銀行の言いなりになるな!

落とし穴

銀行の不良債権を処理してきた私

ほとんどの不良債権は借り手の責任

結局全て借りて返せなくなった側の責任とは言えます。
私が15年の借金取り人生で
借り手の責任ではないと言えるのは、
唯一東日本大震災等、天災に由来する不良債権です。
それすらも、そのリスクに備えていなかったという意味では
借り手に責任があると言えます。
(天災のケースでは国家が救いの手を差し伸べてくれることもあります)

経営とはあらゆるリスクに備えなければいけない。
その意味では勤め人の方がずっと安心です。
(先日の記事にも書きましたが)

その分ノーチャンスではありますが。
【勤め人(サラリーマン)はノーチャンス、不動産にはチャンス有】

さすがにこれは・・・・

ちょっとこれは
債権を買わせてもらっておいてアレですが、
「銀行悪いな~」
と思わざるを得ないケースもありました。

不動産投資を進めていくと銀行からも
色々な提案があると思いますが、
その提案は借り手のための提案は少ないです。
銀行の利益になる提案をしてくるケースがほとんどです。

中でも「これはひどいな。」
と、思ったケースを2つ紹介します。

無理(不要)な設備投資指示

小規模な電子部品メーカーに対して本社事務所兼工場を
借入を使って建設するという提案。
建設直後にリーマンショックが直撃して売上が激減。

大体中小企業は本社を建てたり事務所を作ったりすると
前々儲からなくなります。

賃貸の工場、本社は自宅と言うパターンが一番儲かりますね!
そして儲かっているかどうかは銀行は決算書や口座の
動きを見ているので手に取るようにわかります。

そうするとカネを貸そうとして、
借りろ借りろと攻撃をしてきます。
これを言うがままに受けると、
稼げなくなります。

中には運転資金を止める!など、
「違法な圧力をかけられた」という借り手もいます。

当然銀行も社員には
コンプライアンス教育をしていますから、
直接的に強迫めいたことはしていないと思いますが、
借り手としては勘違いをしてしまうこともあります。

特に修羅場をろくに経験しないまま起業した経営者や、
2代目のボンボン経営者は特にダメです。

不動産投資では
借りれば借りる程いいですけど、
イマドキの製造業などでは運転資金以上の
借入は不要です。
景気変動の波が大きい時に借入金のせいで
機動的な経営のかじ取りができなくなります。

気を付けましょう。

不良債権の付け替え

上記の事例で不良債権になった債権1億円と工場があります。
これをうまく処理するにはどうしたらいいでしょうか?

そうです。
工場を1億円以上で他の会社に売れば売却代金から
債権回収ができます。

銀行員はこれを非常に好みます。
なぜならば、不良債権1億円が処理できた上に、
新規の貸し出し1億円ができます。

マイナスが帳消しになって
プラスを生み出す。
素晴らしい取引で、おそらく担当者の評価も上がるでしょう。
この取引で評価を下げる意味がわかりません。

これをやられたケースはさすがに、
ちょっとかわいそうだなと思ってしまいます。

銀行の言いなりになってはいけない

ほとんどの人はその前段階

銀行から借りろと言われる前に、
そもそもブロガーであったり、
フリーランスには融資が付きにくいです。

くれぐれも

イケハヤ@ブログ年商1.5億円

尊師の意見を真に受けて
勤め人を辞めてはいけません!

凡人は彼のようになれません。
コツコツ勤め人からカネを貯めて
貸家、アパートを買い進めるのです。

尊師の言いなりになってもいけない

尊師の言いなりになってもいけません!
私の言いなりもダメ!
銀行の言いなりもダメ!

誰の言いなりもダメです。
自分の「耳と耳の間にある器官」を使って判断しなければいけません。

自分で判断する

不動産投資は投資と名前がついていますが、
これは「事業」です。

経営者になることに他なりません。
家賃が月5万円の不動産賃貸業であろうとも
立派な経営です。

テナントという顧客がいて、
管理会社という取引先もいる。
日本政策金融公庫からお金を借りたらもう立派な事業です!

経営者の最も重要な仕事は何でしょうか?
それは「判断すること」です。
GOか、引くか、これを決められるのは経営者だけです。

絶対に外注できないのがこの
「意思決定」なのです。

尊師であろうが、サウザーさんであろうが、
総理だろうが、ZOZOタウンの前澤さんであろうが、
その判断を自分以外に任せることはしてはいけません。

まとめ

今日は銀行の言いなりになって、痛い目をみた2社
①過剰な設備投資、②不良債権工場を買わされた。

という2件のケースを紹介しました。
これは正直に言って
よくあるケースです。

そもそも、銀行員はただの勤め人です。
彼らはリスクを取って勝負をする経営者とは真逆の考えを持っているからこそ、
銀行と言う組織に入ったのであり、
ベテランまで在籍している行員であればあるほど、
その保守的、硬直的な組織になじんでいるわけです。

銀行はそもそもリスクが高い事業に国民から集めた預金を
融資することはできません。

確実に返済が見込める先に貸すのが銀行です。

住宅ローンは政策的に庶民に貸すことが許された制度です。
それ以外に借りることは難しいというのが原則なのです。

こっち側(起業家側)に来ないと融資は受けられません。
実際私も銀行取引は未経験です。

将来不動産である程度成功してから、
失敗へと蹴落としてくるのは案外「銀行」かもしれませんよ!

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