいた方が良い。
というか、
ここまでデカくなったら、
500万円で一人、社員なり、外注なりを採用すべき段階なのだと思う。

逆に全部ひとりで抱え込まなければ3,000万円の壁はスルっと超えるだろう。
芸能人でも、事務所に所属して、マネージャを雇うのであり、
1人で数千万もギャラを取っていたとしても、
その周囲と協業がなければ成立しえない金額である。

実際、私も勤め人大家初期は、全部自分で確定申告をしていたが、
規模の拡大に伴って、法人化→税理士への経理業務アウトソーシングを行っている。
当初からアウトソースしていたので、盲点であるが、
ある意味、不動産仲介業者から不動産の紹介を受けることだって、アウトソーシングである。
自分でブツ上げからやれないこともない。

物件の管理、リフォーム、契約なども同様である。
私なぞ、3,000万円の壁が目前だ!と威張ったところで、
所詮一人で全部できるはずがない。

税前の手取りで3,000ってのは本当に限界なのだ。

そもそも生産可能人口の6千万人程度が一人3千万円も稼いだらよ、日本のGDPは1,800兆円になるわな。
現状600兆円しかないわけで、一人1千万円程度の付加価値しか出してない。
人の3倍成果を出せたらもうそこが上限だと思っていいだろう。

何も一人で全部やろうとすることはない。
他人資本、他人の労働力をうまく組み合わせていこう。

をはり