不動産投資の破壊的成功法
初版は2005年です。
まさに不動産投資の黎明期にあって、既に10億単位の投資をしていたのが金森氏です。
私がサービサーに勤務していた時には地方の温泉旅館?を買い集める「金森実業」という会社が業界でも有名でした。
私は最初、金森氏の表面的な経歴(東大卒、不動産ベンチャーIPO)を見て、「とんでもないエリートがいたものだ」と勘違いをしていました。
その勘違いはこの本で反省を迫られます。
『借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記』
全然気づきませんでしたが、2009年に出版されていたのですね。
最近サウザーさんのブログ(http://fist-of-phoenix.com/)で紹介をされていたので迷わず購入しました。
金森重樹さんモノすっごい苦労人じゃないですか!?
私は結構落ちこぼれです。
岩手の山奥から出てきて、東大に落ちて早稲田に入って、司法試験を目指すも挫折して、就職。投資用マンション販売のブラック労働で疲弊してサービサーに就職。ダブルワークで資金を作って不動産を増やしながら、転職で給料を上げながら不動産を増やす。
金森さんはと言うと、
岡山の田舎から東大法学部に入るも、東大生になじめず、「大金持ちになる」という目標を作りながら、具体的な方法が分からず、2年留年。卒業後もフリーターでうだつが上がらない日々。そんな生活の中で5,000万円以上の借金を背負ってしまい、利息制限法改正の適用ルールが変わる前なので24%もの利息が付いて膨れ上がる借金。どうなってしまうのか‥‥
正直自分の人生は結構きつかったなあと思っていました。
この本を読んで、金森さんが単なる東大卒の賢いエリートではなく、修羅場を乗り越えてきた叩き上げだという事を知りました。当然東大文一なので、頭脳も切れるわけですから、その頭脳が追い込まれた人生を打開するための助けになったことも確かでしょう。
しかし最も重要なことは1億円にまで膨らんでいく借金と20代で向き合いながらもがいてもがいて跳ね返すその度胸、胆力です。
まとめ
地獄を見て、マーケティング能力で再生し、不動産で拡大した金森さんの人生を垣間見ましょう。
リアル「ナニワ金融道」です。
これはフィクションじゃないのか・・・・・。
未だに信じられないのですが、
金森さんの成功の理由がココにあると思えば納得です。
ここまで苦労をすることはありませんし、
普通の人はこの圧力につぶされますからね(笑)。
是非お勧めの一冊です。
中古だと安いので是非買ってみましょう。
をはり