関ケ原の合戦前夜にどう動けるのか?

時事ネタ

時は1600年

会津の上杉征伐に五大老筆頭の徳川家康が向かった。
京・大坂では不穏な動きが起き始めた。

この時、自分が大名家であったらどのような動きをするのか?
という話である。

国民民主党の玉木代表には選択肢があった。
自民党と連立するか、野党連合の代表として総理になるか。
彼は結局どっちつかずだった。
どっちつかずを決め込むのであれば、
参政党のように、「連立には応じない」
「野党連合での組閣にも参加しない」と、
表明して、次の衆院選での党勢拡大に注力すべきだった。

一番意味不明なのが、カルト宗教である、創価学会を母体とする、
公明党と協力すると言う、わけの分からんことを言い出したことだ。
何を言いたいのか、全く理解できない。

要するに、使える主君を間違えると、大変なことになるし、
一族郎党が露頭に迷うことになるという話である。

仮にも我々も男子として一家を支える立場だ。
クソみたいなブラック企業にこき使われて、安月給で過労し、
家族の世話もできないような状態になってはいないか?
一家の長として堂々と「俺についてこい」と、言える状態なのか?

果たして、自分が関ケ原の合戦前夜に、
石田方でも徳川方でもない時、
徳川方につくでもいいし、
石田方につくでもいいが、
一家を守るにはどちらか?この判断の巧拙こそがリーダーとしての適性なのだ。

伊達政宗

伊達政宗は徳川家康についた。
さすがである。
上杉景勝に呼応する選択肢も当然あったに違いない。
しかし、徳川家康についた。
この判断は正解である。

一方伊達家のライバルでもあった佐竹氏が取ったのは
「中立」だった。
これも間違いではない。
関ケ原の後、水戸から秋田への移転を余儀なくされ、
さらに石高も大幅に減らされたのだが、
家は守ったからである。

まあ、家中が豊臣(石田)派と徳川派に割れた状態で
どちらかを支援しても、
結局内乱となる。
1/2のバクチを打って滅びる可能性もあるなら、
もう中立!
というのも、間違いとは言えまい。

ただ、伊達政宗はそもそも禁止されていた大名同士の婚姻の禁止のルールを
破ったりしているので、彼の智謀からすれば、
徳川家康と共謀して戦争を煽ったとも言えなくもない。
そもそも上杉景勝が隣国に居て、関ケ原の号砲が東北で鳴ったのである。
伊達政宗は率先して乱を主導した側かもしれん。

まあ、家康然り、政宗然り、このようなリーダーを持った組織は
安心して暮らせるって話だ。
佐竹義宣でもまあ、立派な君主だと言っていい。

真田昌幸

佐竹が中立で減封・転封という憂き目を見た。日和見が故である。
一方真田家は、兄の信之を徳川方に。
弟の幸村と昌幸が石田方に。
兄弟を二つに分けていずれが勝利してもいいようにした。
というのが通説である。

ある意味佐竹と同じ中立作戦の積極版。
という印象も受ける。
ただ、最近の研究では、徳川秀忠の主力隊は、
わざと上田城攻めで手間取ったと言う説が有力とされている。
むしろ、真田昌幸、幸村(信繁)親子も、家康に内通していて、
戦ったふりをしたのでは?
という考えもできる。

いずれにしても智将真田昌幸。
彼も大将に仰ぐにふさわしい戦国大名である。

毛利輝元

押しも押されぬ、西軍の総大将。
彼が豊臣秀頼を大将として関ケ原に出陣していたら、
恐らく徳川家康は死んでいただろう。

しかし、そうはならなかった。
小賢しい女の悪いところを煮詰めたような「淀の方」のせいだろうか。
それは知らんが、うるせーこのクソ女、黙ってろ!
と言って、秀頼公を押し立てて、関ケ原に駆け出すくらいの男であったならば、
日本史は大きく書き変わっていただろうが。

まあ、彼も私を含めた大多数の日本人同様。
調整型だったのだろう。
結局動けなかった。

結果的に、毛利家は大幅に領土を減らしてしまうことになる。
が、それでも生き残っただけ立派だ。
毛利元就が中国地方全部を支配下にしたのは、
最期に周防・長門に落ち着くためだったのかもしれない。

初代がいくら大家業を100億規模にしても、
2代目が5億規模に下げてしまう可能性もあるのだ。
しかし、その後の長州藩が日本史の中心に躍り出ることができたのも、
長州にしっかり拠点があったからだ。

宇喜多秀家のように八丈島に流されてしまっては、
お家再興も何もあったものではない。

高市早苗という総大将

私はまさに内憂外患の日本にあっては、
適任と言えると思う。

しかし、織田信長に例えると、
今の高市さんの状況は、
家督を相続した瞬間に似ている。

即ち、尾張は斯波氏が守護として存在しており、
清州織田家、岩倉織田家、さらに弾正忠織田家の他の2つの織田家。
まさに混とんとした状況。
弾正忠家の家督を継いだは良いが、柴田勝家は敵対しているし、
弟の信行も反旗を翻す。
今の自民党もそんな状況だろう。

戦国時代なら反目する連中を皆殺しにして統一すればいいのだろうが、
そうもいかない。
安倍総理でさえ消費税は上げるわ、公明党も切れんかった。
まあ、しがらみに巻き込まれてオワリ。

そんなところではないだろうか。

是非その予想を覆して、
強い政権・与党を作ってほしい。

つづく